「 桜色の風が咲く 」
今月の文化会館の映画は「 桜色の風が咲く 」。 9月24日 ( 日 ) 上映時間 2時30分の部を観てきました。
前回の沢田研二さんの映画は、人が多いかなと思いながら行きましたが50名ほどでした。 今回の作品は、70名ぐらいのお客さんが入っていました。
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9歳で失明、18歳で聴力を失いながらも世界で初めて盲ろう者の大学教授となった東京大学先端科学技術研究センター教授 福島智の生い立ちを描いた実話。
全盲ろうの息子と家族( 特に母親 )の物語。
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母親の福島令子役に小雪さん。12年ぶりの映画主演だそうです。父親の正美役は吉沢悠さん。何度かテレビで拝見して、顔は知っていましたが、初めて名前を知りました。もう、忘れません。
息子の智役は、若手俳優の田中偉登さん。 知らなかったけれど覚えました。子役も熱演でした。 リリー・フランキーさんが、嫌なお医者さん役で存在感を示していました。
あらすじ( パンフレットより )
教師の父親と母親、兄2人と関西の町で暮らす智の家族は、仲の良い平凡な家族でした。 智は3歳で右目、9歳で左目を失明。
それでも、家族の愛に包まれ天真爛漫に育つ。東京の盲学校に通い、山本君と増田さんと仲良くなり高校生活を謳歌。しかし、18歳の時に聴力も失う・・・・。
暗闇と無音の宇宙空間に放り出されたような孤独にある息子に、立ち上がるきっかけを与えたのは、母親が彼との日常で見出したコミュニケーションの手段でした。
家族みんなが、愛と勇気をもっていろいろな困難を乗り越えていきます。
お母さんが、「 代わってやりたい 」と泣くのも、母親が病院に詰めて、父と兄2人が今までの生活が様変わりして、我慢と苛立ちの日々なのも、辛さが伝わってきました。
智が、「 神様は乗り越えられる強い人間にしか試練を与えないと言うけれど、こんなの耐えられない 」と叫ぶところは涙がにじみました。
余談ですが、私も何回も辛いとき、なぜ私がこんな試練に耐えなければならないのかと、恨みました。
誰かは、前世で悪いことをしたからとか言うけれど、覚えてないし、現世で徳を積むと、来世に幸せになると言うけれど、そんなの覚えてないので、今、幸せになりたい。
智は「 普通でいいのに 」と言うけれど、起こってしまったことはどうしようもない。
智と家族( 特に母親 )は立派でした。 愛に満ちて、たくましく智を支えました。 感動の物語です。
10月の映画は、「 銀河鉄道の父 」です。カレンダーにチェックです。