6月の山は、木の花の花ざかり。ひとつひとうは地味な花が多いけれど、精一杯の命を咲かせています。
サンゴジュ(珊瑚樹) スイカズラ科。愛媛では、「福招き」という縁起の良い別名があり、かつては好んで庭に植えられていたようです。秋には、珊瑚のように赤い実がなりますが、花の時期はめだたないのです。木に水分が多いそうで、火事の延焼を防ぐため、隣家との境に植えられたとも聞きます。我が家の辺りは、家と家が離れているので、その必要はないですが。
ネズミモチ(鼠黐) モクセイ科。秋には、ねずみのフンのような実がなりますが、白い花は意外と可愛い。ちょっと独特な匂いはありますが。
クリ(栗) ブナ科。愛媛県の栗の生産量は、確か日本一、二です。そのせいか、栗の花は、かなりよく見かけます。遠くの山が黄色く染まって見えるほどです。
栗の花のアップ。たくさん穂状についているのは雄花で、緑色の丸いのが雌花です。雌花はすでに、イガの形を思わせますね。
マテバシイ(馬刀葉椎) ブナ科。この花も、山全体の色を変えそうな勢いです。もっとも、国道沿いの街路樹たちは、ここまで元気に花を咲かせていないようです。
ノグルミ(野胡桃) クルミ科。クルミの仲間ですが、クルミのような実はなりません。
子供の頃住んでいた家には、本物のクルミの木がありました。クルミの実(おそらくオニグルミ)がたくさんなったのですが、殻がとても固く、中身は小さいという大人の判断で、めったに食べることはありませんでした。当時4歳か5歳くらいだった私は、どうすることもできずに、クルミをおもちゃにして遊んでいました。明確にではないけれど、残念な思いを引きずりながら。
ノブドウ(野葡萄) ブドウ科。秋になると、不思議な色の実が美しいノブドウですが、花はいたっておとなしいグリーンです。
よくよく見ると可愛い花です。
釣りの好きな夫は、若い頃は秋から冬にかけて、ノブドウやヤマブドウを見かけると、必ずブドウ虫(ブドウスカシバの幼虫?)がいないか探していました。つるの膨らんだところにその虫は住んでいるので、つるごと採集して冷蔵庫にいれておきます。そして早春の渓流釣りに持って行き、つるを割って新鮮な虫を餌にするのです。個別包装の生餌というところでしょうか。
よく、マムシにも出会わずに、無事に大きくなって・・・(涙)
ウシガエルやヘビやったりすることもあったなぁ~。
夫は、子供時代は、石を使って川を堰き止めたり、モジを夜仕掛けて早朝見に行ったりする川童だったようです。
最近は、仕事柄、春は忙しく、ブドウ虫を探すのは止めました。
時々、ミミズをほじくって、夜釣り(海)に行ったりしていますよ。
名前を聞くと、あれの花かぁって。
相方様はなかなか良い趣味をされてますねぇ。
そうか渓流釣りかぁ。したことないなぁ。
川と言えば、私たちは手づかみオンリーで
鮎であろうがマスであろうが全部手づかみだったよー。
そして釣りと言えばミミズを使ったシンプルなものかなぁ。