ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2022年J3リーグ第28節 FC岐阜vsカターレ富山

2022-10-14 16:27:17 | サッカー視聴記(2022年その他)

<岐阜スタメン> 4-4-2
GK 松本拓也
RSB 山内寛史 CB 岡村 CB 藤谷 LSB 橋本
RSH 窪田 DH 庄司 DH 生地 LSH 畑
FW ンドカ・チャールス FW 藤岡
<富山スタメン> 4-4-2
GK 山田
RSB 柳下 CB 林堂 CB 大畑 LSB 松本雄真
RSH 松岡 DH 佐々木 DH 柴田 LSH マテウス・レイリア
FW 川西 FW 安藤

前回観た時とは、両チームとも監督が代わっていたという後半戦のカード。

昇格戦線に喰らい付けていけるかどうかという戦いの最中、富山は25節(沼津戦・0-1)終了後に監督交代を決断。
社長の左伴繁雄氏のコメントに「サッカーの内容に改善が見られなかった」とありましたが、それでもこの土壇場といえる状況で、実績豊かな石崎信弘氏のクビを切るのは中々出来る事では無く。
しかもその見通しの通りに、小田切道治氏が指揮を執ってからというものチームは好調に転じており、この社長は只者では無いという事を再認識させられました。

フォーメーションを弄りメンバーを微調整し、それまでの1点逃げ切りサッカーが信じられないような攻撃力を発揮して連勝。
俗にいう「監督交代ブースト」というだけなのかどうかは未だ不明ですが、終盤に向けて再度昇格争いに復帰できるのならばそれはどうでも良く。
そんな状態で迎えたこの日、その方針転換で割を食っていたのか、2試合メンバーから外れていた川西がスタメンに復帰してきました。

小田切監督の初戦(讃岐戦・4-0)で見せた、シュート20本という攻撃陣の跳梁はこの日も健在であり。
前半6分の柴田のミドルシュート(ゴール右へ外れる)を皮切りに、7分には松岡のドリブルから、中央でパスを受けた柳下がミドルシュート。(ブロック)
直後のコーナーキックからも、クリアボールを松本雄がダイレクトでミドルシュート(GK松本拓セーブ)と、遠目からでも果敢にゴールを狙う意識が旺盛という所を見せ付けました。
サイドハーフには松岡・マテウス(フォーメーションではFWとされていたがどう見ても左SH)とドリブル力に長けた選手を置き、そこからの仕掛けを軸とする事で他選手の動きも決まる、といった攻撃。
特に右サイド高目での柳下の攻撃の絡み方は素晴らしく、前述のミドルシュートのシーンにおける中央でのプレーを始め、積極的なパス&ゴーで崩しを図り活性化させ。

一方の岐阜、既に今季の昇格の可能性が無くなった挙句、スター選手の柏木が長期離脱とモチベーションが不安視される状況。
FWへの長いパスが中心の攻めで、中々形が作れないといった立ち上がりとなり。
しかしボランチの生地が上がり、ボールの引き出し役を務める事で徐々にボールの回りは改善していきます。

迎えた23分右サイドでのスローインから奥を取って繋ぐ岐阜、エリア内右でンドカが受け、ディフェンスに遭いこぼれた所を拾ったのはその生地。
すると富山・松本雄のスライディングに引っ掛かって倒れ、主審の笛が鳴って反則・PKを得る働きを見せました。
このPKを藤岡がゴール左へ蹴り込み、GK山田の逆を突いてゴールゲット。
先制点は岐阜に入りました。

気を取り直して反撃に掛かる富山、27分に右サイドで再び柳下を活かす攻撃、スルーパスを奥で受けてカットインからクロスを入れる柳下。
このグラウンダーのボールに安藤が合わせにいった所、GK松本拓に掻き出され惜しくもゴールならず。
しかし交錯した結果、松本拓が痛んでしまう事態が発生します。
幸い大した事は無いようで、プレーを続けた松本拓。
しかし29分に富山・柴田のシュートをキャッチした後、違和感を拭えなかったのか自らキックをサイドに蹴り出し。
傷?の確認のため小休止となりその容体が心配されたものの、結局は大丈夫という事で交代は無く。(なお放送席は気付いていない風で、飲水タイムと勘違していたようなコメントも)

そんな相手の状況でも富山は攻撃の手を緩めず(当然)、31分には右からのクロスを収めたマテウスがボールキープの末にシュート。
これもGK松本拓がセーブと、岐阜は中々松本拓への負荷を減らす事が出来ない展開となります。

しかし富山は中々ゴールを奪えず、このままでは焦りも生まれかねない状況に。
そんな中終盤を迎えましたが、その43分ついに試合を動かします。
ここも後方からのロングパスを柳下が受けて右サイドから形を作り、松岡が突破力を見せエリア内右を突き。
そして浮き球でマイナスのクロスを入れると、安藤が合わせてゴールネットを揺らし。
繰り返していた攻撃をついに得点に繋げ、同点に追いつきました。
尚柳下はボールを手放した後エリア内へ進入、クロスの際にはファーサイドに位置取っており、ここでも只のサイドアタッカーでは無い事を見せていた事を付け加えておきます。

その後岐阜が、窪田のドリブルで反則を誘い直接フリーキックを得。
これをキッカー庄司が直接シュートするも壁を直撃、という見せ場があったアディショナルタイム。
1-1のまま前半終了を迎えました。

ハーフタイムで両チームとも動きを見せ、岐阜は橋本・畑→三國スティビアエブス・富樫へと2枚替え。
富山は佐々木→末木へ交代。

交代を経て岐阜は、ンドカが左SHに回って富樫がFWに入るというポジション変更があったものの、大まかな流れは変わらず。
つまりは富山の攻勢が続けられる事となった後半の立ち上がり。

後半は川西が敵陣でボールの引き出し役を務めるシーンが増え、後方からのビルドアップでは地上・空中双方で長いパスを多用するといった富山の攻撃。
彼を警戒させつつ、出来たスペースを一発のパスで狙うという意識だったでしょうか。
後半7分には末木の縦パスを受けた安藤が中央からミドルシュート(ゴール右へ外れる)と、フィニッシュの意欲は相変わらず旺盛であり。

守勢を強いられた岐阜は、11分に富山のCKからカウンターに持ち込み。
スルーパスを受けた窪田が右サイドをドリブル突破、そのままエリア内右を突くという攻撃でCKを得、CKからCKという絵図を形成した事で流れを押し戻します。
窪田のスピード・突破力を活かすのを軸として、彼と逆の左サイドではシフトしてきたンドカや交代で入った三國などで、人数を掛けてパスを繋ぐ攻撃が目立ち。
時には窪田まで左へ流れてパスを受けるシーンも見られ、それでややバランスが悪くなっていた感がありました。

一方の富山は両サイドにドリブル出来る選手が揃っているのが脅威となり。
15分には逆に岐阜のCKからカウンターに持ち込む富山、マテウスのドリブルを岐阜・生地が後ろから倒してしまい反則・警告、そして左サイドからのFK。
これをキッカー末木がニアサイドに放り込み、柳下がフリックと見せかけて触れず、スルーの恰好となりゴールに向かったもののGK松本拓が何とかセーブ。

そんなバランスの良い富山とは対照的に、アンバランスながらも強引に前進せんとする岐阜。
その意識の影響か、次第にロングボールに偏った攻撃になってしまい好循環を得られません。
時々ポジションを入れ替え、ンドカがFWに戻ったりしていましたが効果は無く。

迎えた29分、岐阜がプレスにいこうとした所を大畑が縦パス、受けたマテウスがボールキープで掻き回して中央へパスし、川西がエリア内へ送ったボールを受けたのは安藤。
これを岐阜・窪田が後ろから押す形で倒してしまうと、反則を告げる笛が鳴り、PKを得た富山。
逆ベクトルを突かれる形で、いかにもアンバランスさが生んでしまった決壊といった感じで、キッカーはマテウスが務めてゴール左へシュート。
GK松本拓は反応したものの届かず、ついに勝ち越した富山。
直後に川西→高橋へと交代します。

リードを奪われた事で、さらに強引さを増して攻める岐阜。
33分にはロングパスが左サイドの富樫に渡り、パスを受けたンドカがエリア内左へ進入してシュート。(GK山田キャッチ)
34分に藤岡→松本歩夢へ交代した直後、その松本歩のフリックから敵陣でパスを繋ぎ、エリア内左を取ったのちポストプレイも絡め中央へ戻し。
そして庄司のミドルシュートが放たれましたが、これもGK山田のセーブに阻まれます。

やっと作った好機もモノに出来ず……といった岐阜を尻目に、富山は36分に再度交代カードを切り。
功労者というべき松岡・マテウスの両SHを代え、吉平とアルトゥール・シルバを投入します。
これで高橋の1トップ・シルバがトップ下に近いような位置取りで、右SHが安藤・左SHが吉平といった前線に。(一方の岐阜も38分にンドカ→服部に交代)

37分に再度岐阜がカウンターで好機、右サイドから窪田がカットインから中央でシュート、ブロックされた跳ね返りを生地がシュート(ブロック)と連撃。
これでは終わらず、エリア内へこぼれたボールをさらに松本歩がシュートし、富山・柳下がブロックするもさらに詰めた富樫。
GK山田がブロックするもこぼれ球がゴールに吸い込まれ、同点かと思われましたが、(松本歩のシュートの時点での)オフサイドを取られてしまい幻に終わりました。

またも折角の決定機なのに……という流れを作ってしまった岐阜。
それを受けて富山は40分に止めを刺しにいき、左サイドで松本雄・吉平のパス交換に食いついた岐阜ディフェンスの裏を吉平がとって好機、高橋→安藤と経由してエリア内へ繋いでいき。
そして安藤がディフェンスに遭いこぼされた所を、すかさず拾ったシルバがシュートを放ってゴールネットに突き刺します。
終盤を迎えるという所で、勝利を決定付ける追加点を得た富山。
再びキックオフ前にカードを切り、柴田→ガブリエル・エンリケへと交代。

尚も富山が敵陣でサッカーを展開する一方、思い通りに攻撃が繋がらない岐阜。
イライラも表れるようになり、富山選手のドリブルを身体でぶつかるように止めにいくシーンが目立ち始め。
正直、ATに安藤のドリブルを後ろから体当たりで倒して反則を取られた三國にはカードを出すべきだと思いましたがどうか。

何とか一矢報いたい岐阜、最後に富樫のドリブルが(富山・末木に)反則で止められ遠目からの直接FKに。
しかし既にATの目安時間は過ぎ去り(5分)、決めても大勢に影響無いという状況で富山は壁を作らずという中、キッカー三國が放った直接シュート。
これをGK山田がセーブした直後に試合終了の笛が吹かれる事となりました。

これで3連勝と巻き返し、2位と勝ち点差5で残り6試合という大詰めを迎えた富山。
現場・フロントの執念を感じさせましたが、報われるときは来るでしょうか。


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