Ashe店長のテニスショップ業務連絡

  四国の片田舎にあるテニススクール&ショップの宣伝日誌です。
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2016 フレンチオープン4R 錦織VSガスケ

2016年05月30日 | 試合インプレ

雨で狂った錦織圭のペース 「決勝狙える自信あったので残念」
(WOWOW TENNIS ONLINE)
http://www.wowow.co.jp/sports/tennis/news/detail_160530_03.html

私も今回はマレー戦がヤマ、勝てれば決勝までいけるのではと希望的観測込みで予想していたので、ここでの敗戦は想定外でした。
クレーで連勝して苦手意識はなくなったと思っていましたが、ガスケ&ブルゲラコーチが錦織対策を徹底していました。

本人は雨の影響でボールが重くなったことでミスが増えたことを敗因とコメントしていますが、ガスケに「ミスをさせられた」というのが実際ではないでしょうか。
高く弾むボールを深く打って錦織をコートの外へ追い出し、浅い球がくれば先に仕掛ける。
特に第2セットは焦った錦織が強引に攻めようとしてアンフォーストエラーを繰り返し、何もできないまま失ってしまいました。
昨年のツォンガ戦序盤のVTRを見ているようでした。

ああいう時はまずサービスゲームをしっかりキープしてペースを取り戻すのが定石ですが、それができないために無理し
てブレークを狙ってミスをするという悪循環。
第3セットで立ち直ったかに見えたものの、第4セットも先にブレークを許して結局追いつくことができませんでした。


やはりグランドスラムタイトルを取るには安定したサービスキープ力は必須です。
5セットマッチは試合の中で必ず流れが何度か変わりますから、相手のペースになった時にサービスゲームだけはしっかりキープして、流れが戻ってくるまで耐えなければなりません。
錦織に相手のペースに合わせるような試合が多いのもそこがまだ弱いからだと思います。
確実にレベルが上がっているのは間違いないとはいえ、グランドスラムを取るには、あるいはジョコビッチやマレーに追いつくには、そこを克服することが必要だと改めて確認できたのではないでしょうか。

今回はガスケが素晴らしかったということもありますし、シードは守れませんでしたが、ベスト16ですからランキングが急降下することもないでしょう。
最後を除けば怪我なく好成績でクレーシーズンを終えられたことも収穫でした。
ウィンブルドン、リオ五輪、USオープンとまだまだチャンスはありますから、残りのシーズンに期待したいですね。


2016BNL イタリア国際 SF 錦織VSジョコビッチ

2016年05月15日 | 試合インプレ

(Twitterより転載)
イタリア・ローマで開催されている「BNL イタリア国際」(ATP1000/5月8~15日/賞金総額374万8925ユーロ/クレーコート)は14日、男子シングルス準決勝が行われ、第6シードの錦織圭(日清食品/6位)が第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/1位)に6-2 4-6 6-7(5)のフルセットの接戦の末に敗れ、決勝進出はならなかった。
(THE TENNIS DAILY)
http://www.thetennisdaily.jp/news_detail.asp?idx=116034

内田暁「錦織圭とジョコビッチ、2人が語る「勝者と敗者を分けたもの」
(web Sportiva)
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/otherballgame/2016/05/17/post_569/

結果論ですが、最後のタイブレークでのダブルフォルト、その1ポイント差でした。
第1セットでのジョコビッチの状態からして「今日はもらった」と思ったのですが、第2セットの中盤以降、少しだけ守りに入ったところを見逃してくれませんでした。
第2セット4-4から最終セットのような攻めのテニスができていれば押し切れたかもしれません。
鉄壁の守備力を誇る世界1位を相手に常に攻め続けるのは精神的にも厳しかった。

ジョコビッチはここぞのポイントを取り切るのは流石、最初はケガの影響で明らかに守備範囲も狭かったのですが、最後はいつもの彼でした。
とはいえギアを上げきった状態の打ち合いで互角以上に戦えたのは収穫。
今シーズン対戦4試合目で初セットも奪い、全仏への手応えも十分得たと思います。

あとは1週間で疲労を取って、上手く調整して欲しいですね。
もちろんドロー運もありますが、今の状態なら上位4シードの一角を倒してベスト4以上を期待したいところです。
できればジョコビッチ以外のヤマに入ってほしい(笑)。


2016ムトゥア マドリッド・オープンSF 錦織VSジョコビッチ

2016年05月08日 | 試合インプレ

(Twitterより転載)
スペイン・マドリッドで開催されている「ムトゥア マドリッド・オープン」(ATP1000/5月1~8日/賞金総額477万1360ユーロ/クレーコート)は男子シングルス準決勝が行われ、第6シードの錦織圭(日清食品/6位)は第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/1位)に、3-6 6-7(4)で惜敗した。
(THE TENNIS DAILY)
http://www.thetennisdaily.jp/news_detail.asp?idx=115944

前回の対戦とは見違える錦織のプレーでしたが、それでも負けないジョコビッチの強さ。
両セットとも錦織は1ブレークしかされませんでしたが、それが命取りになります。
サービスをキープし続けることの難しさ、重要性を改めて思い知らされました。
それでもジョコビッチが5-4で2回ダブルフォルトしたのにつけ込みブレークし、タイブレークに持ち込んだのは収穫です。
タイブレークもチャンスはあったのですが、どれだけ攻めていても一本ショットが甘くなるとジョコビッチはそこから切り返してくる。
球足の遅いクレーで彼を破るのは本当に難しい。
ただ「これが5セットマッチで、あそこから3セット目に入ればいけたかも」という希望を持たせる試合内容でした。
次のローマもあるので連戦の疲労が少し心配ですが、全仏オープンに期待せずにはいられません!。


2016ムトゥア マドリッド・オープン 錦織VSガスケ

2016年05月06日 | 試合インプレ

(Twitterより転載)
スペイン・マドリッドで開催されている「ムトゥア マドリッド・オープン」(ATP1000/5月1~8日/賞金総額477万1360ユーロ/クレーコート)は5日、男子シングルス3回戦が行われ、第6シードの錦織圭(日清食品/6位)が、フランスのリシャール・ガスケ(12位)を競り合いの末、6-4 7-5のストレートで下し、準々決勝に駒を進めた。
(THE TENNIS DAILY)
http://www.thetennisdaily.jp/news_detail.asp?idx=115909

スコアこそ競り合いだったものの「どうしてこれまで勝てなかったのか」というくらいの完勝。
ガスケのプレーも素晴らしかったですが、錦織のパフォーパンスがそれをも上回っていました。

ガスケは片手バックハンドのストロークでラリーを組み立てるという、プロでも珍しいタイプのプレーヤーなので、これまではそれに慣れていなかったのが勝てなかった一番の要因だと思います。

今回も序盤は対ガスケ戦の定石通り相手のフォア側にボールを集めていましたが、ストロークの威力で明らかに優位に立てていたことを実感していたのでしょう、途中からはバックハンドのクロス、或いは回りこんでのフォアハンド逆クロスでガスケのバックハンドとの打ち合いに挑み、そこでも圧倒しました。

サービングフォーザマッチでいわゆる「勝ちビビリ」
になったのかミスを連発してブレークされた後もポイントでした。
あのまま第2セットを取り返されたらガスケのコメント通り流れが変わったかもしれませんが、すぐにブレークバックし、最後はキープで試合を締めたのも成長の証です。

このプレーができれば準決勝で対戦が予想されるジョコビッチ戦が楽しみになってきました。
こういう圧勝の次の試合はなかなか難しいもので、しかも相手は曲者キリオスと一筋縄ではいかない難敵ですが、ここはしっかり格の違いを見せて勝ち上がってほしいですね!。


2016ムトゥア マドリッド・オープン 錦織VSフォニーニ

2016年05月05日 | 試合インプレ

(Twitterより転載)
スペイン・マドリッドで開催されている「ムトゥア マドリッド・オープン」(ATP1000/5月1~8日/賞金総額477万1360ユーロ/クレーコート)は4日、男子シングルス2回戦が行われ、第6シードの錦織圭(日清食品/6位)が、ファビオ・フォニーニ(イタリア/31位)を6-2 3-6 7-5のフルセットの接戦の末に下し、3回戦に駒を進めた。
(THE TENNIS DAILY)
http://www.thetennisdaily.jp/news_detail.asp?idx=115888

第2、第3セットは完全にフォニーニのペースで、どう見ても負け試合だったのですが、それでも負けなかったのが今の錦織の凄さなのでしょうか。
最終セットの5-4、5-6で自滅したフォニーニに救われました。

特に最後はポイントペナルティでマッチポイント→負けとはいかにも彼らしい(笑)。
途中から見たのであの前に警告を取られていたんですね。
私も審判資格を持っていますが、もしあの場面で私が主審だったらポイントペナルティを取れなかった、あるいは取らなかったかもしれません。
「よく取ったなあ」というのが正直な感想です。
フォ
ニーニは試合中にキレることが多々あるので、審判から「要注意人物」としてマークされているのかもしれません。
いずれにしてもあんな終わり方は初めて見ました。

結果的にはラッキーな白星でしたがそれもそこまであきらめずポイントを積み重ねていた結果ですから、やはり錦織の実力ですね。

次は苦手のガスケ戦ですがそろそろ勝ってもおかしくないはず。
この勢いで初勝利といきたいですね。
同じ山のワウリンカもキリオスに破れていますし、ここを突破すれば上位進出のチャンスです!。