ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2020年J2リーグ第21節 FC町田ゼルビアvsV・ファーレン長崎

2020-09-24 17:02:09 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の町田の記事はこちら(18節・金沢戦)
※前回の長崎の記事はこちら(16節・新潟戦)

前半戦の勢いが失われつつある長崎。
3敗しかしていないものの、勝ち切れない試合を長らく続けてしまい、現在5戦未勝利(1敗4分)。
引き分け4試合のうち、先制しながらも追い付かれた試合が3度。
前節・松本戦はその総決算ともいうべき内容で、2点先行しながら追い付かれての引き分けとなってしまいました。
勝てる試合を引き分けにしてしまうのは、昇格争いする身にとっては痛手以外の何物でも無く。
未勝利の間に首位どころか、徳島にもかわされて3位転落と、ジワリと後退気配が押し寄せている現状でどう立て直すか。

メンバー的にはそれほど変わっておらず(前節で大ベテラン・玉田が負傷交代したものの、今季玉田はあまり出場していないのでそれほど痛くは無いはず)、ローテーションでやり繰りしながら入れ替えていますが、この所センターバックには二見・角田のコンビで4試合継続。
フレイレがコンディションが良くないのか、ないしは見切られたかは不明ですが、このCBとサイドバック・亀川(とGK徳重)は固定傾向。
また、故障離脱していたFW富樫が陣容に加わり、この日復帰後初スタメンに。

一方町田は元からメンバー固定しての戦いに定評があり、前回の5連戦は結局11人全員が全試合スタメンとなりました。
そして前節新たに5連戦が幕開けとなったものの、小田の出場停止もあってこのタイミングでメンバー入れ替え。(といっても2人だけですが)
ステファン・酒井が久々にスタメンとなりましたが、この日は結局元通りに。
完全に序列が確定している現状ですが、この精鋭ともいえる11人で、上位・長崎との戦いに挑みます。

悪天候の中試合が始まり、その影響か双方チャンスを掴めない入りに。
前半4分に長崎が攻勢を掛けるも、クロスが入るだけに終わり、以降は町田のペースとなります。
メンバー固定の賜物か、パスワークも以前よりスムーズになって来た印象で、どんどんパスが繋がっていきます。
これに最後方からの深津のロングボールが交わる事で好機を演出。
さらに以前からのサッカーの賜物であろう、セカンドボールを拾う出足の良さもこの日は目立っていました。
「監督交代によりサッカーがリセットされる」という格言めいた言葉は、この日の町田を見ている限りはハッキリと「そうとは限らない」と言えそうです。

9分敵陣右サイドで佐野がボール奪取、一旦安藤が奪われるも吉尾が再度奪回し、小田のクロスがブロックされてコーナーキックへ。
キッカー平戸はニアサイド・ゴールに近い位置に低いクロスを入れると、長崎・ルアンがスライディングでクリアに入ります。
しかしルアンの足と地面の間にボールが入り込み、薄く当たった事でゴールに入ってしまい、オウンゴールで町田に先制点が入りました。

直後には佐野の左→右へのサイドチェンジから、受けた深津がライナーでロングパスを送り、吉尾の落としを受けた小田がクロス。
低いボールがゴール中央の平戸の下へ送られたものの、手前でDFに当たり僅かにコースが変わった事でシュートは撃てず。
ゴールにはならなかったものの、流れるような町田の攻撃。

その後13分に長崎は富樫のシュート(エリア内右から撃つもブロック)が生まれたものの、尚も町田のペースは止まず。
17分にはGK秋元のロングフィードから、安藤が収めにいくもこぼれ球となり、拾った平戸がドリブルからミドルシュート。(GK徳重セーブ)
以降も攻撃権を支配し、長崎6度に対して町田は16度の攻撃機会を作り(自分の集計です)、ホームの利を感じつつあった所で飲水タイムへ。

中々流れを掴めない長崎。
従来通りの、最終ラインからショートパスを繋いでいくビルドアップを繰り広げていたものの、町田の攻守の切り替えの速さの前に苦戦を強いられます。
飲水タイムの後はロングパスも交え、打開を図りにいきます。
30分には角田が富樫を狙ってロングパス、こぼされたものの名倉が拾い、澤田とのパス交換を交えエリア内左へと切り込み。
クロスがクリアされた後もボールを繋ぎ、米田シュート(ブロック)→ルアンシュート(ブロック)と立て続けにシュート。

この波状攻撃を経て、ようやく戦況も五分になったという印象で、以降は互いに攻撃し合うも得点は生まれず。
終盤間際の45分、再び長崎が波状攻撃モードへ。
左サイドをパスワークで打開していき、ルアンの縦パスを受けた亀川が奥に進入してグラウンダーでクロスを入れるも、名倉は合わせきれずボールは右サイドへ。
拾った加藤から今度は右サイドで攻撃し、最後は米田のグラウンダーのクロスを澤田がシュートしますが、GK秋元がキャッチ。
いつものショートパス攻勢にも冴えが戻って来た感を得て、前半を終了します。

その流れを受けて、後半立ち上がりは長崎のペースに。
最終ラインからボールを繋ぎつつ、ロングパスやサイドチェンジも交えて攻め上がりますが、肝心のシュートは中々放てず。
得たのは後半6分、CKの流れから二見が撃った1本だけに留まります。

すると以降は町田に流れの針が傾き、前半の立ち上がりと同様の絵図となります。
長崎顔負けのパスワークを見せつつ、かつ前半同様の出足の良さで攻撃権を支配。
しかしこちらもシュートまで持ち込む事は出来ず。
降り注ぐ雨脚の強さが際立つ結果となります。

そうこうしている内に町田の攻勢も止まり、一種の膠着状態に。
先に動いたのはビハインドの長崎で、18分に加藤・ルアン→カイオ・セザール、畑へと2枚替え。
すると直後の長崎(19分)、左サイドで二見がドリブルを見せて攻撃開始、亀川とのワンツーで尚も前進。
そして畑→富樫→亀川スルーパス→澤田と渡り、澤田のグラウンダーのクロスから、こぼれ球を畑がシュート。
ブロックされたボールを尚も拾って横パス、亀川がシュートするもゴール右へと外れ。
効果的な攻撃が生まれましたが、以降味を占めたのか二見がドリブルで持ち運ぶ場面が目立つ事となりました。
それも束の間、20分には町田が深津のロングパスから、吉尾が巧く収めてエリア内へスルーパス。
これに走り込んだ平戸がシュートしたものの、GK徳重のセーブで防ぎます。

好ゲームの匂いがし始めたものの、22分の長崎の攻撃。
角田の右へパスがやや短くなった所、拾いにいった米田と町田・奥山の足が交錯し激突。
このシーンに反則無しというジャッジ(イーブンな状況故解らないでも無い)が採られた事で一触即発となってしまいます。
それと同時に飲水タイムへ突入。

以降は固定メンバー故の弊害か、町田のペースが落ち気味に。
28分には米田のドリブルを、岡田が抱え込んで止めてしまい反則・警告を受ける場面も。
そんな中、長崎は切り札であるビクトル・イバルボの投入に踏み切ります。(富樫と交代・29分)

町田サイドも30分に動きます(岡田・安藤→ジョンチュングン・ステファン)が、以降は長崎が試合を支配。
34分にはカイオ縦パス→畑→名倉と渡り、名倉がエリア手前中央からシュートを放ちましたがゴール左に外れます。

勝利のためにはそろそろ得点が欲しい35分、秋野がイバルボ目掛けてロングパス、クリアされるもカイオがダイレクトで繋ぎ名倉へ。
名倉はエリア内へスルーパスを送り、イバルボが受けた所を町田・深津に足を刈られ倒されると、笛が鳴り反則・PKに。
同点の絶好のチャンスを得ると、キッカーはイバルボ。
ゴール右に豪快に蹴り込み、GK秋元は反応して触ったもののゴールイン。
ようやく試合を振り出しに戻した長崎。

その後は飲水タイム直前の、ピリピリしたムードが町田サイドを覆ったのか、審判の判定にランコ・ポポヴィッチ監督が激高するシーンも見られます。
試合内容もそれに伴い、失点後のキックオフからの町田の攻撃、ロングパスをカットされて長崎にカウンターを喰らってしまう(最後は澤田がシュートもブロック)など町田にとっては良い所無く推移。

逆に逆転勝利に向けて気勢を上げる長崎。
やはりイバルボの存在感は別格で、チャンスエリアでヒールパスやスルーを交えるなど、違いを生み出すプレーで好機を演出していきます。
それでも町田の守備の粘りの前に、後1点が奪えないままアディショナルタイムへ。

そのATで、押されっぱなしだった町田がカウンターからチャンスを得ると、一気に形勢が逆転します。
自陣でボール奪取ののち、高江がドリブルで持ち込み、エリア内のジョンチュングンへラストパスが。
しかしジョンチュングンのシュートは浮いてしまい勝ち越しならず。
これで町田が息を吹き返します。
右サイドで酒井(平戸と交代で出場・AT)→高江→酒井と渡り、酒井のグラウンダーのクロスを井上が合わせてシュート(GK徳重キャッチ)。
佐野の右サイドへの長いスルーパスを高江が受け、彼のグラウンダーのクロスをジョンチュングンが合わせてシュート(枠外)と立て続けに長崎ゴールを脅かしたものの、勝ち越し点は生まれず。
正直、故障上がりのジョンチュングンが万全の試合勘・コンディションであったならば、どちらかは決まっていたと思いました。
それでも「タラレバ」は禁物であり、結局1-1のまま試合終了に。

これでリーグ戦の半分が終了と、折り返し地点までやって来たJ2。
首位を走っていた長崎、失速を止める事は叶わず後半戦を迎えてしまいましたが、今後は巻き返せるのか。
反対にサッカーの質の向上に邁進していた節がある町田、その成果を活かす展開はやって来るのか。
連戦の最中でありインターバルなんて物はありませんが、一つの区切りは付けられたでしょうか。


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