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オーロラ特急    ノスタルジック旅日記 

旅好き、歴史好き、鉄道好き、クルマ好き、カメラ好きの団塊ボーイが社会科見学的な旅を続けます。

東京都庭園美術館「ボルタンスキー アニミタス-さざめく亡霊たち」展

2016年11月16日 | 東京
東京都庭園美術館「ボルタンスキー アニミタス-さざめく亡霊たち」展を見学しました。第3水曜はシニアは無料です。




地下鉄南北線の白金高輪駅で下車。東大医科研です。






近代医科学記念館。本日は休館日ですが、一度じっくり医科研の構内を探索したいと思います。

ドンキホーテ白金台店

スーパーいなげや白金台店。ドンキもいなげやも白金店はやはりオシャレです。

国立科学博物館附属自然教育園の入口

東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)の門


券売所


庭園美術館本館。朝香宮鳩彦がアール・デコ様式で建設した邸宅です。戦後は吉田茂外相・首相公邸、迎賓館を経て、東京都の所有となり1983年に東京都庭園美術館としてオープンしました。
鳩彦は欧州留学中にノルマンディー方面へドライブ旅行、従兄弟の北白川宮成久が運転する車が交通事故を起こし、成久は即死、鳩彦は重傷を負いました。日中戦争では陸軍中将として上海派遣軍司令官を務め南京攻略戦にも参加しています。戦後は皇籍を離脱。ゴルフに熱心で、東京ゴルフ倶楽部の名誉会長も務めました。同倶楽部は埼玉県膝折村に移転し、膝折村はのちに朝香宮との縁で朝霞町(現在は朝霞市)となったそうです。


ルネ・ラリックのガラスレリーフ扉


大広間。朝香宮邸の内装を手掛けたのはフランス人のアンリ・ラパンです。


第1応接室

次室の香水塔。「さざめく亡霊たち」ボルタンスキーの演出で、スピーカーから亡霊たちの声が聞こえます。何の亡霊かはとくに説明はありません。





大客室


大食堂

喫煙室





階段

2階広間

ボルタンスキー「影の劇場」

「心臓音」心臓の鼓動が聞こえます。

書斎


朝香宮騎馬像

居間



ベランダ

宮内省内匠寮工務室の技師たちは主に2階の内装を担当しました。

2階浴室


朝香宮妃の部屋

バルコニー


北の間

中庭


階段


姫宮の部屋



小食堂

出入口

1階廊下





新館


新館ミュージアムショップ

カフェ


ボルタンスキーの「ささやきの森」

「ささやきの森」枯れ草が臭います。

本館






新館外観

本館大広間


アンリ・ラパンの風景画。ラパンはフランス語で「うさぎ」の意味です。朝香宮邸の主に1階の内装デザインはうさぎ氏、クライアントは鳩です。




1階のウエルカムルーム。ボルタンスキーのインタビュービデオを上映しています。
ボルタンスキーは2012年夏の越後妻有トリエンナーレでメイン会場のインスタレーション「No Man's Land」を手がけました。大量の古着を積み上げて山をつくり、クレーンで古着を持ち上げます。古着はあるが、人は誰もいない。人はどこへ行ったのか?という問いかけでした。ボルタンスキーはユダヤ系のフランス人です。
インスタレーションというのは1970年ころから始まった現代芸術の一分野です。絵画は平面、彫刻は立体ですが、立体アートをさらに進めて動きや音、臭いも取り入れ、場所や空間全体を作品として体験させる芸術です。 
私はクリストの「アンブレラ」を茨城に見に行きました。クリストは「梱包の芸術家」と呼ばれ、インスタレーションの代表的な作家だと思います。
インスタレーションの本来の意味は設置する、取り入れる、導入することなどで、パソコン用語のインストールはソフトやアプリを導入し設定することです。



再び正面玄関のガラスレリーフです。








正門近くの券売所とミュージアムショップ









豊島区の住宅街、ぽつんと建つ名曲喫茶「ショパン」

2016年11月15日 | 東京


長距離散歩で豊島区高松の名曲喫茶「ショパン」に行ってみました。

私は学生時代にはヒマに任せてしょっちゅうジャズ喫茶に通っていました。クラシック喫茶はあまり通ったことがありませんが、ジャズ喫茶とクラシック喫茶は親戚どうしのようなものなので、クラシック名曲喫茶にも多少興味があります。
ショパンは音楽を大音量でかけるのではなく、ややBGM的に流しています。
店のご主人はお留守でしたが、音楽界ではかなり著名な方です。音楽関係の著書も多く出しておられ、店内で本も販売されています。
驚いたのはLPレコードのバーゲンセールをやっていたことです。奥様によると「レコードが多くなり過ぎて、家もお店もレコードで一杯なので、欲しい方にはお譲りをしています」とのことです。
こういった名曲喫茶は絶滅寸前です。ショパンも客は私一人でした。自宅の1階を店舗にし家賃がかからないのでやっていけるのでしょうか。
この先名曲喫茶の探訪もやってみようかと思います。
私が希望する名曲喫茶の条件は「店内が明るくて本を読めること」と「珈琲がうまいこと」です。ショパンは電球の照明で読書にはやや辛かったです。

「神田古本まつり」今年も開催、古本市の私の歩き方

2016年11月03日 | 東京
今年も開催、神田古本まつりです。私は毎年というほどではないが、何回か来ています。まつり以外の時も神田の古書店街には時々出没しています。
昔、50年近く前、上京して初めて神田の古書店街に行こうと国電(当時)神田駅を降りましたが、古書店はまったく見当たらず、持っていた小型地図を見ても、どこに古書店があるとは書いていません。お上りさんの学生としては、人に聞くのも抵抗があるし、途方に暮れました。今と違って親切な街歩きガイドブックはなかった。地図だけが頼りでした。そんなことを記憶しています。


岩波ビル前の特設売り場

いつも行くのが小宮山書店のガレージセール。3冊500円、1冊でも500円、新書・文庫は1冊100円です。けっこう掘り出し物があります。私は専門書・学術書はパスで、お目当ては安めの一般教養書、単行本です。

明大通りの文庫川村。文庫・新書専門で、とにかく岩波新書が圧巻です。多分日本一です。

今回初めて見つけた軍学堂。軍事・戦記専門で、ミリオタ的な本は多くはない。第1次・第2次欧州大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、世界各地の戦史ものが充実しています。書棚は大きな分野でまめに分類されています。欲しい本はあったが、値段はやはり高めです。

文庫・新書が充実している沢口書店。沢口書店は靖国通り沿いに3店舗あります。


文庫が多い中川書店と軍事専門の文華堂。後者は日清・日露・太平洋戦争など、どちらかというと日本の戦争が中心です。

映画、音楽、雑誌、CD、ポスター、サブカル系の@ワンダー。SF、ミステリー本も充実です。

@ワンダーの側面書棚。安い本が多い。

文庫・新書が多い東京特価書房



山本書店の100円セール。ブックオフの100円コーナーよりいい本があります。

神田古書店街の初級者に近い中級者として、古書店街の歩き方について感じたことをを書いてみます。
まず歩道の露店はたいがいは神田以外からの外来出店者です。各地の古本市を巡回して販売をする業者で、高い本が多い。安い本を売っていたのではやっていけないのだと思います。
私の狙い目は神田の地元の古書店の店頭のワゴンや箱です。学術書・専門書の古書店は買取で専門以外の大衆書籍、新書、文庫、教養書などを混じって仕入れて、大量に在庫をかかえることになります。それらの本を在庫処分として安く売るのがこの店頭セールだと思います。商品回転率を高めるのが商売の基本。掘り出し物は店頭にあり、です。
もう一つ、しっかり書棚が整理されている書店は高い、逆に雑然と本を山積みしてる書店は安いです。整理・分類のために人件費というコストがかかると価格は高くなる。当然の経済原理です。また高い本は店の奥に置き、安い本を入口近くに並べています。安い本で客を引き寄せるという作戦ですが、万引き対策という意味合いもあります。