あすかパパの色んな話

日々の暮らしの中で思ったことを書き込んでいきます。
今までのように写真、競馬の予想、スポーツネタも続けていきます。

【イタリア】シーズン不敗優勝を達成したユベントス、変貌の理由

2012年05月15日 19時04分49秒 | コラム

最終節でアトランタに3-1と勝利したユベントス。今季で退団するデル・ピエロ(右)が1ゴールをあげた

かつての常勝ユベントスは世界的名手を擁しながらも、武器としたのは華より実をとる堅実なサッカーだった。だが今季のユーベは、メッシやイブラヒモビッチのような飛び抜けた主役選手抜きで、華も実もとってみせた。常にゲームを掌握し、シュートの雨を降らせて観客を喜ばせながら、守備もぬかりなく、ひとりひとりがチームの全てに力を合わせるサッカーでスクデットを獲ったのである。

 B降格を境に苦しんできたユベントスと今季のユベントスの大きな違いは数多くあれど、真っ先に思い浮かぶのがケガ人の少なさだ。これまではとにかく故障者続出で、トレーニングセンターの場所をしめっぽくて霧深いヴィノーボに建てたのが原因だ、とまことしとやかに噂されるほどだったが、そのせいではなかったわけだ。

 ケガ人が少なかった理由は何か。選手の誰もが口にしたのが練習のハードさだ。走りに走った夏。猛暑の中で限界を超えてのトレーニングとなったアメリカ合宿。シーズンが始まっても、「水曜日の練習をクランピ(足がつる)で終えるなんて初めての経験だよ!」とクアリアレッラが証言するほど厳しいものだった。

 コンテと共にグラウンドでの体作りに目を光らせたのがフィジコのベルテッリ。彼はスパレッティがベネチア時代から重用した人材で、美しいサッカーで魅了したゼロトップ・ローマの陰の立役者でもある。一方、ジム担当はフリオ・トウス。ライカールト時代のバルセロナのフィジカルコーチである彼は、特にパワートレーニングには細心の注意を払い、筋弾性を上げるメニューを多く取り入れたという。

 その結果、故障者が少ないどころか、チームが大きくコンディションを落とすことすらなかった。優勝のキーマンと言われるピルロがいい例だ。シーズンを通してこれほどコンスタントに出来のいいピルロを見たことがない。ミラン時代は砂上トレーニングで肉離れをするなど、筋肉系のトラブル続きだった彼が今季欠場したのはたったの1試合。理由は出場停止だったからである。

とはいえ、波が全くなかったわけではない。状態が落ちて動きが鈍った冬場の7試合(21~27節)でひとつしか勝てず、パレッジーテ(引き分け炎)という嬉しくない病名がつけられた。優勝決定後、コンテがシーズンを振り返り、28節(フィオレンティーナ戦)、29節(インテル戦)が最も困難な時期だったと言っている。実は27節のジェノア戦は引き分けに終わったものの、この試合からユーベは今までのコンディションをとり戻していた。そしてフィオレンティーナ、インテルを立て続けに蹴散らすのだが、首位ミランも勝ち続けていたため勝ち点差は4と開いたままだったのだ。

 そのユーベにとって最後のチャンスと言われていたのが31節。チャンピオンズリーグのバルセロナとの2試合でミランの消耗が見込まれた時だった。こういった机上の筋書きは当たらぬことも多いのだが、ここでミランがフィオレンティーナに手痛い黒星。パレルモに勝ったユーベが首位に返り咲き、そこからは順位もコンディションも落ちることはなかった。

 来季のユーベは少なくとも2つの大きな変化がある。ひとつはチャンピオンズリーグ出場。それによって3日おきの試合が続くことから、今季とは違うトレーニングで臨む必要があるのは明らかだ。

 もうひとつは、ビアンコネーリの誇り、喜び、悲しみ、苦しみの全てを共感・共有してきた真のバンディエラ(象徴)が消えること。そう、アレッサンドロ・デル・ピエロの退団だ。新たな時代を築くための別れかもしれない。だが、心の琴線に触れる思い出とともに、ほのかに埋まらぬ穴が胸にあくことだろう。(スポルディーバ Web)


7年連続パ・リーグが優勝の交流戦。今年のテーマは「セによる打倒パ」だ!

2012年05月15日 18時12分22秒 | コラム

開幕前の予想を大きく裏切って、今季スタートダッシュに失敗した原巨人。セ・リーグでは中日、ヤクルト、阪神に次いで4位の成績だが……交流戦で復活なるか?

今年もまた、この季節がやってきた。

 日本生命セ・パ交流戦。もはやセ・リーグにとっては鬼門。パ・リーグのボーナスステージと化したような気がする、この年に一度の恒例行事。

 2005年のスタートから昨年まで7年間の通算成績はセ・リーグの534勝に対してパ・リーグは586勝(32分)。セ・リーグの優勝は0回。オールスターならパ・リーグ77勝、セ・リーグ71勝(9分)。NHK紅白歌合戦にしたって白33勝:紅29勝ぐらいの差なのだ。名目上、力が均衡しているはずのプロのチームで、50勝以上もの差が開くのは如何なものか(ちなみにこれらすべて劣勢の方の勝率を出すと3つとも4割6~7分に収まるのだが、それで納得したら面白統計コラムになってしまうので話を強引に進める)。

7年間負けっ放しのセはそろそろ勝たないとマズイ。

【2005年】 セ 104勝 パ 105勝 7分  (優勝)千葉ロッテ
【2006年】 セ 107勝 パ 108勝 1分  (優勝)千葉ロッテ
【2007年】 セ 66勝  パ 74勝 4分  (優勝)北海道日本ハム
【2008年】 セ 71勝  パ 73勝      (優勝)福岡ソフトバンク
【2009年】 セ 70勝  パ 67勝 7分  (優勝)福岡ソフトバンク
【2010年】 セ 59勝  パ 81勝 4分  (優勝)オリックス
【2011年】 セ 57勝  パ 78勝 9分  (優勝)福岡ソフトバンク

 '09年に交流戦開始以降はじめてセ・リーグが勝ち越すものの、翌年の'10年には1位~6位をパ・リーグが独占でセ・リーグは12勝12敗だった巨人を除いて全て仲良く負け越し。昨年も勝ち越したのはドラゴンズ(14勝10敗)のみで、個人成績も投手ベスト10にはヤクルト・館山、巨人・内海のみ。打者ベスト10では阪神・マートン、巨人・長野の2人以外は全員パ・リーグで独占……と、パ高セ低の傾向は近年になって益々拍車が掛かっているように見受けられる。

 この偏り、これまでは“そんなもんなのね”ぐらいの感じで軽くみていたが、昨年のホークスぶっちぎり独走優勝に蹴散らされるセ・リーグ各チームを目の当たりにしていたら、いい加減、そろそろ勝たないと、セ・リーグはいろいろマズイような気がしてきた。

 ちなみに過去10年の日本シリーズ優勝チームもセ3:パ7と押されている。最近ではセも頑張っているが地域密着の度合いが進んでいるのはパのような気がするし、パ・リーグにはセには絶対にない、リーグの結束力があるのも羨ましい。連盟歌にしてもパの「白いボールのファンタジー」は野球ファンなら聴いたことがあっても、セの「六つの星」は「なんじゃそりゃ」である。細川たかしだ。

「人気のパ、実力のパ」時代の到来にセは危機感を抱く。

最近ではこんな言葉を頻繁に耳にする。「人気のセ、実力のパ」の時代は終わりを告げ、「人気のパ、実力のパ」の時代が来たと。

 そう、思い起こせば新庄剛志が「これからはパ・リーグです」(2004年)と言ったあの日から、日本の野球界は本当にパ・リーグ上位の時代になってしまったような気がするのだ。

 OH! グレートセントラル。このままではマズイ。

 そんな危機感がセ・リーグ各球団首脳にもあるのかないのかは知らないが、今年の交流戦を前にして、セ・リーグ各球団の監督は日本生命セ・パ交流戦公式サイトにてこのようなことを言っている。

「例年、セ・リーグのチームはパ・リーグのチームに対して分が悪い傾向があります。今年はそんなことのないように、勝ち越しを狙っていきたい」(ヤクルト・小川監督)

「ここ数年セ・リーグがこの交流戦で下位の方に集まってしまう傾向にあるので、今年は『何とかしたい』という気持ちがタイガースだけじゃなくて、セ・リーグの他球団にもあると思います。また、そのような戦いをしていかなければなりません」(阪神・和田監督)

 ~していかなければならない。マストである。

 これまでリーグ全体であまり考えることなどなかったセ・リーグに、仄かな団結意識の芽が生まれつつあるような、気がしないでもない。

「やられたらやり返す」と原監督は怒りの鷹狩り宣言!

こんなチームもある。交流戦通算118勝69敗5分け、勝率.631と絶対的な強さを見せる福岡ソフトバンク。昨年も24試合して6チームで4つしか黒星をつけられず、9連敗中のカープから17得点を奪い10連敗を決定づけるなど、各チームをボロッボロのすってんてんにした交流戦の最強王者。とあるチームの若大将のソレは、恨み骨髄に徹しているようだ。

「ジャイアンツは昨年、ソフトバンクに1度も勝てていません。いずれも僅差ではあったと思うけれども、これは許されることではありません。そういう意味ではソフトバンクを大いに意識して戦いたいですね。やられたらやり返す。勝負の世界の鉄則です。今年はそうは簡単にはいかないぞと」(日本生命セ・パ交流戦公式サイトより)

 大きく見開いた目から血の涙をしたたらせて文字を綴る姿が見えてくるような、激烈な挑戦状。なんとも、凄まじい気魄である。

セ・リーグファンも一致団結しようじゃありませんか。

このような発言を鑑みるに、今年の交流戦の最大のテーマはひとつ。

 セ・リーグによる“打倒パ・リーグ”。

 そう位置づけてしまってもいいだろう。

 せっかく現場がそんな流れになっているのである。ついでにセ・リーグ各球団ファンの方々に提案である。我々はいがみ合う歴史ばかりが長すぎた。無理なのは先刻承知としたうえで、数多の恨み嫉みは一旦水に流し、ここはひとつ交流戦期間だけ、「セ・リーグ全体の勝ち数」を応援してみるというのは如何だろうか。ええ、ええ、あくまでも見方のひとつとして。試しに。あくまでも、これまでとは違った“リーグ”という概念を発展させる先鞭として、である。

移籍に故障、配置転換……“絶対的エース”が消えたパ。

それに今年は例年に比べてセ・リーグが勝ち越せる要素が揃っているような気がするのだ。

 一昨年優勝を果たしたオリックス・岡田監督は交流戦でのセとパの戦い方の違いをこのように分析している。

「(交流戦は)すべて2連戦になるわけやから、軸になる投手がいるところが勝つということ。特にパは良い投手が多いから、2番手以降でもどんどんつぎ込める。パが強いのは、その差が出ているんじゃないかな。ただ、それだと上位との順位が縮まらないからなあ」(日本生命セ・パ交流戦公式サイト)

「みんな勝つから上位との順位が縮まらない」とはすごい発言ではあるが、それはともかく、これまでにも散々言われてきたパ有利の要因。「パは1、2番手に絶対的なピッチャーを持っている」というもの。どっこい、今年のパ・リーグは日本代表クラスの“絶対的なエース”が大量に姿を消しているのだ。

 日本ハムではダルビッシュ、楽天は岩隈、ソフトバンクの和田がMLBに移籍。沢村賞の田中は腰痛で交流戦前半は絶望で、西武のエースだった涌井は不調から抑えに転向。オリックス金子はケガから復帰したばかりで不安が残るわ、挙句の果てにソフトバンクの杉内、ホールトンはセの巨人へと移籍……等々、昨年と今年とでは圧倒的に台所事情に差がある。

“貯金箱”の横浜と広島が踏ん張ってくれたら……。

 しかも、セ・リーグは昨年不調だった前田健太が絶好調。横浜DeNAも三浦大輔がエースの座を取り戻すほどの蘇生をしている。

 これまでパ・リーグの貯金箱と化していた、勝率3割の横浜と4割の広島。'09年に唯一セが勝ち越した年はカープが3位だったように、この2チームが大転落さえしなければ、セ・リーグが勝ち越す現実味は増すだろう。特に'08年以来、12位12位12位11位とセ・リーグの足を引っ張り続けた横浜が、今年は違うのだ。

 何が違うって、オープン戦でパ・リーグに勝ち越したり、筒香がいたり……中畑監督曰く「敵は全部ですよ。『誰が』とか言うレベルじゃない、ウチは。チームごと、全身でぶつかって、やっと勝ちゲームが作れるんですよ。だから相手チーム全部ですね」(日本生命セ・パ交流戦公式サイト)という玉砕精神論があるのだ。少なくともオリックス戦13連敗は止めてくれるだろう。気合で。

 最後に昨年の交流戦の総括でヤクルト・小川監督はこんなことを言っていた。

「数字に全部出ているので、パとの差は認めなければ。 ただ、勝てないというわけではない。勝機をどうつくるかを考えないと」

交流戦で地に落ちたセの威信……8年目の雪辱なるか!?

また、一昨年の交流戦後、巨人・原監督はこんなことを自身のHPに書いていた。

「今年は悔しい思いをしましたが、セ・リーグのチームも研究をするでしょう。結果が出ているだけに、私自身も反省し、この教訓をチームに取り入れ、改善していこうと思っています。来年とは言いません。パ・リーグのチームとは、日本シリーズでも対戦します。いち早くパ・リーグの長所をチームに取り入れ、セ・リーグの戦いを優位に進め、日本一を目指したいと思います」

 交流戦も今年で8年目である。今では交流戦用にパ・リーグ球団へスコアラーを派遣するのが当たり前となったように、日進月歩で研究と対策は進んでいるのである。勝てないわけがない。とはいっても、やっぱりパ・リーグは強いんだけど。

 そんなこともひっくるめて、今年の交流戦、屈辱から立ち上がるセントラルの反撃がはじまるのか。はたまた今年も返り討ちにあうのか。その答えは5月16日から。

“汗と涙を流した数で明日の勝負に賭けてみろ”(Number Web)



【プロ野球】いよいよ交流戦。 今年こそセ・リーグの巻き返しはあるか?

2012年05月15日 18時00分30秒 | コラム

5月15日現在、防御率、勝利数でセ・リーグトップの杉内俊哉

「交流戦はパ・リーグのもの」

 ファンの中にはいつの間にかそんなイメージが定着してしまっている。過去7回、優勝したのはすべてパ・リーグのチームだ。ここ2年は優勝チームだけでなく、全体的にパのチームがセのチームの成績を上回っている。一昨年は上位6位まですべてパが独占し、昨年も上位3チームをパ・リーグが占めた。今年もまたパ・リーグ優位の傾向はつづくのだろうか。

「さすがにそれはないんじゃないかな。もし、今年もパ・リーグ優位の傾向がつづくようなら、セ・リーグは本当に力が劣っていると烙印を押されても仕方がない。今年はセ・リーグもやってくれるでしょう」

 そういうのは評論家の山田久志氏だ。なぜ、今年はセの巻き返しが見られそうなのか。

「投手力ですよ。パ・リーグからはダルビッシュ有をはじめ、和田毅、岩隈久志など、エースがごっそり抜けた。それに楽天の田中将大や西武の涌井秀章も故障や不調で先発から外れている。一方、セ・リーグには杉内俊哉やホールトンのようにパ・リーグから移籍した戦力が加わった。そのプラスマイナスを考えると、セ・リーグが巻き返さないとおかしい」

 ちなみに、上記投手の昨年交流戦での成績は以下の通り。

ダルビッシュ有 5試合 4勝1敗 防御率0.21
和田毅      5試合 4勝0敗 防御率2.54
杉内俊哉     5試合 3勝0敗 防御率1.95
ホールトン    5試合 3勝2敗 防御率2.20
岩隈久志    1試合 0勝0敗 防御率0.00
田中将大    5試合 4勝1敗 防御率0.68
涌井秀章    5試合 3勝2敗 防御率2.09


過去7年、優勝チームはすべてパ・リーグ。今年こそセ・リーグから優勝チームは出るか?

また、交流戦は2連戦と4連戦の組み合わせ。普段は6人で回す先発ローテーションも5人、もしくは4人で回すことが可能だ。こうした傾向を頭に置いて、成績を伸ばしてきそうなチーム、苦しくなるチームを山田氏に挙げてもらった。

「杉内、内海(哲也)、澤村(拓一)という先発陣が充実しているジャイアンツは、交流戦前に5割に戻した勢いもあるし、出てくるんじゃないかな。ドラゴンズもリリーフにやや不安はあるが、若い先発投手はいい。パ・リーグでは成瀬善久、唐川侑己にグライシンガーも好調なマリーンズに勢いを感じるね。反対に、ファイターズは、ほかのチームのエース級と真っ向からぶつかるには先発投手陣に少し不安がある。まあ、あそこは4番が2割に届かないような打率でも、点の取り方を知っているので大きく落ち込むことはないだろうが……」

 選手の能力のほかに、勝敗を分けそうなのが戦術。交流戦用の戦術やデータ分析などはあるのだろうか。

「あまり交流戦を意識した戦い方をすると、かえって自分たちのスタイルと見失ってしまいます。大事なのは、あまり対戦したことのない相手だからといってバタバタしないこと。普段やっている勝ちパターンを崩さずに出していったほうが、いい結果が出る。パ・リーグに好成績のチームが多いのは、細かくデータを集めているからじゃなく、自分たちの戦い方をはっきり前面に出しているからですよ」

 自分たちの勝ちパターンを前面に押し出した戦い。そのためには、最初の2カード(4試合)が非常に大切になると山田氏はいう。

「最後に帳尻を合わせて5割でいければ、なんていう考えではダメ。最初から自分たちのパターンで全部勝つぐらいの気持ちで臨めば、あとの戦い方に勢いがつく」

 山田氏の話を裏付けるのが昨年優勝したホークスだ。交流戦に入ると、最初の12試合を10勝2引き分けと素晴らしい勢いで突っ走り、18勝4敗で優勝を飾り、レギュラーシーズンもそのまま押し切って日本一まで駆け上がった。戦力も抜群だったが、序盤重視という交流戦のセオリーを忠実に実現し、好結果を生んだ模範のような戦いぶりだったといえる。今年、ホークスのような戦いぶりを見せるチームは現れるのか。セ・リーグの巻き返しとともに目が離せない。(スポルディーバ Web)

シャルケ内田 来季の去就「楽しみにして」

2012年05月15日 17時54分52秒 | サッカー

帰国したシャルケのDF内田篤人

シャルケの日本代表DF内田篤人が14日、成田空港着の航空機で帰国。古巣の鹿島で23日のアゼルバイジャン戦へ向けて調整することを明かした。「先輩たちの顔も見たいし、17日から練習に参加させてもらえれば」と東京近郊で行われている欧州組の合同自主トレには参加しない意向。

 また、来季の去就については「楽しみにしていてください」といたずらっぽく笑って話した。(スポニチアネックス)

パ首位で交流戦へ!ロッテが好スタートを切れた理由

2012年05月15日 06時22分19秒 | コラム

左から益田、藤岡、中後。ルーキートリオの活躍が光っている

■先発投手陣が充実「グライシンガーと藤岡の加入が大きい」

「和のもと ともに闘おう!」をスローガンに掲げ、2年ぶりの日本一を目指す千葉ロッテ。球団としては60年ぶりとなる開幕4連勝という絶好のスタートを切ると、そのまま好調をキープ。5月13日の試合を終えた時点でのチーム成績は20勝12敗2分で、首位に立っている。

 開幕直前に「開幕でほかの5球団に遅れをとらないこと」をポイントに挙げていた西村徳文監督は、ここまでの戦いに合格点をつけた。
「60年ぶりの開幕4連勝。これは大変なことを達成できたと思っています。ここまでは、まずは十分と言ってもよいでしょう。ぜいたくを言ったらキリがありませんからね」

 好調の要因は、なんといっても投手陣の踏ん張りだ。ここまでの34試合で、チーム防御率はリーグ2位の2.52。先発投手がしっかりと役割を果たしている試合が目立つ。
 メジャーリーグなどで用いられるデータ指標「セイバーメトリクス」に、QS(クオリティ・スタート)という指標がある。QSとは、その試合で先発した投手が6イニング以上投げ、自責点を3点以内に抑えることを指す。千葉ロッテの先発投手陣は、34試合のうち26試合でQSを達成しており、QS達成率76.5%はリーグトップの成績だ。

 この数字には、指揮官も笑みがこぼれる。「やはり先発投手陣が安定しているのが一番の要因。成瀬(善久)、唐川(侑己)の2本柱にグライシンガーとルーキーの藤岡(貴裕)が加わったのが大きいですね」

 各投手のここまでの成績を振り返ってみよう。
 エース・成瀬は3勝2敗で、先発した7試合は全てQSを達成している。また、唐川は7試合で5勝1敗と、チームの勝ち頭だ。ドラフト1位で東洋大から入団した藤岡は、4月30日の福岡ソフトバンク戦で早くも3勝目を挙げた。千葉ロッテのルーキーが4月に3勝したのは、56年ぶりのことだ。そして、新加入のグライシンガーは先発した5試合中4試合でQSを達成し、3勝1敗の成績を残している。

■中継ぎで大車輪の活躍を見せるルーキーコンビ

役割を果たしているのは、先発ローテーションの4本柱だけではない。リリーフ陣では、中後悠平と益田直也のルーキーコンビが活躍中だ。
 ドラフト2位で近大から入団した中後は16試合で14回を投げ、2勝5ホールド。ドラフト4位で関西国際大から入団した益田は、チーム最多の18試合に登板。18回3分の1を投げて防御率0.98と安定した投球を続けており、すでに12ホールドをマークしている。
 守護神・薮田安彦も11セーブを挙げており、先発投手が6回まで3点以内に抑え、中後と益田が薮田につなぐという「勝利の方程式」ができ上がりつつあるのは心強い。
 
 藤岡、中後、益田の新人らしからぬ働きに、西村監督も「3人のルーキーが投手陣に良い刺激を与えている」と頼もしげだ。

■打線を引っ張る2人のベテラン

一方の打線では、井口資仁とサブローのベテラン2人が元気だ。井口は3番打者として、打率3割4厘、3本塁打、13打点とチームの勝利に貢献している。
 今季から千葉ロッテに復帰したサブローは全34試合に出場。打率は2割8分7厘だが、得点圏打率はリーグ7位の3割1分と勝負強さを発揮している。開幕当初は5番を務めたが、4月14日から不調のホワイトセルに替わって4番に座ると、打線につながりが生まれた。
「井口とサブローがよくチームを引っ張ってくれていますね」。指揮官の言葉からは、2人のベテランに対する信頼感が溢れている。

 打線は一時は湿りがちだったが、4月中旬のオーダーを組み換えが功を奏し、上り調子だ。チーム打率はリーグ3位の2割5分1厘まで持ち直し、スタメンで出場する機会が増えた福浦和也や角中勝也らも結果を出している。

■「全員が一つの目標に向かってやってくれている」

西村監督は、ここまでの成績はもちろん、チームの戦う姿勢に手応えを感じているようだ。
「チームの全員がずっと調子が良いということは少ない。調子の良い選手がほかの選手をカバーすればいいんです。ここまでは、全員が一つの目標に向かってやってくれているのを感じています。最後までこれをやり通したいですね」

 5月16日からは交流戦がスタートする。昨年の交流戦では8勝14敗2分と負け越し、チームは失速してしまった。この交流戦をどう戦うかが、シーズン前半の大きな分岐点となりそうだ。
「交流戦でもチームとしてのスタイルは変えず、これまで通りの全員野球で何とか勝ち越したい。まだ先は長いので、一つひとつの試合に集中して、勝ちにつなげていきたいですね」(西村監督)。

 ルーキーが刺激を与え、ベテランが引っ張る。そして、好調の選手が不調の選手をカバーする。まさにチーム全員で「和のもと ともに闘おう!」というスローガンを体現している千葉ロッテ。今後の戦いからも、目が離せない。(スポーツナビ)

【柔道】念願の五輪初出場。「ポスト谷」福見友子が歩んだ苦闘の10年

2012年05月15日 06時14分44秒 | コラム

女子48kg級で優勝し、念願の五輪代表となった福見友子

目がくらんだ。

 優勝を決めた直後のカメラのフラッシュ、ロンドン五輪代表会見場でのテレビカメラのスポットライト……。女子48kg級五輪代表となった福見友子はふと、10年前の福岡を思い出していた。

「まぶしいな。初めて田村さんに勝った時のような感じだなって」

 10年前とは2002年4月の全日本体重別選手権。高校2年生の16歳で、当時、国内無敵だった谷(当時田村)亮子を破った時のことである。あれから10年。「ポスト谷」の看板を背負い、もがき苦しんできた。

 鉄火の柔(やわら)の道。26歳は顔をほころばせた。

「いろんな思い出がある。何度も崖っぷちを回ってきた。でも、立ち止まらず、諦めずに前に進んできた。遠回りしたけど、それが自分の柔道人生だったんだな、と思う」

 5月13日の日曜日。福岡国際センター。全日本選抜体重別選手権。女子48kg級は五輪で優勝するより、日本代表になるのが難しいといわれるクラスである。

 かつては、ずっと谷亮子が君臨してきた。そして、最近は2つ下の浅見八瑠奈が急成長してきた。何度、煮え湯を飲まされてきたことか。5年前は、世界選手権の最終選考会で出産から復帰してきた谷亮子を再び破ったが、代表切符は谷に奪われた。泣いた。

 4年前の五輪最終選考会ではよもやの初戦敗退に終わった。絶望、ケガ、焦燥……。でも、そんな時、家族や周囲の人々に励まされ、踏ん張ってきた。

 09年、どん底から這い上がって、世界選手権の王者となった。が、10年、11年と世界選手権では浅見に優勝をさらわれた。「心が折れた」。自問自答する。「やはり、このまま終わるのは悲しい。自分に正直に、自分の柔道をとろう」と気持ちを整理した。

 邪心が消えた。組み手を研究し、技の連続を意識した。とくに足技から得意の寝技への移行がスムーズになった。年明けのマスターズ大会決勝で浅見を下し、2月のグランドスラム・パリ大会で優勝した。消えかけていた五輪ロードに少し光がさした。

 とはいえ、五輪レースは世界選手権2連覇の浅見がリードしていた。さて、この最終選考会となった選抜体重別選手権。その浅見が初戦で不覚をとった。波乱である。

 福見は動じなかった。「誰が決勝に上がってきてもいい。敵を見るより、自分の柔道を出すことが大事だった」。2試合連続の一本勝ちで勝ち上がった。

 決勝の相手は、浅見を倒した高校生の岡本理帆だった。延長戦を含め、8分間の死闘だった。意地と勢い。福見は相手のうるさい奥襟を組手争いでうまく防ぎ、足技で揺さぶった。旗判定に持ち込まれた。

「強い気持ちで(結果を)待っていた」。福見の勝利を告げる白旗が3本、そろった。「その瞬間、”あ~あ、一本で勝ちたかったな”と思った」と振り返る。

 優勝インタビュー。「オリンピックで金メダルをとりたい」と宣言した。実はそれでも五輪代表への不安はあった。3時間後。晴れて、五輪代表に決まった。

「気が引き締まる思いでした。まだ自分には甘さがある。オリンピックで金メダルをとるため、死ぬ気で、もっともっと頑張りたい」

 どちらかといえば、負けることで成長してきた柔道人生だった。「特にこの4年間はすごく濃かった」。ただ諦めなかった。48kg級は谷亮子が前回の北京五輪まで5大会連続でメダルを獲得してきた。48kg級代表の重みは。

「自分自身の人生だし、自分は、まあ、初出場なので、ただこのオリンピックで勝ちたい。その気持ちだけです」

 もう「ポスト谷」とは言わせない。福見は福見である。ロンドンで金メダルを獲って、もっと光を浴びるのだ。(スポルディーバ Web)