なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

生々流転

2013年10月05日 23時59分29秒 | 本・雑誌
「 極上の流転 - 堀文子への旅 」村松友視 2013/8 読了 ☆☆☆☆☆
麹町の旗本屋敷、関東大震災、二,二六事件、家出、柴田安子との出会いと死、父の死、夫の死後三年間の海外放浪(エジプト、ギリシャ、パリ、アメリカ、メキシコ)、東京を脱出して大磯から軽井沢へ、イタリアのアレッツォのアトリエ、アマゾン、ヒマラヤ(幻の花ブルーポピー)への旅、ミジンコ、クラゲの作品…という流転の軌跡は”一所不在”の精神がつらぬかれていて、それぞれの場所、草木、生物、微生物などとの出会いがつねに画業としての結実を見せていると著者が案内してくれた。
群れるな・慣れるな・頼るな 好奇心を生涯保ちいつまでも現役で活躍しつづけるすごい日本画家 がいることを知る。

人間ドラマ

2013年10月05日 23時57分30秒 | 映画
偽りなき者」(原題:Jagten)2012/デンマーク DVD2013 ☆☆☆☆
監督:トマス・ビンターベア  出演: マッツ・ミケルセン, トマス・ボー・ラ―セン
マッツ・ミケルセンがカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞したサスペンスドラマ。離婚と失業の試練を乗り越え、ようやく穏やかな日常を取り戻した幼稚園教師・ルーカス。そんなある日、親友の娘の作り話が元で、彼は変質者の烙印を押されてしまう。(「キネマ旬報社」データベースより)
原題の「狩り」の意味がラストシーンに集約されているのか、意味深な結末の意図を製作者に聞きたい。