なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

紀行13篇

2010年11月19日 23時59分51秒 | 本・雑誌
貧困旅行記」つげ義春 1991/9  読了 ☆☆☆☆
若き日の九州への蒸発行。養老鉱泉の宿の、ミシミシきしむ階段とかしいだ畳。親子三人、ヤドカリを放しにいった外房の大原。薄紫色の夕映えのなか、ちらりとその姿をかいま見せ、幻のように消えてしまった旧甲州街道犬目宿。山ずまいへの断ちがたい憧れを胸に訪ねた山梨の秋山村…。ふらり、村里や宿場、鄙びた漁村や温泉宿に足をのばせば、身も心も解き放たれ、平らかな思いに満たされる。「つげ式」旅行術の深奥を明かす、紀行13篇。(「BOOK」データベースより)
著者が好んで旅した村里や街道や宿場、ひなびた漁村や温泉場などで、そこの人の営みや温もりの感じられる著者の独特の世界が味わえられる。「貧困旅行記」としたのは、貧乏な旅と、旅の内容と自分の内容の貧困に拠るものである、とあとがきで記載。また、自分のことばかり書いて、客観的な描写に欠け、やはり紀行文になっていないように思える、ともあるがそれがよかった。

再度みる

2010年11月19日 23時57分03秒 | 映画
めぐりあう時間たち」(原題:THE HOURS)2001/アメリカ 11/7 ☆☆☆☆(BS録画
監督:スティーヴン・ダルドリー 出演:メリル・ストリープ/ジュリアン・ムーア/ニコール・キッドマン
M・カニンガムのベストセラー小説を、S・ダルドリーがN・キッドマンほか、豪華女優陣を配して映画した文芸ドラマ。時を超えて企画される3つのパーティーを通し、それぞれの時間に生きる3人の女性たちの人生を綴る。(「キネマ旬報社」データベースより)

以前DVDで観た時、三つの時代がどう連携するのかさっぱりわけがわかなかったが、余韻が強く残ったので再度みる。カニンガムの原作も読んだが、つまらなくて途中でなげだしたこともあり予備知識を仕入れてからみてみる。
映画の始めと終わりにでてくる1941にヴァージニア・ウルフが入水自殺する経過と * 1923年のイギリス・リッチモンドでの「ダロウェイ夫人」を執筆しているヴァージニアの1日 * 2001年のニューヨーク・マンハッタンでの「ダロウェイ夫人」ニックネームで呼ばれるクラリッサの1日 * 1951年のロサンゼルスでの「ダロウェイ夫人」を愛読するローラの1日。題名のとおり時間・場所の違う3人の女性の1日がはじまり、めぐりあっていくSFのような話だが、どの女性も神経症的で陰々滅滅として気分が落ち込んでくるような気にさせられる。ニコール・キッドマンが不美人に見えたが演技は冴えていた。

60+2歳

2010年11月19日 23時56分33秒 | 生活
最高気温16度。(金)☆☆☆☆☆
営業開始10時前のジムの受付は30人ぐらいの行列。朝一番でトレーニング。天気は穏やかな小張日和
 

62歳の誕生日ランチはブロンコビリーでがんこハンバーグ300gとサラダバー。いつもの腹八分目を今日は満腹モードにする。品数はそんなに多くないがサラダバーは充実している。がんこハンバーグよりびっくりドンキー
のハンバーグの方がジューシーで口当たりよし
  

夕方に近所のモミジバフウが色づく公園散策
 

夕焼け


六十二歳で死んだ人々(「人間臨終図卷」山田風太郎より)
アリストテレス、玄奘三蔵、斎藤道三、豊臣秀吉、荻生徂徠、メンデル、ゾラ、ラヴェル、ムソリーニ、三浦環、宮城道雄、浅沼稲次郎、ヘミングウェイ、西東三鬼、中谷宇吉郎、椎名麟三、森雅之、朴正熙、有馬頼義