Ashe店長のテニスショップ業務連絡

  四国の片田舎にあるテニススクール&ショップの宣伝日誌です。
  現在はX(旧Twitter)メインで更新中。

「SRIXON」から「Australian Open」へ

2019年09月26日 | 商品案内

DUNLOPの「Australian Open」(画像左)を在庫することにしました。

全豪OPENのオフィシャルボールですが、来年より日本の主なジュニア大会の使用球として採用されます。
現在メーカーから発表されているのは以下の通りです。

2020年日本テニス協会主催大会での使用予定
使用球:「DUNLOP Australian Open
1.MUFGジュニアテニストーナメント2020
2.2020 DUNLOP SRIXON CUP
  全国選抜ジュニアテニス選手権大会
3.全日本ジュニアテニス選手権2020
4.第47回全国中学生テニス選手権大会
5.ジャパンオープンジュニアテニス選手権大会2020
6.2020 RSK全国選抜ジュニアテニス大会
7.2020 U-15全国選抜ジュニアテニス選手権大会
  (第39回中牟田杯)

ちなみに現在それらの大会で使用している「SRIXON」(画像右)は今年いっぱいで生産終了とのことです。
ということは、これらの予選の各県、地区大会も変更されるということですね。

私としては先日発売された「ATP」が今年の楽天オープンでSRIXONに代わって使用されるので、こっちが採用されると思っていたのですが…。

いずれにせよジュニア選手、保護者、コーチの方は、来年の地方の大会に関しましては要項で使用球の確認をお願いいたします。


消費税率UPに伴う今後の当店の方針

2019年09月02日 | お知らせ

皆様も御存知の通り、10月1日より消費税率が8%から10%に変更されます。

テニス業界は軽減税率の恩恵にあずかれませんので、商品価格や工賃が実質値上げされます。
ラケットなど高額の商品を購入予定の方、また月末までに張替えをお考えで、少しでもお安く済ませたい方は今月中にご注文いただくことをお勧めします。

当店としてはこれまで通り価格変更はなし、税率UP分のみ価格に転嫁する予定です(※)。

ニュースなどではしきりにポイント還元がどうだのと叫ばれています。
キャッシュレス決済の導入も考えましたが、現時点で当店を利用いただかれているお客様でキャッシュレス決済を希望された方はほぼいらっしゃいません。
それどころかクレジットカード利用の問い合わせも月に1~2名いらっしゃるかどうかという状況です。

古いと思われるかもしれませんが、当店は「現金商売」がモットーです。
クレジット決済は売上の当店への入金が遅れるだけでなく、相応の手数料を数%取られます。
キャッシュレスのシステムも今こそ各社がこぞって無料を謳っていますが、いずれ有料化されるでしょう。

今でもギリギリの価格設定でふんばっているのに、消費税が上がり、それ以外のシステムの手数料も取られるとなれば、それらだけで単純計算で15~20%を売上から奪われることになります。
月に何百、何千万円と売上があるならともかく、当店のような零細店では店側の負担にも限界があります。
となると、それらを導入すれば工賃を値上げする、商品の割引率を抑えるといった対策を取らざるを得ません。

一部のお客様しか利用されていないサービスを導入するために値上げをして、その手数料分を他の現金支払いされているお客様に負担させることは私にはできません。

具体的に言えば、5%のポイント還元をお客様に提供するためにクレジット&キャッシュレス決済を導入して、その手数料分を5%(あるいはそれ以上)値上げしたら、一体何をやっているのか、誰が得をするのか?。
儲かるのは決済会社だけということですよね。

ポイント還元も来年6月までの期間限定で、それが終われば結局同じ(むしろ反動で消費は落ち込む可能性大)ですから、その期間だけお客さんを増やしたいがためにキャッシュレス決済を導入するつもりもありません。
そもそも当店の会員になっていただいている方は会員割引が適用されるので特価品以外はすでに5%OFFで提供しています。
決済会社が乱立し、どこが生き残るかわからない状況で業者を選ぶのが難しいというのもマイナスです。

ですので現金支払がほとんどを占めている現状では、システムに金をかけない分、直接価格に転嫁して、できるだけ多くのお客様に対して今まで通りの価格でサービスを提供できるよう務めてまいります。

結局これらの政策って、零細小売店を守るためではなく、消費者への影響しか頭にないんですよね。
本当にキャッシュレス決済を普及させたければ小売店が負担する手数料にこそ補助を出さないと、経営者のマインドは動きません。
消費税もややこしい還元キャンペーンでお茶を濁すくらいなら、それこそ上げなければ済む話のはずです。

徴税のようなシステムはシンプルが一番納めやすく取りやすいはずなのに、これだけ仕組みが複雑になってしまっては役所も業者も消費者も困るだけでしょう。
何よりも売上に直接つながらないシステムの変更や値札の付替えに時間や労力を割かれるだけでも店側には負担が大きいのですから、本当に景気を上向きにさせたいなら、その時間や労力を商品開発やサービス向上の方へかけさせるのが、政府のやるべき仕事だと思うんですけどねえ。

自身で商売などやったことがないお役人さんは頭はいいのかもしれませんが、頭の中で考えた通りに消費者は反応してくれないことは、これまでの景気の低迷が証明している通りです。

今の施策を見ていると、「個人経営の零細小売店は効率が悪いのだから潰れていただきたい」というのが政府の本音なのかもしれません。

私としては「個人経営の小さな店もまともに経営していればちゃんと利益が出せて、経営者も従業員もまともなくらしができる」社会を目指すべきだと思うのですが、今の日本は反対の方向へ進んでいるというか、実際問題そんな小さな店を大切にできるような余裕そのものが社会になくなっている。
私が店を始めた十数年前と比較しても徐々にそうなってきているように思えます。

まあ愚痴をいっても仕方ありませんのでこれくらいにして…

という訳で、当店は上記のような方針で今後しばらくは営業いたします。
キャッシュレス決済が普及して、お客様の大部分から「値上げしてもいいから利便性を良くして欲しい」という要望が高まれば本格的な導入を検討いたします。

そうなる前に「十分やった、もうええわ」となるかもしれません。
私も年齢的にあと何年できるかわかりませんし、私のような古い考えの商売人はそのうち淘汰されていくのが時代の流れなのでしょうが、いけるところまでは何とかやり続ける所存です。

※価格変更につきましては原則据え置きですが、即張り工賃のみ10月からの値上げを検討中です。
 これは消費税率UPとは関係なく、即張りの品質向上とかける手間との対価が適切かを改めて見直しているためです。
 値上げの有無を含め、詳細が決まり次第発表いたしますので、ご了承をお願いいたします。