あすかパパの色んな話

日々の暮らしの中で思ったことを書き込んでいきます。
今までのように写真、競馬の予想、スポーツネタも続けていきます。

チグハグ中日…また浅尾が打たれ引き分け

2012年05月13日 18時36分57秒 | 野球

2回、梵の本塁打の打球を目で追う中日・山本昌=マツダ

(セ・リーグ、広島6-6中日=九回規定により引き分け、9回戦、中日6勝1敗2分、13日、マツダ)中日は投打が噛み合わず、広島と引き分けた。先発の山本昌が2回5失点で降板。五、六回に2点ずつを加えて逆転したものの、八回に登板した浅尾が1失点し引き分けた。

 中日は一回、大島のプロ初となる先頭打者本塁打などで広島先発の前田健から2点を奪う。山本昌が2回5失点で降板したが、2番手・山井は4回無失点と好投。すると五回に大島、荒木の連打で1点を返すと、一死後にブランコが適時打を放ち1点差。さらに六回には平田に5号ソロで同点に追いつくと、大島と荒木の連打から和田の犠飛で逆転した。

 しかし、八回にマウンドに上がった浅尾がまたしても救援に失敗。東出に二塁打で出塁を許すと一死後にニックに適時打を浴びた。浅尾は今季38試合目で早くも6失点となった。(サンスポ)

西口が今季初勝利、涌井プロ初セーブ! 西武は最下位脱出

2012年05月13日 18時33分15秒 | 野球

今季初勝利を挙げた西武先発の西口=13日、函館市・千代台球場

(パ・リーグ、日本ハム3-4西武、8回戦、4勝4敗、13日、函館)先発の西口が7回途中を3失点にまとめ、今季初勝利(1敗)を挙げた。九回に登板した新守護神・涌井はプロ初セーブ。オリックスが楽天に敗れたため、西武は最下位を脱出した。

西口は三回まで相手打線を2安打に抑え、序盤を無失点で終えた。四回の攻撃では4番・中村の左適時打で先制。六回にも6番・ヘルマンの2点適時打と押し出し四球で、4点のリードを築いた。

 西口は七回、2連打のあとに7番・スレッジに適時打を許し、さらに犠打で一死二、三塁とされて降板。ゴロの間に1点、1番・糸井のタイムリーも続いて3点を失ったが、細かい継投で涌井につなぎ、最後は二死一、二塁のピンチを抑えて1点差を守り切った。

 4勝を挙げている日本ハム先発の武田勝は、6回途中4失点(自責点2)で今季初黒星。打線は1点差まで追い上げたが、九回の絶好機で2番・小谷野が二遊間に放った鋭い当たりは、遊撃手・中島の攻守に阻まれた。(サンスポ)

2位湘南は大分とドロー、5戦勝ちなしで順位変わらず

2012年05月13日 18時29分52秒 | サッカー
[5.13 J2第14節 湘南1-1大分 BMWス]

 ここ4試合勝ちのない(2分2敗)の2位湘南ベルマーレはホームで大分トリニータと対戦し、1-1で引き分けた。先制点を奪われるもDF遠藤航のゴールで追いつき、勝ち点1を手に入れた。とはいえ、一時は首位を独走していたはずが3戦連続ドローで5戦勝ちなし(3分2敗)となり、首位奪還はならなかった。一方の大分は連勝はならなかったものの、7戦負けなし(3勝4分)と堅実に勝ち点を積み重ねている。

 湘南はFW古橋達弥が膝を痛めている影響もあり、FW大槻周平が7試合ぶりの先発出場を果たすと1トップを務めた。立ち上がりから大槻が奮闘をみせる。前半19分にはロングボールを大槻が落とし、左サイドへ展開。これを受けたFW馬場賢治がタメをつくって、前線へクロスを入れる。飛び込んだ大槻がヘディングシュートを狙うが枠を外れた。

 しかし先手を取ったのは大分だった。前半26分、右サイドから仕掛けたDFイ・ドンミョンがクロスを入れる。ファーサイドで受けたFW西弘則が胸トラップから右足シュート。強烈な一撃はクロスバーの内側を叩くと、ゴールへ吸い込まれた。大分が1-0と先制に成功した。

 前半終了間際のロスタイムには湘南もチャンスを迎える。FW菊池大介の左CKをファーサイドのDF大野和成が頭で折り返し、最後は遠藤がヘディングで押し込む。これはクロスバー上へ外れていった。大分リードの1-0で前半を折り返す。

 後半に入ってもなかなか試合は動かない。後半9分には湘南ベンチが動く。馬場とMF古林将太に代えて、FW中村祐也と古橋をピッチへ送った。すると後半19分、セットプレーから湘南が追いつく。左サイドでドリブル突破を仕掛けた大野だったがイ・ドンミョンにクリアされる。それでも獲得した左CK、古橋の蹴り込んだボールに合わせたのは遠藤だった。FW森島康仁の前へ入り込むと、頭で叩き込んだ。これが決まり、湘南が1-1と試合を振り出しに戻した。
 
 追いつかれた大分は2度目のリードを奪おうと必死に攻める。後半39分には途中出場のFW木島悠が左クロスを入れる。クリアしようとした遠藤が目測を誤り、ボールはゴール前フリーの森島の足元へ。森島のシュートはGK阿部伸行が果敢にストップした。1-1のまま試合は終了。勝ち点1を分け合った。

 この日に行われた試合で勝ち点2差の首位・山形が引き分けていたため、湘南が勝利すれば得失点差で上回り、首位奪還となっていたが果たすことはできなかった。試合後、同点弾を決めた遠藤は「ハーフタイムに監督から『こんなんでいいのか』と強く言われたので、後半は自分たちのサッカーをできてセットプレーから追いつくことができて良かった」とコメント。3戦連続ドローという結果に「ここ最近の試合は勝てていないが内容は悪くないし、きょうの後半のように僕たちのやりたいサッカーはできている。しっかり我慢して戦って次こそ勝ち点3を手にしたいと思う」と力強く語っていた。(ゲキサカ)

首位・山形は秋葉弾で先制も、福岡とドロー

2012年05月13日 18時28分47秒 | サッカー
[5.13 J2第14節 福岡1-1山形 レベスタ]

 J2の第14節が13日に各地で行われた。首位モンテディオ山形は敵地で12位アビスパ福岡と対戦し、1-1で引き分けた。山形は連勝ならず2戦ぶりのドロー。勝ち点2差の2位・湘南がこの後の試合で勝利した場合に得失点差で下回り、首位陥落の可能性が出てしまった。一方の福岡は追いついて勝ち点1を手にしたものの、5戦勝ちなしとなった。

 ホームの福岡はここまでチーム最多の7得点を決めているFW坂田大輔が右足甲を痛めている影響で欠場。2列目右でMF木原正和がリーグ戦初先発し、2トップはFW城後寿とFW西田剛が組んだ。対する山形はFW萬代宏樹が累積警告により出場停止。中盤右サイドではMF船山祐二が9試合ぶりに先発出場した。

 前半18分に試合は動いた。センターラインを越えた位置から船山が前線へ浮き球パスを送る。抜け出したFW秋葉勝がDF3枚をかわすと、正面のGKの頭上を越す左足シュートを決めた。山形が1-0と先制に成功した。

 その後も山形は果敢に攻める。前半24分にはDF石川竜也の左クロスに飛び込んだFW中島裕希が右足ダイレクトでシュートを放つが、得点にはつながらない。同38分にはMF宮阪政樹の左クロスにFW山崎雅人が競り合い、こぼれを拾った石川がシュートを狙うがGKに止められた。追加点は奪えない。1-0のままに前半を折り返した。

 なかなかチャンスのつくれない福岡だったが、後半立ち上がりから一気に攻勢を強める。すると後半8分、左サイドからDF尾亦弘友希がロングスロー。ニアサイドDF古賀正紘が頭で逸らすと最後はファーサイドに詰めていた城後が右足を高く上げ、ゴール内へ押し込んだ。1-1と振り出しに戻った。

 勢いづいた福岡をいなしながら、山形はセットプレーからチャンスをつくる。後半25分にはPA手前左でFKを獲得。石川の蹴り込んだボールにファーサイドのDF石井秀典が頭で合わせたがクロスバー上へ外れていった。福岡はカウンターからチャンスメイク。中央でボールを奪取し、左サイドからMF成岡翔が駆け上がる。中央への折り返しを受けた西田がワントラップから右足シュートを放ったが枠を外れた。終了間際には山形が猛攻をみせたが、勝ち越しゴールは奪えない。1-1のまま試合は終了し、勝ち点1を分け合った。(ゲキサカ)

<柔道>48キロ級は福見 男女各7階級の五輪代表決まる

2012年05月13日 18時25分10秒 | 格闘技情報

女子48キロ級決勝で岡本(左)に判定勝ちした福見=福岡国際センターで2012年5月13日

全日本柔道連盟は13日、福岡市内で強化委員会を開き、男女各7階級のロンドン五輪代表を決めた。女子48キロ級は、この日に行われた全日本選抜体重別選手権で優勝した福見友子(了徳寺学園職)、男子100キロ超級は上川大樹(京葉ガス)を選んだ。

 代表選手は次の通り。

 【男子】60キロ級 平岡拓晃(了徳寺学園職)▽66キロ級 海老沼匡(パーク24)▽73キロ級 中矢力(ALSOK)▽81キロ級 中井貴裕(流通経大)▽90キロ級 西山将士(新日鉄)▽100キロ級 穴井隆将(天理大職)▽100キロ超級 上川大樹(京葉ガス)

 【女子】48キロ級 福見友子(了徳寺学園職)▽52キロ級 中村美里(三井住友海上)▽57キロ級 松本薫(フォーリーフジャパン)▽63キロ級 上野順恵(三井住友海上)▽70キロ級 田知本遥(東海大)▽78キロ級 緒方亜香里(筑波大)▽78キロ超級 杉本美香(コマツ)(毎日新聞)

【ヴィクトリアM】ホエールキャプチャ悲願のGI初制覇

2012年05月13日 18時19分42秒 | 競馬の話題

ヴィクトリアマイルで悲願の初GI制覇を果たしたホエールキャプチャ(緑帽)。遅ればせながらの1冠奪取だ!

第7回ヴィクトリアマイル(13日、東京11R、GI、4歳上、牝馬、芝1600メートル、1着賞金9000万円=出走18頭)横山典弘騎手騎乗の4番人気ホエールキャプチャ(牝4歳、美浦・田中清隆厩舎)が好位追走から直線抜け出して快勝。6度目のGI挑戦で初タイトルを獲得した。勝ちタイム1分32秒4(良)。

半馬身差の2着に2番手追走から直線しぶとく伸びた7番人気ドナウブルー、さらに1馬身1/4差の3着には後方から直線馬群を縫って追い込んだ3番人気マルセリーナが入った。1番人気に支持された5冠牝馬アパパネはもうひと伸びを欠いて5着、2番人気オールザットジャズは後方からレースを運ぶも見せ場を作れず16着に敗れた。

 GIではこれまで2、2、3、3、4着。あと一歩のところで涙を飲んでいたホエールキャプチャが、6度目の挑戦で待望のGIタイトルを奪取した。

 前半800メートル通過46秒4という平均ペースで進むなか、ホエールキャプチャは好位3番手のインを確保。「位置取りはほぼ完ぺき」と横山典騎手が振り返ったように、絶好のポジションでレースを運んだ。

 直線では、激しく手綱が動く他馬とは対照的に、抜け出すタイミングを図るほどの絶好の手応え。残り200mで鞍上の横山典騎手にいざ追い出されると、抜群の反応を示して瞬時に抜け出した。最後は外をしぶとく伸びたドナウブルーを半馬身差抑えてフィニッシュ。芦毛の馬体を揺らしながら、悲願のGIゴールを駆け抜けた。

 勝利にエスコートした横山典騎手は「1頭になるとフワフワするので、直線ではなるべく我慢して抜け出そうと乗っていました。馬にはまだ余力があったので、(抜け出した後は)心配していませんでした。いつも一生懸命走ってくれるので、頭が下がる思いです」とパートナーを絶賛した。

 ホエールキャプチャは父クロフネ、母グローバルピース、母の父サンデーサイレンスという血統。通算成績13戦5勝。重賞は11年クイーンC(GIII)、ローズS(GII)に続く3勝目。横山典弘騎手は10年ブエナビスタ以来2度目、田中清隆調教師は初の同レース制覇。(サンスポ)

佑“最短”1回1/3自己ワースト9失点

2012年05月13日 11時35分44秒 | 野球

ストライクが入らず、連打を浴び、暴投に失策…。やってはいけないミスをすべて犯して、斎藤は自己ワーストKO

(パ・リーグ、日本ハム8-9西武、7回戦、日本ハム4勝3敗、12日、函館)日本ハムは12日、西武7回戦に8-9で敗れた。先発の斎藤佑樹投手(23)は負傷降板を除けば自己最短の1回1/3で、自己ワーストの9失点(自責点4)KOされて2敗目(4勝)。開幕から好調を維持してきた斎藤が、いずれも初経験だった「スライド&地方球場」登板で、まさかの大乱調を演じてしまった。

 年に1度の函館開催。初お目見えの斎藤を見ようと、スタンドを埋めた2万308人の大きな期待は、試合開始から1時間もたたず、大きなため息に変わった。

 「最初の四球が痛かったです。4球連続で(ボールに)いってしまって。難しいですね、あそこから立て直すのは…」

 斎藤は言葉を振り絞った。一回、先頭・栗山へのストレート四球からリズムを崩して4失点。二回には味方の2失策に加え、斎藤自身も一死三塁でヘルマンのゴロを三塁へ悪送球するタイムリーエラーなど5失点。9失点(自責4)は、昨年5度経験した4失点をはるかに超える自己ワースト。左脇腹を痛めて1回で緊急降板した昨年5月8日のソフトバンク戦を除けば、最短でマウンドから消えた。

 初の地方球場登板。気温11度の寒さ。ユニホームがバタバタなびく風速9メートルの強風。自身も含め相次いだ失策。移動日は挟んだものの自身初のスライド登板…。乱調の理由は探せば数多い。だが打線は九回に1点差まで追い上げた。「恥をかいてでも五回まで投げさそうと思ったけど、試合を諦めない意味でもあそこで代えた」という吉井投手コーチの厳しい言葉もやむを得まい。

 「すべてを受け止めて、次回以降に生かせるようにしていきたい」。アントニオ猪木の“投魂”エールも届かなかった悔しい2敗目。この屈辱は、交流戦で晴らすしかない。(サンスポ)

原巨人、ドロー沼…坂本プロ初スクイズも

2012年05月13日 11時33分03秒 | 野球

坂本は七回にプロ初のスクイズ成功。3番打者の奇襲で先制したが…

(セ・リーグ、ヤクルト1-1巨人=延長十回規定により引き分け、7回戦、ヤクルト5勝1敗1分、12日、秋田)巨人は12日、ヤクルト7回戦に1-1で延長十回引き分け。七回に坂本勇人内野手(23)がプロ入り後初めてスクイズを決めて先制も逃げ切れず。ここ4試合で1勝3分けと勝ちきれず、勝率5割目前で足踏みした。一方のヤクルトは七回に森岡良介内野手(27)のタイムリーで追いつき、開幕以来負けなしの「土曜日不敗神話」を保った。

 なりふり構わない。両者無得点で迎えた七回一死三塁。坂本が1球目をフルスイングで空振り。続く2球目だ。低めボール球を絶妙に転がした。チーム1位の得点圏打率・423を誇る3番打者のスクイズで、虎の子の1点をもぎとった。

 「良い方向に転がそうと思った。サインが出たんで、何とかランナーをしっかり返したかった」。プロで初めて決めたスクイズに、坂本が笑った。だが今季1勝5敗と相性の悪いヤクルトを相手に、こうまでしても逃げ切れない。その裏に同点に追いつかれて延長戦へ。十回には先頭の坂本が左前打で出塁。すると今度は4番・村田にバントのサインが。しかし村田は2度バントを空振りし、最後は強攻して空振り三振に倒れた。

 この日は先頭打者が5度出塁したものの、12残塁。あと1本が出ない打線に、ベンチは必死に動いたが、決めきれない。貧打は解消されつつあるが、敵に勝利をあきらめさせる決定打が出ない。4戦3分けの歯がゆさの原因でもある。

 「1本がなかなか出ませんね。負けなかったというところでね。意義ある一戦だと思う。(明日に)つなげられたという部分は良かった」。原監督は「負けなかった」ことを評価した。ただ、エース内海を立て、今季初めて勝率5割に乗せるはずだった一戦を「勝てなかった」。もどかしさがより強く残った。(サンスポ)

なぜ昨季王者がここまで苦戦する!? レイソルから消えた“やってやれ感”。

2012年05月13日 11時27分09秒 | コラム

連覇どころか、まさかの降格争い圏内にいるレイソル。王者として守りに入るのでなく、リスクを負って自ら仕掛けるスタイルを取り戻すことができるか。

何かがおかしい。

 そう、何かがおかしいのは確かだが、「何がおかしいのか」は明確ではない。そんなジレンマが、今季の柏レイソルの足を引っ張り続けている。

 Jリーグでは第10節を消化して2勝2分け5敗(第9節は6/27開催)。暫定15位という成績は、未消化分の1試合を差し引いても開幕前の予想に大きく反するものと言えるだろう。とはいえ大型連休を迎える前は、周囲を取り巻く空気がそれほど切迫していたわけではない。しかし、迎えた第10節サンフレッチェ広島戦、この試合であまりにも“らしくない”大敗を喫すると、ついにゴール裏からブーイングが鳴り響いた。

昨季王者の苦戦もキャプテンの大谷は“想定内”。

昨季「昇格1年目でのJ1制覇」という快挙を達成した王者は、なぜ、ここまでの苦戦を強いられているのか。

 広島戦の後、ミックスゾーンで記者のぶら下がり取材を終えたキャプテンの大谷秀和を呼び止めた。

「(この成績を)想定外とは思っていません。去年も勝つべくして勝った試合というのは、実はそれほど多くない。紙一重の試合をものにしたり、チームとして我慢できていたところがあったので」

――今年はそれが、できていない。

「そうですね。何が原因なのかを探ると、やっぱり、試合が続く流れの中で、修正し切れていない。去年みたいにじっくり、前の試合のビデオを観て反省する回数が減っているし、それは監督がやっていないということじゃなくて……」

――単純に、時間がない。

「そう。次のゲームを考えなきゃいけないし、試合に出た選手のリカバリーもやらなきゃいけない。当然、ACLを消化試合にするわけにはいかないので、そこに向けての準備を優先するのは当たり前のこと。ただ、抱えている問題を全員で共有できないと、どうしても個々で消化しなければならなくなる。それが少し、同じ形での失点や同じような展開での負けに影響している気がします」

――その状況を改善するのは、確かに簡単ではない。

「もちろん選手同士で話はしているし、監督も『何かあればいつでも言いに来い』と言ってくれています。でも、すぐに試合があって、移動があってという流れがあるので、そこはやっぱり難しいですね」

王者の義務をこなす多忙さが“修正”に割く時間を奪う。

柏レイソルが直面している壁は2つある。

 1つは大谷が言う、ハードスケジュールを原因とする「修正力」の欠如である。

 JリーグとACLを戦うための準備は、万全だったかに見えた。オフには昨季の戦力を維持しながら、リカルド・ロボや那須大亮、藤田優人ら即戦力を獲得。ネルシーニョ監督が就任してからの2年半で手にした“完成度”を落とすことなく、そのわずかな隙間を埋める的確な補強に努めた。

 ところが、ACLの壁はイメージを超えて高かった。

 格下と思われていたタイ王者ブリーラム・ユナイテッドのアウェー戦は想像以上に厳しく、振り返ればこの初戦を落としたことが、現状における負のサイクルの発端となっている。試合に追われるような慌ただしさの中で、昨季まで当たり前だった“修正”に時間を割くこともできない。

「同じ過ち」を繰り返す、負の連鎖をどう断ち切るか。

横浜F・マリノスとの開幕戦は3度のリードを守り切れずドロー。第6節仙台戦は2度も同点に追い付きながら勝ち越しを許し、続く第7節神戸戦も同様の展開で星を落とした。ACL初戦のブリーラム戦も、第4戦の広州恒大戦も試合展開はほとんど同じ。前後半開始直後の失点、ゴールを奪った直後の失点、同点としながら勝ち越しを許すという「同じ過ち」が、大谷の言うとおり開幕から続いている。

 柏は2009年10月から約2年半もの間、一度も連敗を喫することがなかった。昨季は8つの黒星を喫し、しかも大量失点を食らっての大敗も少なくなかったが、次の試合には見事に立て直して勝利をもぎ取る。その“修正力”こそが、王座に上り詰めた最も大きな要因の一つであったことは間違いない。しかしその力が、今季はまだ発揮されていない。

 限られた時間を有効に使って、課題を検証し、共有し、いかに修正するか。今後の戦いにおいて、この点は非常に大きなポイントとなる。

昨季の成功と今季の現実との乖離が選手たちを惑わせる。

もう一つの壁は、昨季との比較による「理想と現実のギャップ」である。

 もちろん選手たちは「昨季は昨季。今季は今季」と頭を切り替えている。しかし、一度手に入れた感覚を完全に切り離すのは容易ではない。結果が出ないほど周囲から比較論を持ち出され、一つひとつのプレーがうまくいかないほど、昨季との違いを感じて違和感を覚える。

 故障者が相次ぐ展開も、その感覚を加速させた。

 今季はここまで、菅野孝憲、近藤直也、橋本和、那須、そして大谷といった主力選手が故障による“短期的な離脱”を経験。

 レアンドロ・ドミンゲスと酒井宏樹は、第7節神戸戦で早くも累積警告による出場停止を余儀なくされた。

 故障者や出場停止が続出すると、当然、まだチームのスタイルに溶け込んで間もない新戦力にチャンスが回って来る。

手探り段階の新戦力に頼らざるを得ない負のスパイラル。

しかし、新戦力のリカルド・ロボがパスを受けようとするタイミングやポジショニングは、北嶋秀朗や田中順也、工藤壮人とは違う。左サイドバックの藤田優人のプレーエリアやスタイルは、橋本とは違う。

 そうした微妙なズレをミーティングやトレーニングで修正する時間がないため、試合の中でお互いの呼吸を合わせるしかない。しかしこの微調整に、思いのほか時間が掛かっている印象がある。

 昨季と比較して感じる「テンポの悪さ」は、おそらくそんなところに起因しているのだろう。少なくとも昨季、ピッチに立つ選手たちが“探りながらプレーしている”と感じることはなかった。迷いがあれば判断が遅れ、無意識のうちにプレーが消極的になるのも無理はない。ミスが失点に直結する展開が続けば、なおさらである。

 そしてその消極性が、このチームの最大の強みにもネガティブな影響を及ぼしている。

勝っても、負けても大胆な柏の荒々しさが消えた!?

柏というチームの特徴は、本来、良くも悪くもその荒々しさにある。

 鹿島アントラーズのように堅実でも、ガンバ大阪のように繊細でもない。名古屋グランパスのような地力があるわけでもない。勢いで相手を圧倒する、イケイケのテンションで流れを引き寄せる。そうした一体感がチーム全体に充満していて、いつも潔く、派手に勝って、派手に負ける。だから時には大崩れすることもあるが、ショックを引きずることはない。全員で攻めて、全員で守る。全員で修正する。そんなチームのエネルギーを一つの方向に向かわせたことが、指揮官ネルシーニョの最大の功績であり、名将たるゆえんだ。

 サポーターが歌う酒井宏樹のチャントに「やってやれ」という歌詞があるが、それこそまさに、柏レイソルそのものを表している。ところが今季は、この“やってやれ感”がない。何となくずっと、空気がどんよりと重いである。

「自分たちをもう一度見直す必要がある」と大谷は言う。

大敗を喫した先の広島戦、しかし実は、この“やってやれ感”を今季初めて感じる時間帯があった。2-0のビハインドから田中順也のゴールで1点を返し、相手に3点目を許すまでの約25分間、今季から増築されたゴール裏を中心にスタジアムが一体となった。

 大谷が言う。

「3点目が痛かったとはいえ、まだ追い付く時間があった。なのに下を向いてしまって、あれで終わったような雰囲気を出してしまった。試合後のゴール裏でサポーターの皆さんに『勝つまで続けるしかない』と言われましたけど、本当にその通りだと思う。やっぱり、自分たちに甘さがあるんだと思います。これだけ同じミスを繰り返しているんだから、本当にツメが甘い。自分たちがやるべきことが本当にできているのかを、もう一度見直す必要があると思いますね。それがないと、いつまで経っても変わらない」

 もはや言うまでもなく、追い求めるべきは昨季の残像ではない。王者だからこそ抱えうる葛藤と向き合いながら、果たして柏レイソルは本来の姿を取り戻すことができるか。これまで指揮官の先導力を拠りどころにしてきた分、今度は選手自身の修正力が問われている。(Number Web)





【MLB】リーグトップタイの5勝目を挙げたダルビッシュ。最多勝の可能性は?

2012年05月13日 11時16分53秒 | コラム

超一流ピッチャーが顔をそろえるア・リーグで、ダルビッシュ有は最多勝を獲れるか

ダルビッシュ有投手が5月11日のロサンゼルス・エンゼルス戦で5勝目をマークし、リーグトップの勝ち星に並びました。この勢いを持続できれば、メジャー1年目で最多勝のタイトルも夢ではありません。しかしア・リーグには、錚々(そうそう)たる超一流ピッチャーがそろっています。そこで今回は、ダルビッシュ投手が最多勝を狙う上でライバルとなる各球団のエースたちを紹介したいと思います。

 まず、ア・リーグの最多勝争いで欠かせない投手といえば、ニューヨーク・ヤンキースのCC・サバシアでしょう。2001年にクリーブランド・インディアンスでデビュー以来、11年連続ふたケタ勝利を挙げ、移籍したヤンキースでは2年連続最多勝(2009年・2010年)に輝きました。昨年もリーグ2位の19勝をマークするなど、サバシアはア・リーグ屈指の安定感を誇る大エースです。しかも今シーズンは、なんと開幕から無傷の5連勝。例年スロースターターのサバシアは、夏場以降に本領を発揮するタイプだったので、このスタートダッシュには驚きです。このペースで勝ち続けると、いったい今シーズンは何勝を挙げるのでしょうか。2010年にマークした自己最多の21勝を軽く上回るかもしれません。

 同じく無傷の5連勝をマークしているのが、エンゼルスのジェレッド・ウィーバーです。2006年にデビュー以来、6年連続ふたケタ勝利を挙げ、昨年もリーグ3位の18勝、リーグ2位の防御率2.41を記録。ジャスティン・バーランダーがいなければ、間違いなくサイ・ヤング賞に選ばれたと思います。今シーズンも現在、防御率1.60と絶好調で、5月2日のミネソタ・ツインズ戦では球団史上10人目のノーヒットノーランを達成しました。今、アメリカでは「最もアンヒッタブルな(ヒットを打てない)ピッチャー」と言われています。

 このサバシアとウィーバーに並び、ア・リーグの『ビッグ3』と呼ばれているのが、前述したデトロイト・タイガースのバーランダーです。ご存じの通り、昨年は投手三冠(24勝・防御率2.40・250奪三振)に輝き、史上10人目となる『サイ・ヤング賞&MVP』のダブル受賞を果たしました。ただ、今シーズンは開幕からやや出遅れ、現在3勝1敗・防御率2.63。今シーズンの数字でひとつ気になっているのが、7イニング以上投げた試合の回数なんです。昨年は34試合中26回(約76%)も7イニング以上投げたのに対し、今シーズンは7試合投げて4回(約57%)。決して悪い数字ではないのですが、昨年と比べると、早めにマウンドを降りる回数が増えています。しかし、バーランダー最大の武器であるストレートの球威は、今シーズンも時速100マイル(約161キロ)と健在ですので、いずれ最多勝争いに加わってくるのは間違いないでしょう。

 その『ビッグ3』に次いでダルビッシュ投手のライバルとなるのが、タンパベイ・レイズのジェームズ・シールズとデビッド・プライスだと思います。現在5勝1敗のシールズは『ビッグゲーム・ジェームズ』の異名を持つように、大事なゲームで強さを発揮するピッチャーです。2010年は防御率5点台とスランプに陥りましたが、昨年はフォーム矯正などをして復活。今シーズンは2年ぶりに開幕投手を務め、チームを牽引しています。そして2007年ドラフト全体1位の若きエース、プライスも好調で現在5勝をマーク。開幕から27試合でふたりの投手が5勝を挙げているチームは、2006年のヤンキース(、マイク・ムシーナとランディ・ジョンソン)以来なんです。松井秀喜選手がメジャーに昇格して得点力がアップすれば、今後も順調に勝ち星を伸ばすと思います。

一方、『キング』の愛称で親しまれているシアトル・マリナーズのフェリックス・ヘルナンデスも、チームの得点力がアップすれば、必ず最多勝争いに食い込んでくるはずです。2010年は打線の援護に恵まれず、サイ・ヤング賞に輝く活躍を見せながらも、13勝しか挙げられませんでした。今シーズンも、8イニング以上投げて1失点以内に押さえながらも勝てなかった試合が3つもあるんです。通算でもそのような試合が10回もあり、アメリカでは「最も不運な投手」と言われています。今シーズンも防御率2.29で、奪三振もメジャートップの58個と申し分ないのですが、まだ3勝止まり。ただ、マリナーズの得点力も昨年までに比べれば少しは上がっているので、これから勝ち星を伸ばしてくる可能性は十分あります。

 また、ダルビッシュ投手を抑えて4月の月間最優秀投手に輝いたシカゴ・ホワイトソックスのジェイク・ピービーも要チェックです。2007年のサンディエゴ・パドレス時代にナ・リーグ最多の19勝を挙げてサイ・ヤング賞を受賞したピービーですが、2009年のシーズン途中にホワイトソックス移籍後、2年続けて防御率4点台と奮わず、限界説も囁(ささや)かれていました。ところが今シーズン、4月に3勝1敗・防御率1.67を記録して完全復活。現在4勝を挙げており、今後も目が離せない存在でしょう。

 そして、まだエースとは言えないのですが、面白い新人投手も出てきました。オークランド・アスレチックスのトミー・ミローンというピッチャーです。昨年オフにワシントン・ナショナルズからトレードで移籍した25歳の左投手で、3月に日本で行なわれた巨人とのオープン戦に先発して5回2安打無失点と好投し、初の開幕ローテーション入りを果たしました。そしてシーズンが始まると、決め球のチェンジアップが冴え渡り、なんとすでに5勝をマークしているのです。しかも本拠地オークランドでは、開幕から3試合の先発をすべて白星につなげ、防御率0.39という驚異的な記録を残しています。ア・リーグの最多勝争いは容易ではないですが、ミローンも注目すべきピッチャーだと思います。

 このようにア・リーグの先発ピッチャーには、ものすごいメンバーがそろっています。しかし、ダルビッシュ投手も負けてはいません。5勝目を挙げたエンゼルス戦の投球には、本当に驚かされました。雨天で2時間も試合が中断したのに続投するなんて、かつてメジャーで見た記憶はないぐらいです。1時間も中断すれば、ピッチャーを交代させるのがメジャーの常識なんです。そんなチームのために頑張るダルビッシュ投手の姿を見て、かつての野茂英雄投手を思い出しました。

 日本人メジャーリーガーの最多勝利数は、松坂大輔投手が2008年に記録した18勝。アジア人だと、2006年・2007年に王建民(当時ヤンキース)がマークした19勝です。レンジャーズは打線も絶好調なので、ダルビッシュ投手が20勝を挙げるのも、そして最多勝のタイトルを獲るのも、決して夢ではありません。はたして1年目で快挙を達成できるのでしょうか。これからもダルビッシュ投手を応援したいと思います。(スポルディーバ Web)