気になる植物たち

植物歴長いけど、世の中にはまだまだ気になる植物がいっぱい。花屋のQuの植物的ミニエッセイ。ときどき俳句。 ときどき古墳。

花のある暮らしの会  第51回

2012-06-25 16:33:42 | 花の教室

 今回は人気の多肉植物で、ハンギングタブローを作りました。板に培養土を入れた金網を取り付けて、そこに多肉植物を挿し木していくという手順です。丈夫で、この時期なら発根も早いという多肉植物の性質を利用したものです。今は整然としていますが、生きている植物ですから、だんだん形を変えていくというところが、楽しくもむずかしくもありますね。

 そもそも多肉植物というのは、植物分類上の名前ではなく、葉や茎などの植物体に水を溜めこむ性質のある植物の総称です。今回使用したものはほとんどベンケイソウ科ですが(一種類だけピーチネックレスがキク科)、サボテン科、リュウゼツラン科、アロエ科など、いろいろな科の植物が含まれています。水をためないと生きていけない・・・つまり、砂漠など、乾燥地帯が原産の植物が多いわけです。

 多肉やサボテン(園芸的には両者を区別しています)など、乾燥に強い植物は少ない水やりでいい・・・・・という認識は、あっているような、まちがっているような。よく言う「霧吹きだけでOK」←というのは、大間違いです。水をやるときにはたっぷりやって、乾くまではやらないというのが、すべての植物にほぼあてはまる、水やりの原則です。多肉、サボテンはカラカラに乾いても、すぐには枯死しないというだけです。寒さの苦手な植物の場合、加湿で根腐れすることがあるので、冬季は水を控え目に。でも、少しずつやるという意味ではなく、できるだけ暖かい日の午前中にたっぷりやって、乾き切るまではやらないということです。室内でも生きているのは丈夫だからで、本来は戸外で日光にあたるのが好きです。

 セダムと呼ばれる多肉植物たちは、葉の色が濃い赤などに染まって美しいのですが、これは寒さや日照、肥料切れなどの微妙なさじ加減があるみたいです。さあ、どなたの作品がきれいになるのか、これからが楽しみです。

 

 アジサイの美しい季節です。でも、切ると水揚げが悪いのが難点ですね。切れ味の良いハサミかナイフで斜めに切って、中のワタをほじくり出してみてください。そして、茎はできるだけ短く、水はできるだけ多く、水替えは頻繁に。

 

 今日は黙々とがんばりました。少し肩こり気味ですが、作品を見るとうれしさいっぱい!

 

 


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