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DAZN観戦 2024年J3リーグ第29節 FC大阪vs福島ユナイテッドFC

2024-09-28 16:04:45 | サッカー視聴記(その他)

<両軍スタメン>

  • FC大阪ホームだが、↓とは逆のコートで前半スタート。
  • 福島は、大関がU-19代表に参加のため離脱中。

試合消化が最も遅いJ3リーグも、佳境に突入したと言える残り10試合。(福島は試合中止で1試合多いですが)

注目は当然ながら激しい昇格争いですが、自動昇格争いはというと既に大宮はほぼ確定として今治・富山の2クラブに絞られた感があり。
反面今季からJ3でも生まれた、プレーオフ争いにおいては数多のクラブが絡む状況。
そしてその枠に大外から食い込まんとする2クラブの対戦となったこのカード。
日程的にも、今節はこの試合のみが月曜開催で、既に試合を終えた他クラブを追うには格好のロケーションとなったでしょうか。

しかし、その分次節の間隔が短くなる事を憂慮してか、アウェイの福島はターンオーバーが図られ。
大関が代表参加という事象に合わせるように、前線のメンバーを中心に5人入れ替えてこの試合に臨み。
当然ながら、普段のパスサッカーを保つのか否かに焦点が集まる事となりました。
かつピッチ上は、元ラグビー場というFC大阪のホーム・花園ラグビー場で、風もやや強めと難しい環境でのサッカーとなったので尚更であり。

そして始まった試合。
前半は福島が追い風という要素もあり、それを活かすべく裏へ浮き球を送り込む立ち回りが中心に。
他方FC大阪サイドも、元からそうした志向の強いスタイル故に、ボールが落ち着かない立ち上がりとなるのはある意味必然でありました。

そんな中、前半5分にFC大阪は右から久保がロングスロー、クリアボールを美馬がダイレクトでミドルシュート(枠外)とファーストシュート。
福島のゴールキックで再開となり、本来のポゼッションで落ち着けに掛かるという大方の予想でしたが、それを覆し。
短く繋いだ刹那ロングパスを送るその裏を掻く行動で、これを清水がフリックした事で一気に裏を取りボールを持った長野。
そのまま右ポケットへ切り込みシュートを放つと、ゴールネットが揺れて電光石火の先制点となります。
まさかの福島サイドの行動に成す術無かったというFC大阪サイド。

試合環境を活かし、イニシアティブを握る事に成功した福島。
その後も、大関も針谷も居ない中盤を省略する攻撃を目立たせる、普段とは逆のスタイル。
8分には中盤からのフリーキックで放り込みを選択、左ワイド奥へ上がったボールを清水が折り返し、受けた矢島がデイフェンスに遭うも左コーナーで継続。
ここからも、クロスの跳ね返りを上畑がヘッドでエリア内へ送り、収めた清水が反転シュートにいく(舘野がブロック)という具合に浮き球での勝負。

しかしボールを握らないその立ち回りは、当然ながら相手に攻撃権を渡すという事でもあり。
FC大阪のアバウトかつダイレクトな攻撃に何度も晒される事となります。
それを危惧し、その後地上から繋ぐ姿勢を見せたものの、15分には増田のプレッシャーを受けた山田将のフィードが遅れてしまい。
そして先に触った増田を思いきり蹴ってしまう形で反則、直接FKを献上する事に。
横軸は右ハーフレーンで、キッカー舘野が当然の如く直接シュートを放ち、ゴール右を襲ったこのフィニッシュをGK山本海がセーブ。
尚も右サイドで繋ぎ、澤崎の手前からのクロスを古川が合わせヘディングシュート(ゴール左へ外れる)と、失点の危機を招き。

結局福島の地上からの攻めは、何度かアタッキングサードに切り込んだものの不発となり。
20分過ぎ辺りから、FC大阪の方がビハインドのチームらしく、最終ラインから繋ぐ攻撃へと舵を切り始めます。
こちらは福島のファーストディフェンスをいなしたのち、主にサイドからダイレクトプレイで奥を突くというシンプルなスタイル。
しかし度々クロスに繋げたりポケットへの切り込みに成功と、一定の成果を挙げ。
焦る福島は、29分にFC大阪の攻撃を切ったのち保持を図るも、縦パスを入れ替わって前を向いた城定の動きが読まれて夏川に奪われ。
そして再度後方に戻して攻めるFC大阪(澤崎エリア内へロングパス→古川走り込むもGK山本海がキャッチ)という具合に、攻撃機会で後れを取る事で、自慢の攻撃サッカーを見せられない展開。

それでも、ポゼッションを高めるFC大阪に対し、前線のプレッシングが機能する状況が齎され。
34分敵陣右サイドで奪った長野から、持ち前のショートパス攻勢に持ち込んでエリア内を突く攻めに入り。
小さい浮き球パス→フリックや、ヒールパスを駆使して進入を果たし、こぼれ球を松長根がボレーシュート。
ジャストミートせずも、こぼれ球を矢島がさらにボレーシュート(右サイドネット外)と分厚い攻めを見せましたが決められず。

一呼吸付くような好機が生まれるも、依然として大阪の圧を受ける展開は続き。
36分にはFC大阪の左CKという場面で、クロスの跳ね返りから夏川がミドルシュートを放ち、GK山本海がセーブ。
しかしこの跳ね返りを繋いでカウンターに持ち込む福島、長野が右サイドをドリブルで疾走、奥でキープという状況を作った末に(美馬に)反則を受けてFKに。(美馬に警告)
ここからはフィニッシュを放てずも、じっくり守れば必ずチャンスは訪れるという事を暗示したシーンだったでしょうか。

それでもその後はFC大阪にカウンターを受ける(40分)など、無理に攻撃を仕掛けては形にならず逆に危機を招く絵図が散見されるのは、今季貫いて来たスタイルの性か。
そんなギャップを突きたいFC大阪は、アディショナルタイムに左スローインから保持に入り、舘野のスルーパスで奥を突いて夏川のクロス。
跳ね返りを武井がすかさずエリア内へ送り返すと、古川がこれをバイシクルで合わせましたが惜しくもゴール左へ外れ。
良い攻撃を繰り広げたFC大阪ですが、同点にする事は出来ず前半終了となりました。

共にハーフタイムでの交代は無かったものの、福島サイドはポジションチェンジを敢行。
ウイングの位置を入れ替え、清水が右・長野が左となって後半に臨みました。

しかし後半は向かい風となる福島、その通りアゲンストを強いられる入りに。
FC大阪のラフなロングボールを駆使する立ち回りに苦戦し、守勢の流れを変えられません。
後半5分に右から久保がロングスローを投げ入れると、こぼれ球をエリア内で拾った武井がシュート(ブロック)とファーストシュート。

しかしこれが防がれた直後、カウンターを阻止せんとした久保が長野に対する反則で警告を受け。
これで勢いが止まったFC大阪、一転して攻撃が形にならない時間に突入し、アバウトな姿勢の報いを受ける事となり。

福島は9分、中盤でのプレッシャーで吉永がロングパスをブロックし、こぼれ球を拾って攻撃開始。
左サイドでの前進から溜めを作り、上畑のアーリークロスがファーに入ると、合わせにいく矢島の前でGK永井が跳び出してこぼれ。
これを拾った清水が後は無人のゴールに蹴り込むだけとなりましたが、放ったシュートはふかしてしまい決められません。

中々攻撃が形にならない展開で、福島は自陣でのミスからの危機が増え始め。
それを何とか凌ぎつつ、16分にゴールキックから短く繋ぐという本来のスタイルを見せ、松長根ミドルパス→収めた清水のポストワークでプレス回避。
左への展開を受けた長野が自ら持ち運び、左ポケットへ進入してシュートを放つも、美馬のブロックで左CK。
ここからキッカー鈴のクロスを、ファーで合わせにいった山田将の前でGK永井が跳び出して弾き、それを拾う清水という先程のデジャブのような場面が。
しかし今度も、放たれたシュートは水口のブロックに遭い決められず終わります。

GK永井の跳び出しが、キャッチにもパンチングにもならず危なっかしいといった、FC大阪のディフェンス。(前半は同サイドでの福島のGK山本の跳び出してのパンチングが見事だっただけに)
それを見たベンチも采配で流れを変えに掛かったでしょうか、19分に夏川・古川→島田・西村へと2枚替えを敢行。
入った2人による2トップとなり、増田が左サイドハーフへ回りました。

これで流れを取り戻したFC大阪、鋭い前進で敵陣を突き、そこからロングスローなどを駆使してゴールを狙うという基本姿勢に立ち返り。
そして21分、福島の攻撃を切ったのちクリアボールを繋ぎ、左サイドで確保に成功。
そしてここも舘野のアーリークロスで素早くエリア内を突くと、中央で合わせたのは西村。
ヘディングシュートがゴール右に突き刺さり、狙い通りに同点に追い付く事に成功しました。

これで形勢逆転となり、以降も押し込まれる福島も采配で流れを変える局面に。
24分、ベンチに留めていた本来のレギュラーである針谷と森晃太を投入します。(吉永・矢島と交代、森晃が左WGに入り長野がCFに)
しかしそのすぐ後の26分、さらに野末→大森へと交代した福島。
センターバックの入れ替えで、アクシデントの疑いも頭を過ります(詳細は不明)が試合は継続。

レギュラー陣の投入、かつ最終ラインの入れ替えで、何とかポゼッションの流れを作りたかったと思われる福島サイド。
それでもその後FC大阪が敵陣でのボールゲインを頻発させるなど、一向にそれを果たせず試合が進んでいきます。

攻撃権を握るFC大阪、30分には最終ラインからのロングパスが一気にエリア内を突くと、走り込み左ポケットで受けた島田がカットインシュート。
大森にブロックされてCK、というタイミングでベンチが動き、澤崎→國領へ交代。
そしてキッカーはその國領が務めるという具合に、勝負を賭けるカードを投入してきました。

前半同様、あるいはそれ以上にFC大阪の圧に屈する状態に陥った福島。
なんとか振り払わんと、36分に最後の交代を敢行、清水・長野→塩浜・澤上へと2枚替え。
更なるレギュラー陣の投入に託す事となり。

しかし直後の38分、最終ラインでの繋ぎで大森が左からのパスに入れ替わった所を突かれ、まさかのエリア内で奪われる事態に。
奪った島田は右ポケット奥からマイナスのクロスを選択すると、中央で受けた西村がシュート。
上畑がブロックするも、拾った西村はすかさず再度シュートを放ち、これも松長根がブロックと辛うじて凌ぎ。

目も当てられないビルドアップのミスに、いよいよ決壊間近といった福島の流れ。
その後もひとしきりFC大阪のセットプレー攻勢を浴びると、試合も終盤という事で開き直りを見せ。
41分ゴールキックでロングフィードを選択し、澤上の落としから攻撃開始、松長根のスルーパスで右奥を突き。
まずはアタッキングサードへの進入を第一とし、パスワークは副次的に使うという姿勢で打開を図りにいきます。

それでも逆にお互いアバウトな姿勢による乱戦はお手の物、と言わんばかりにペースを離さず攻めるFC大阪。
45分に最後の交代を敢行し、舘野・久保→林田・利根へと2枚替え。(美馬が左サイドバック・増田が右SHに回る)
しかし舘野と久保という攻撃面を支える人材が退いた事で、ただ押し込むのみとなってフィニッシュは生まれず。

相手が停滞感を露わにした所で、福島は降りてパスを受けた針谷が最前線へ一気にロングパス。
それは時間も押し迫った状況での中盤省略、という後ろ向きな思考に見えましたが、これが綺麗に奏功する事となり。
クリアされるもFC大阪を間延びさせて敵陣でボールを確保すると、右からの松長根のクロスの跳ね返りを拾って中央で繋ぎを展開。
そして塩浜のポストプレイで左に叩かれたボールを、森晃が1タッチで果敢にシュートを放つと、美しい弧を描いて(右ポスト内側を叩いた末に)ゴール内に吸い込まれる事となります。
苦境をゴラッソで跳ね返すという、理想とは真逆ながらも最高の絵図により、土壇場で勝ち越しを果たしました。

その後FC大阪の最後の意地というべき、CKからの攻撃(GK永井も前線に加わる)も凌ぎ。
無事に逃げきり、1-2で勝利に辿り着いた福島。
「目標のためには理想を捨てるのも大事」といった展開の末、プレーオフ圏に肉薄する勝ち点3を挙げた試合となりました。

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