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 Ashe店長のテニスショップ業務連絡

  四国の片田舎にあるテニススクール&ショップの宣伝日誌です。
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ラケットを見ると上手い下手がわかる

2013年04月25日 | ひとりごと

(Twitterより転載)

張替えでお預かりしたラケットの中にずいぶん汚れているもの、或いは傷んでいるものがたまにあります。
特にジュニアや高校生に多い。

もちろん熱心に練習するとそれだけラケットを使うから痛みも早い。
また雨の日に使えば泥もつくし、特に学校の土のコートで毎日練習すれば土ぼこりもかぶるでしょう。

そうだとしても、「どうやって使ったらこんなになるんかいな」というような傷が入っているもの、また泥や汚れのつきっぱなしのものもあります。
自分のラケットですから、よごれれば掃除もしてほしいし、無駄に傷つけてほしくないものです。

プレーの上手い人は殆どの場合、ラケットで無駄に地面を擦ったり、叩きつけたりしないので、当然ラケットもきれいなままです(たまに自分のプレーに腹をたててラケットを叩き折るようなプロもいますが、良い子は真似しないように!)。

上手い人ほどラケットはキレイなのです。

またフレームに余計な傷をつければそれだけラケットも劣化し、ストリングを張り替えてもボールが飛ばなくなったり、衝撃や振動を吸収しなくなるので手首や肘の負担も大きくなります。
最悪フレームにひびが入ったり、折れたりすれば使えなくなります。
不可抗力で傷つく場合はしかたありませんが、なるべく余計な傷などつけないよう、大切に扱って下さい。

ラケットに限らず、道具を大切にしない人で強くなった人などいません。

「じゃあラケットを叩き折るプロはどうなんだよ」と言われれば、彼らがそうするのは大抵自分のプレーがまずい時です。
つまり良いプレーをしていれば彼らもラケットを叩き折るような真似をしないのです。

もっといえば試合中そういう態度を見せる選手は、精神的に波がなくなり、いつも冷静にいれるようになればもっと強くなる可能性があるということです。

あのフェデラーさえ若い時は感情のコントロールができずにプレーが乱れ、試合中に冒険を吐いたりラケットを投げつけたりしていました。
しかし彼が強くなり王者と呼ばれるようになった頃には、そういう態度はすっかり影を潜め、いつも紳士的にふるまい、誰よりも冷静なプレーをするようになったのです。

参考:「フェデラー「10代の頃はクレイジーで感情的だった」、問題児の過去を振り返る」(THE TENNIS DAILY)

なので私は「強い人ほど道具を大事にする」という意見を信じていますし、「道具を大事しなくても強いプレーヤーはいる」という意見には賛同しません。
そういう選手は「強くなる可能性がまだまだあるのに、それを自分で放棄している」というのが私の考えです。

ラケットを大切に扱わない人は大事な場面で道具に裏切られるでしょう。

当店では張替えでお預かりしたラケットはホコリや泥を落とし、特殊な溶剤で水では落ちない塗装汚れや接着剤等を拭き取り、バンバーグロメットにつまった砂もできる限り取り除いて、なるべく綺麗な状態にしてお返しします。

あとよくあるのはオーバーグリップ(グリップテープ)が真っ黒のままのラケット!。

グリップは素手で握るのですから、オーバーグリップはいわば下着と同じようなものです。
あなたは何日も同じパンツを真っ黒に汚れたままではいていますか?。

グリップが汚れると「気持ち悪いなあ」という感覚になってほしいものです。
1本2~300円なのですから、汚れたらこまめに交換した方が快適にプレーできますよ!。


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