ストリングについての簡単な解説です。
これだけ知っていれば、ストリング選びにもう迷わない!?。
ストリング(ガット)にはいろいろな種類があります。
【シンセティック】
ナイロン(ポリアミド)、ポリエステル等の化学繊維。
[ナイロン]
安価で加工しやすいので、現在最も使われています。
[ポリエステル]
非常に硬く、切れにくい。ただし反発力も低いので、パワーがあるハードヒッターに向いています。また切れなくても打球感が変わるので、早めの張替えが必要です。プロのほとんどが使用しており、近年一般プレーヤーにも愛好者が急増しています。
【ナチュラル】
昔から使われてきた天然素材。以前は羊の腸を使用していたので「シープ」とも呼ばれていました。現在は牛の腸を主に使用しており、反発力・ホールド感・打球感など全てに高性能!。さらに緩みにくく、張り上がりの状態を長時間保つことができます。値段が高く、湿気や水に弱いのが欠点。
シンセティックストリングには大きく分けて
モノフィラメントとマルチフィラメントがあります。
[モノフィラメント]
太い芯糸があるタイプ。反発力に優れ、球離れがよいのでシャープな打感です。耐久性も比較的高いので、男性のストローカーやスピンをかけるプレーヤーに向いています。
モノフィラメントの代表、ゴーセン・ミクロスーパーの
断面イメージ。
[マルチフィラメント]
極細の糸を束ねた構造で柔らかく、ナチュラルガットに似た打感が味わえます。衝撃吸収力も高く、テニスエルボー等の故障に悩む人にも向いています。ただし耐久性はあまりないので、ストリングを切らない女性や、ボレー主体のダブルスプレーヤーなどにオススメです。
マルチフィラメントの代表・ヨネックス・エアロンスーパー850の
断面イメージ。
※その他両方の特徴を併せ持つ中間的な構造のストリングもあります。
ヒジ・肩など痛みの原因はストリングかも?
自分に合わないストリングや、伸び切って反発力のないストリングを長時間使用していると腕に強い衝撃を受け、故障の原因になることがあります。
張り替え時期の目安は?
諸説ありますが、シンセティックストリングの場合、一般的には「実質使用時間20~30時間」または「1週間にプレイする回数が1年に張替える回数」と言われています。例えば週3回プレイする方なら年3回ということになります。ただし使う回数が少なくても張りっ放しにしていると伸び切ってしまうので、最低でも半年~1年に1回程度は張替えが必要です。目安としては、
①ボールが飛ばなくなったり飛びすぎたりする、または衝撃や振動が大きくなった気がする。
②ストリングが曲がってしまい、手で直しても元に戻らない。
③縦糸と横糸の交差部分に深いみぞ(ノッチ)ができている。
このような症状が現れたら、切れる前でも新しいストリングに交換して、気持ちよくボールを打ちましょう!
その他ストリング&ストリンギングに関する質問等がありましたら、何でもお問合せ下さい!
このブログでもストリンギングについて私が思うことをたまに書き留めています。
参考になるかどうかわかりませんが、興味がある方はこちらをご覧ください。
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