ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 白衣の嘘 」   長岡 弘樹

2017-04-26 22:30:45 | 
      「 白衣の嘘 」   長岡 弘樹 

           

新聞の本の紹介に載っていたので図書館で借りてきました。
医療をテーマにした6つの短編「 最後の良薬 」 「 涙の成分比 」 「 小医は病を医し 」 「 ステップ・バイ・ステップ 」 「 彼岸の坂道 」 「 小さな約束 」が収められています。
どの作品も病院や病気が関係しているので明るくありませんが、医者だって人間だものいろいろあります。 興味深く読めました。
~~~~~~~~ネタバレ  
「 最後の良薬 」 医者になりたかったのに経済的に恵まれず、なれなかった男がニセ医者に。 病気を見立て心まで癒すが、免許がない。
罪は罪で償わなければいけない。 医科大学は確かに金がかかるが、優秀な人材に何とか救済の道を、、、。 
 
「 涙の成分比 」は、辛い話ですが、良かったです。
涙の塩分は、悲しみの涙は水分の量が多く味は薄い。 怒りの涙は、水分は少ないが濃い涙で非常に塩辛くなるそうです。  それじゃ、うれし涙は甘いのかしら? 

「 小医は病を医し 」は、医学書に「 小医は病を医し、中医は人を医し、大医は国を医す 」と書いているそうです。

「 ステップ・バイ・ステップ 」医療過誤は絶対起こらないとは言えませんが、その後の処置や処理が大事です。 分からないままのもあれば、裁判になるのも。難しい問題です。

「 彼岸の坂道 」は、病院の地位争いで殺人を犯そうとした医師が、自分が突き落とした人が病院に搬送されてきて命を救うことになる。
人を殺めようとしたときに医者としては一度死んだが、患者を救うことによって真人間になったと書いています。
彼の家族全てが医療関係者で何らかの地位についています。
プレッシャーとはいえ、なぜ、安易に殺そうとしたのか、行く末を考えると残念でなりません。

「 小さな約束 」も辛い結末でしたが、亡くなった婚約者の思いが届き、お蔭で1人の命が助かりました。
~~~~~~~
医者を信頼して命を預けます。 私のかかりつけ医はぶっきらぼうですが、よく理解してくれます。お父様の代から通っています。
病気も2回見つけて、いい病院を紹介していただき全快しました。
 
結石の時は、腰が痛くて、友人から子宮筋腫は最初、腰痛から始まったと聞き、それを疑って行った産婦人科で、「 異常なしです 」と言われました。
「 じゃあ、この痛みの原因は他からきてるのでは? 」と聞くと「 貴女みたいのをドクターショッピングというんだ。気が済むまであちこちで検査すればいい。」と言われました。
意味が分からなかったので、帰って辞書を調べました。〔 精神的・身体的な問題に対し医療機関を次々あるいは同時に受診すること 〕 怒りで震えました。
余りの痛さにかかりつけ医に行って、尿検査とエコーで結石がわかり、痛み止めの点滴と薬で様子を見ましたが、降りてこないので入院して砕きました。

膿胸の時は年末でしたが、息苦しく胸の痛みがひどいので当番の総合病院に行きました。応援の医師でしたが、右胸が苦しいと訴えたら、心電図を撮って「 異常なし 」で痛み止めをくれました。
年が明け、痛みがひどくなり、かかりつけ医が開くのを待って行きました。 レントゲンを撮ってすぐ紹介状を書いてくれ、翌日入院となり一週間後に手術で3週間入院しました。

初診で病気を見つけるのは難しいですが、もう少し患者の訴えに耳を貸してレントゲン1枚撮ってくれていたら1週間苦しまなくて済んだのに。
まして産婦人科医は言葉で心を傷つけました。 日ごろから、信頼できるかかりつけ医を持ち、持病や身体のことを知って貰うのが大事ですね。




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