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DAZN観戦 2024年J2リーグ第13節 いわきFCvsジェフユナイテッド千葉

2024-05-06 18:09:10 | サッカー視聴記(J2)

※前回のいわきの記事はこちら(11節・大分戦、2-0)
※前回の千葉の記事はこちら(8節・栃木戦、8-0)

<いわきスタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 11節で負傷交代した近藤は、その後も無事であり前節(栃木戦、1-0)も途中出場。

<千葉スタメン>

  • 前節(仙台戦、2-0)負傷交代した鈴木大はベンチ外。

昇格候補の筆頭という評価を得ながら、今一つ波に乗れない千葉。(自分もそう思っていたのですが)
リーグトップの得点数も聞こえが良いフレーズですが、栃木戦での荒稼ぎがあるため、本当の実力を測るにはある程度割引かなければならず。

11節・秋田戦では、数的優位という状況にも拘らず終盤に逆転負けを喫してしまう失態を演じ。(1-2)
シュート数25対5という圧倒的な数字を残しながらも勝ちきれずと、凸凹ぶりを露呈してしまう試合となりました。
従来、秋田のようなパワー系クラブには滅法弱いのがチーム体質としてあり。
上位に割って入るには避けては通れない関門で、この日もパワー溢れるいわきが相手となりました。

早速右スローインの連続による漸進で押し込むいわき、そして奥深くから五十嵐のロングスロー。(前半2分)
これをニアで有馬がフリックし、中央で受けた谷村がシュート(GK藤田キャッチ)と、らしさを発揮したこの日最初の好機。
対する千葉は直後の3分、日高の縦パスを田口がダイレクトで反転しながらのスルーパスという技を見せ、走り込んだ椿の奥からのクロスに繋げ。
力には技で対抗、といった図式に映った序盤の攻防。

しかしパワーが織り成す圧力はやはり脅威となり、9分に再びいわきの右スローインからの攻め。
田口のクリアミスもあり、有馬がエリア寸前で大西のパスに入れ替わった所を佐久間に倒されて反則、これにより近距離での直接フリーキックを得ます。
中央やや右寄りと、左足で巻いて狙いたいといった位置からその通りに大迫が左足で直接シュート、その軌道を作らんとしましたが壁を直撃して惜しくも決められず。

その後も15分に千葉の自陣でのパスミスから好機、西川が得意のミドルシュートを放ち。(GK藤田キャッチ)
いわき優勢に思える流れでしたが、千葉も17分に日高が左から前進しながらのカットインを経てエリア内中央へラストパス、小森→横山とポストプレイの連続で繋いだ末に田口がミドルシュート。(ゴール右へ外れる)
19分にも日高が起点となって斜めの縦パス、田口のスルーを経て小森が中央で溜めを作り、横山→佐久間と経由して右ポケットを突き。
そして奥から佐久間がシュート(ゴール上へ外れる)と有効打を放って応戦します。

しかし、プレッシングで構造的に優位を取るいわき。
2センターバック+アンカー(品田)+2インサイドハーフ(田口・横山)の形で繋ぎに掛かる千葉は、いわきの2トップから織り成されるチェックにガッチリと嵌める状況に持ち込み。
そしてサイドに出されても、千葉のサイドバックに対し果敢にウイングバックが詰めにいくという、ハイプレスの姿勢で自由を与えません。

30分前後には再びいわきが右スローインから押し込む攻勢に入り。
この辺りになると、千葉はそのプレッシャーにすっかり劣勢に立たされたという感じで、田口はじめ激しいデュエルを強いられる選手達の苛立ちも増大し。
35分にはいわきが谷村のパスカットから形を作り、こぼれ球を山口がショルダーチャージで田口を吹っ飛ばしつつボール確保。
そしてミドルシュートを放つ(GK藤田キャッチ)という、パワー満点のプレーでフィニッシュまで持ち込み。

そして千葉は、そのデュエルの劣勢ぶりでアクシデントにも塗れてしまい。
37分にハイボールの競り合いで、日高が有馬と激突して腰を痛めて倒れ込む事態となり。
起き上がり何とかプレーを続けるも、41分にスルーパスを送った所で再度倒れ込んでしまう日高。
ここでベンチは大事を取って交代となり、メンデスを投入して佐々木を左SBへシフトさせ急場をしのぎに掛かります。
いわきが相手で、負傷交代を強いられたのが元いわきの日高という具合に、何とも皮肉な流れとなり。

しかしここから千葉に流れが傾き、敵陣でサッカーを展開。
45分に田口がパスを受けにいった所を大西にスライディングで削られ、今度はしっかり反則・警告という判定に。
その後も千葉の攻勢に、大西があわや2枚目を貰うのではという反則チャージを犯してしまう等、苦境の色を露わにするいわき。

それでも何とか建て直し、最後はロングスロー→右コーナーキックとセットプレー攻勢で締めたいわき。
0-0のまま前半終了となり、迎えたハーフタイムで大西を交代させる田村雄三監督。
明らかに2枚目を避けるような采配で、下田が同じ位置に投入される事となりました。

後半は千葉の攻勢で幕を開け。
日高を失った事で、左サイドは椿の突破に賭けるという状態となり、その通りに高い位置でパスを受けて奥へと切り込む椿。
後半3分にはワイドから左ポケットを突いた椿から、ショートパスの連続で逆の右ポケットへ展開した末に佐久間がクロスと、アタッキングサードで目線を振る攻撃。
このクロスをファーで小森が合わせに行き、こぼれた所を前に出た田口が拾って絶好機になりかけましたが、田口が腕に当ててしまった事でハンドとなり途切れ。

これを受けていわきも、千葉が優勢の左サイドの裏を突きに掛かり。
5分に左から下田が対角線のロングパスを加瀬に通し、溜めを作ったのち奥へ切り込んでクロスを入れる加瀬。
この低いボールをニアで有馬が倒れながらもポストプレイで繋いだ所、山口がシュートと決定的な形が生まれましたが、田口のブロックを掠めて上へと外れ先制はなりません。

前半と比べて攻防が激しくなるなか、反則が局面を動かすような流れに。
12分に椿の自陣からのドリブルに対し、オブストラクション気味に止めた下田が反則・警告を受け。
これにより大西に続き、警告付きのプレーを強いられるいわきのアンカー。
直後の13分、千葉は佐々木のミドルシュートがブロックされた後も尚も繋ぎ(ここも田口が山口のアフターチャージを受ける)、佐久間が右ポケットへ切り込む好機に。
しかし大迫に対応され、最後は倒されるも反則の笛は鳴らず。

そして15分、石田のロングパスを左サイドで収めた谷村、カットインでハーフレーンに移動したのちに切り込み。
エリア内を突くという所で久保庭に倒されて反則となり(久保庭に警告)、前半同様に近めでの直接FKを得ます。
しかし今度は照山がシュートするも、壁直撃を嫌ってのものとなりゴール上へ大きく外れ。

前半同様の嫌な流れを迎えつつある千葉、このFKの直後に2枚替え。(佐久間・椿→岡庭・ドゥドゥ)
ベンチワークでそれを変えたかったものの果たせず、尚も目立つ反則のシーン。
18分には右サイドで有馬のスルーパスに走り込んだ加瀬、奥から低いクロスを入れるもメンデスのスライディングを受けてピッチ外に倒れ込み。
ニアでのポストプレイが繋がるかという所で反則の笛が鳴り響くと、今度はいわきサイドが「流してくれ」というような異議を唱える状況を招きます。
その後も、プレッシャーを掛けた小森が石田にアフターチャージをしてしまったり(21分)、ハイボールの競り合いでメンデスが有馬への反則を取られたり(22分)と大多数のウェイトを占められ。
こういう展開は、当然ながら綺麗にやりきりたいチームにとっては迷惑でしかなく。
それに従うように千葉は14分以降全く攻撃機会を作れなくなってしまい、いわきの攻撃を受け続ける事に。

そしてそれを得点で締めたのが25分、いわきの左CK。
キッカー大迫のクロスがファーに上がると、照山の折り返しがゴール方向へ。
GK鈴木椋が前に出て釣られた事で後は押し込むだけというボールとなり、その通りに有馬がヘッドでゴールネットを揺らします。
23分から、FK→左スローイン→CKという攻撃機会が続いただけに、やはり乱戦をモノにするカギはセットプレーという事を改めて証明したでしょうか。

追い掛ける立場となった千葉、以降のビルドアップは、距離感を長く取っての地上でのパスワークがメインとなり。
これでいわきのプレッシングを無効化しつつ前進、という攻撃で反撃体制を作ります。

この千葉の変化で一転して劣勢に立たされたいわき。
29分に2枚替えを敢行(加瀬・西川→大森・山下、五十嵐が右WBに回る)するも、その流れを堰き止められず。
30分には左スローインから攻める千葉、スルーパスに走り込んだドゥドゥが奥からクロス、ブロックに当たるもニアに低いボールが入り。
これを小森がポストプレイで繋ぎ、中央に入り込んでいた岡庭がシュートしますがGK立川がキャッチ。
直後には田口が敵陣でボール奪取して千葉の攻撃(ロングパスを右奥で受けた岡庭がマイナスのクロス)と、中々自陣から脱出できない苦しい流れとなり。

そして32分、その流れが状況悪化を招き。
センターサークルでパスを引き出しスルーパスを送った田口が、立ち遅れた下田のアフターチャージを受けて倒れると、一旦流されるもその先でパスが繋がらなかったのを見て反則の笛が鳴り。
主審(俵元希氏)はそのまま下田に警告を与えた結果、2枚目故に退場処分も追加される事となってしまいます。
これで数的不利を余儀なくされるいわき、大西の退場の危機をケアしたはずが、代わって投入した下田が退場になるという笑えない展開に。
(ちなみに大西はこの日の警告が4枚目であり、下田とともに次節出場停止と危機は続く事に)

逆に数的優位となった千葉。
続く33分に岡庭が、34分にドゥドゥがシュートを放つ(どちらも枠外)など、同点に向けて攻撃を苛烈化させていき。

一方10人となり、5-3-1で凌ぐ事を選択したいわき。(山下がアンカー)
谷村→ブワニカへと交代したのが36分で、以降ブワニカの1トップで有馬が右サイドハーフと微調整。
前線の守備もハイプレスを諦め、ブワニカがアンカーを切る姿勢を取った上で、前に出された所に規制を掛ける体勢に変えて臨み。
それが奏功したのが40分で、ブワニカがパスカットに成功して矢印を反転させるいわき。
有馬が倒れながらもパスを繋いでエリア内を突く好機となり、左から大迫がシュート、高橋のブロックに当たり右へ流れた所を五十嵐がさらにシュート(GK藤田キャッチ)とフィニッシュを重ね。
人数差をパワーでカバーし立ち回りますが、この際に有馬が足を攣らせてしまい、最後の交代カードを切る事に。(近藤を投入して1トップとし、ブワニカが右SHに)

以降引いて守るいわきに対し、やる事も殆ど無くなる千葉はアーリークロスに賭ける体制となり。
42分に左から佐々木がそのアーリークロスを入れてニアで呉屋がフリック、中央に小森が待ち受けるもクリアされて左CKに。
その二次攻撃で田口が左奥からクロス、今度は小森のフリックを経て呉屋が中で待ち受けるという体勢で、通って呉屋のボレーシュートが放たれ。
しかし左ゴールポストに当ててしまい決定機を逃す形となり、反面いわきは命拾い。

尚も攻め上がる千葉、45分~ATのCKからの攻勢では、横山が左ポケット奥を突いてのクロス。
跳ね返りをドゥドゥがボレーシュートにいき、ブロックで跳ね上がったボールを呉屋が詰めにいくも、GK立川のキャッチに阻まれどうしても仕留められません。
パワープレイをしたげなセンターバックのメンデスも、後方でサイドへ叩いたのちに流れの中で上がるに留まり。

結局いわきの守備を崩す事が出来ない千葉。
逆に右サイド奥で時間を使う体勢も作り、無事に試合終了の時を迎えたいわき。
1-0で勝利を挙げ、これでJ2初の3連勝を達成と、新境地の開拓は着実に進んでいるようです。

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