書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

殷富門院大輔

2010-07-23 08:55:17 | Weblog
見せばやな 雄島のあまの 袖だにも ぬれにぞぬれし 色はかはらず

貴方を思う恋の苦しみで流す血の涙でこんなに色が変わってしまった私の袖を見て下さいな、毎日毎日波に曝されているあの雄島の漁師の袖でさえ少しも色なんか変わらないのですよ

殷富門院大輔 (?~?)
藤原信成の娘。後白河上皇の皇女である殷富門院亮子仕えた。殷富門院亮子は式子内親王の姉。
定家をはじめ西行、寂蓮、小待従、俊恵、源頼政など当時代の多くの歌人と交流があった。
「千載和歌集」他の勅撰和歌集にも多く入集し、家集には「殷富門院大輔集」がある。
女房三十六歌仙の一人。