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2024年J2リーグ・開幕前の編成の雑感2 ~J2ドーナツ化現象

2024-02-06 16:00:52 | 雑記

その1 

J2移籍情報

昇降格により、大きな動きがあった首都圏。1つしかない降格クラブは横浜FCとなり、反対に町田とヴェルディがJ1に上がっていった。
それにより東京都のクラブは皆無となったJ2リーグ。中央が空洞と化した状況で、前年のような集客は望めるかどうかというのが全体の課題となるが、それはさておき。
北関東のクラブでは群馬が頭一つ抜けた格好だが、出来過ぎという感もあった中その地位を保てるか。プレーオフ出場で復権となった千葉、エレベータークラブと揶揄される状態の横浜FCも含め、周辺から覇を唱えるのは何処となるだろうか。

<水戸ホーリーホック>

数多レンタルで獲得したアタッカーは全て退団し、新たな獲得選手で組み直すという流れは今季も変わらず。それでもブワニカを除いて抜けなかったFWが軸となれば、新人・得能をサイドハーフで使えて終焉を迎えるかもしれない。(そうなると直ぐに個人昇格のターゲットとなりかねないが)
GK山口の個人昇格はあれど、「そこを抜かれるのか」という移籍劇は(レンタル終了組が多かったのもあり)少なく。そのGKは一気に手薄となった感があり、新加入の松原での穴埋めが果たされなければ、本間の出場が……という不安と期待が交錯する山口加入直前の状況に逆戻りとなる。
カタカナの選手が不在となったディフェンスライン。3バック・4バックどちらでもこなせる安心感はあるが、尚の安定を求めるには「個人昇格」となった飯泉・田平の一定の活躍は不可欠。
小原・鵜木・永長を返却したにも拘わらず、相変わらず頭数がやたら多いアタッカー陣。数多獲った新人選手もある程度計算に入れているだろうが、どちらかというとシーズン中の引き抜きに備えての獲得という側面もあり。抜けなかったFWから、得点源かつ20代前半の安藤・寺沼辺りが夏場のターゲットとなる可能性が高いが、逆にそれを乗りきり戦力を維持できれば上位も見えてくるか。

予想順位=7位~16位

予想フォーメーション 4-4-2

GK 中山 本間 春名 松原
CB 楠本 山田 長井 飯泉 田平 牛澤
SB 大崎(L)石井(L)村田(R)後藤田(R)尾野(L)(井上R)
DH 前田 高岸 杉浦 長尾 (落合)
SH 井上(RL)野瀬(L)甲田(R)新井(L)得能(L)落合(?)碇(RL)齋藤(RL?)山崎(?)(杉浦R)(村田R)
FW 安藤 寺沼 梅田 草野 久保 (得能)(碇?)

3-4-2-1の場合

GK 中山 本間 春名 松原
CB 楠本(C)山田(R)長井(RL)飯泉(RC)田平(L)牛澤(?)
WB 大崎(L)石井(L)村田(R)後藤田(R)尾野(L)井上(R)(新井L?)
DH 前田 高岸 杉浦 長尾 (落合)
IH 野瀬 得能 甲田 落合 碇 齋藤 山崎 (杉浦)
FW 安藤 寺沼 梅田 草野 久保 (碇?)

<栃木SC>

田中誠氏が新たに監督に就任し、初の監督業となるその背後からコーチとして支えるのが柳下正明氏という「磐田黄金時代」の師弟コンビの新体制で挑むシーズン。名波浩・服部年宏・鈴木秀人という当時の主力が軒並み(監督業から)脱落し、頼みはスターの中山雅史氏(沼津)といった彼らの事情?を打開できるかどうか。
サッカー的には何とも言えず。初めて表舞台に出て来る田中氏なので(以前は磐田ユースの監督を2年間務める)、どんなフォーメーション・スタイルとなるかはメンバーを観ただけでは困難を極める。傍らから勝手な想像をすると、田中氏が磐田黄金時代のディフェンスリーダーという事で、当時の磐田の主要フォーメーションは3-5-2。(田中氏はその中央センターバック)それを理想とするならば、前年から3バックを変えないのでは無いか。選手を見ても、入れ替わったのが岡﨑→藤谷ぐらいなので、継続を選択した方が混乱を避けるためにも相応しいと思われる。
それとは逆に前線の人材が乏しく。↓のメンバーには新人選手を加えていない(栃木に限らず、公式HPで新人選手の特徴が紹介されているクラブは加えている)ため、並べて見た際の手薄感はあまり当てにならないが、返却したレンタル組・最晩年の矢野・プレッシングサッカーの順応力に疑問が残るイスマイラがその主な原因。それが逆に、J3→J2へ階段を上った南野への期待が高まる要因となりそうだが、更なるステップアップはなるか。

予想順位=14位~20位

予想フォーメーション 3-4-2-1

GK 川田 丹野 キムミンジュン 中島
CB 平松(C)大森(L)大谷(RL)福島(R)藤谷(CR)高嶋(RL)ラファエル(R)
WB 福森(L)黒﨑(R)森(LR)石田(R)(福島R)
DH 佐藤 神戸 土肥
IH 大島 奥田 (矢野)(小堀)
FW イスマイラ 矢野 宮崎 小堀 南野

4-4-2の場合

GK 川田 丹野 キムミンジュン 中島
CB 平松 大谷 藤谷 ラファエル 大森 福島 高嶋 
SB 福森(R)黒﨑(R)石田(R)(大森L)(福島R)(森LR)
DH 佐藤 神戸 土肥
SH 大島(L)森(LR)奥田(R)
FW イスマイラ 矢野 宮崎 小堀 南野 (奥田)

<ザスパ群馬>

飛躍を果たした前シーズン、ここから本格的に昇格を目指す戦いに舵を切りたい所であるが……。特段大きな引き抜きは岡本のみだが、元々大槻毅監督の下でのシステマティックなサッカーによる「限られた選手の能力を120%引き出す」という趣があった前年の戦いで、シーズン終盤には限界が感じられたのも確か。そんな中で同じメンバーが中心でそれは果たせるだろうか。呼称の変更も、そうした思想からの「何かを変えなければ」という思惑が伝わって来るものっぽいが如何に。
なお彼以外にも退団選手が目立つが、多くは構想外となってのものであり(全員無事に移籍先が決まったようで何より)、「仕方ない」と捉えるか「戦術・メンバー固定の弊害か」と捉えるか。穴埋めはJ3からの選手獲得が多く、4名とも良い選手ながら、上位カテゴリの強度に耐えられるかどうか。その中で注目選手は右サイドバックの船橋で、上がりっぱなしとなる大槻システムに嵌りそうな人材でかつ強度も備わっているが、その攻めっ気が逆に不安要素にも感じる。
前線の新戦力は再加入となった高澤だが、彼も栄華を極めたのは2019年のJ3時代で、他選手と同様に一段上のカテゴリでの対応力がカギか。まあJ1の大分(当時)でそこそこ機能したので大丈夫だろうが……。

予想順位 9位~18位

予想フォーメーション 4-4-2

GK 櫛引 石井 真木 近藤
CB 城和 酒井 大畑 中野 (中塩)
SB 中塩(L)エドオジョン(R)高橋(L)船橋(R)田頭(R?)(山中L)
DH 風間 天笠 細貝 藤村 玉城 (高橋)
SH 佐藤(R)杉本(L)山中(L)岩元(L?)永長(R)和田(?)(エドオジョンR)(北川RL)(藤村?)(齊藤?)
FW 平松 北川 高澤 小野関 佐川

<ジェフユナイテッド千葉>

POで敗れたものの、ここ数年の低迷からは脱却に成功。かつサッカーの硬直化というこれまでの姿も解消された事で、改めて昇格に向けて戦うシーズンとなる。
それが示す通り、マイナスポイントは見木の個人昇格ぐらいで、肉付けを加える補強策を行えたようなオフとなっただろうか。中盤何処でもこなせるエドゥアルド(ドゥドゥが2人被るため登録名変更)の獲得で十分賄える範囲。ドゥドゥの年齢的限界がいつ来るかが心配だが、この穴を同じ登録名だったエドゥアルドが埋める、という胸熱な展開はなるか。
見木以外殆ど移籍しなかった前線、そこにさらに林・横山が加わる事で、どんな状況にも対応出来るようになったといえる。それでも田口の高齢化による衰退が始まればボランチが一気にピンチとなるので、エドゥアルド・横山はここにはめ込まれるのも考えられる。
懸念はディフェンスライン特にセンターバックで、新井一耀の移籍で替えが効き辛い手薄な陣容に。アクシデントが起これば一筋縄ではいかない状態で、特にリーダー的存在の鈴木大に何も起こらない事を祈る他無い。ここが無事か、夏場に良い補強が出来れば自動昇格が現実的なものとなるだろうが果たして。

予想順位 1位~9位

予想フォーメーション 4-4-1-1

GK 鈴木椋大 高木和 藤田 青嶋
CB 鈴木大輔 佐々木 メンデス 久保庭
SB 日高(L)高橋(R)松田(R)矢口(R)岡庭(R)
DH 田口 小林 熊谷 エドゥアルド (横山)(高橋)
SH ドゥドゥ(L)田中(R)椿(L)米倉(R)横山(L?)(高木LR)(エドゥアルドL)
FW 小森 呉屋 風間(SS) 新明 高木 林 佐久間

<横浜FC>

大方の予想通りと言っては失礼であろうが、同じ昇格組の新潟とは全く異なる、J2で積み上げてきたものをかなぐり捨てるかのような編成でJ1挑んだ結果玉砕という結果となった。
本来なら、大量に選手を入れ替えて失敗した経歴を反省し同じ轍を踏まないはずだが、再び大幅入れ替えを敢行したオフとなり。矛盾する立ち回りであるが、山下・林幸多郎・近藤といった面々が個人昇格した以上、前年までのサッカーは貫けないという判断に基づいてのものと好意的に捉えたい。
さて、降格という結果となったものの、後半戦の組織立った(開き直った?)カウンターサッカーが評価されて残留となった四方田修平監督の3年目。1年目に見せていたミシャ式は既に雲散霧消となっており同じなのは3-4-2-1という基本フォーメーションのみとなっているが、当時の主力選手も少なくなっているためそこに回帰するのもリスクが高い状態。しかし札幌から福森を加えたのが逆に判断を曖昧にしかねず、果たしてどちらのスタイルがピッチ上に表れるか。
獲得選手の中身自体は申し分無く、点取り屋の森をはじめその能力が存分に活かされれば、2年前と同じく昇格争いの一翼を担うには十分。ただし前年散々揶揄された通り、搔き集めた選手を活躍させる環境がどれだけ整っているかどうか。前年の橋本健人・高井・新井(結局今季もレンタルバックで在籍……)の事例しかり、今季も最前線の森・櫻川・室井と獲った選手のポジションが被り過ぎており、同じ事を繰り返すのでは……という懸念はある。

予想順位 2位~8位

予想フォーメーション 3-4-2-1

GK 永井 市川 遠藤 メギオラーロ
CB ンドカ(C)岩武(RC)中村(R)ガブリエウ(LC)福森(L)杉田(R)林賢吾(武田L)
WB 山根(RL)武田(L)中野(R)バイーア(L)新井(L)松下(?)(中村R)(岩武R)(杉田R)(橋本?)
DH ユーリ 井上 三田 和田 小倉? (福森)
IH カプリーニ 小川 村田 コンフオン 橋本? (中野)(伊藤)(山根)
FW 伊藤 櫻川 森 室井 宮田 (カプリーニ)

その3 その4 


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