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 Ashe店長のテニスショップ業務連絡

  四国の片田舎にあるテニススクール&ショップの宣伝日誌です。
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ストリングパターンあれこれ

2017年04月23日 | お店の出来事

Twitterで以下のようなお問い合わせをいただきました。

「先日、市内のテニスショップでテニスラケットのガットを張り替えて貰いました。
私のラケットはストリングパターンが18×16なのですが、18×15で張られていました。
これはショップのミスでしょうか?」

この場合、フレームのどこかにストリングパターンが記載されていますので、そこを見て18×16で間違いないか確認し(わからない場合はメーカーのサイトを御覧ください)、ストリングを外さずにそのまま張上げたお店に持って行って説明すれば、無料で正しいパターンに張り直してもらえると思います。

ラケットが現在のようなカーボン素材になって以降、ストリングパターンは主に16×18、16×19、16×20、18×20といったところが主流で、稀に縦糸14本のものもありました。
しかし近年はウィルソンの「Sラケ」をはじめとしてパターンのバリエーションが増えています。中にはHEADのASPシステムのように1本のラケットでパターンを変えられるものも出てきました。

昔はラケットを試作して製品化するまでに手間がかかりましたが、現在は技術の進歩で比較的簡単に試作品を制作したり、コンピュータでシミュレーションできるようになったというのも大きいでしょう。
代表的な新パターンとしては18×19、18×17、18×16、16×16、16×15などですが、18×15は私の知る限りはちょっと思い出せないです。

何故これだけバリエーションが増えたのかといいますと、パターンによってボールの飛びや打感、ストリングへの負担などが変化するため、プレーヤーのニーズや好みに合わせたパターンをメーカーさんがいろいろ考え始めたということですね。
個人的にはそこまで細かくこだわる必要があるかなという思いもあります。
選択肢が増えるのは悪いことではありませんが、増えすぎると一般のプレーヤーはかえって迷うことにもなりかねません。
新製品を多く出したいメーカーさんの思惑もあるように思います。
自分に合ったパターンがわからない方は、きちんと説明してもらえるお店に相談した方がよいでしょう。

各パターンの特性についてはここで説明すると長くなりますので、また機会があれば改めて述べようと思います。

個人的に相談したい方は直接当店までお問い合わせください。

余談ですが、ソフトテニスではクロスストリングの上や下の端をあえて張らずに、意識的に本数を少なくする選手がいると聞いたことがあります。
これも本当なら、ボールを飛ばしやすくする工夫なのかもしれません。
硬式でそうするというのは、私は聞いたことありませんが…。

質問者の方はその後ラケットショップにもって行き、張り直してもらえることになったそうです。
まともなお店ならきちんと対応してくれると思います。
最近はいろいろなストリングパターンのラケットが出ていますので、店員さんも注意していないと間違えることもあるんでしょうね。
というか、そこを間違えないのがプロの仕事なのですけど(笑)。

当店でもたまに違う店で間違って張ったラケットを持ってこられるお客様がいらっしゃいます。
自分で張ったのなら仕方ありませんが、お店で張ったのであれば、ストリングを切らずにそのまま持っていけばクレーム対応してくれるはずです。
そこで張ったという証明が必要ですが、大抵の店は張上げ時のデータ(日時・ストリング名・テンション等)を記録したシールをフレームに貼っているはずですので、それがあればレシートなどがなくてもまず大丈夫だと思います。

もちろん当店でも貼っていますが、あれを見た目が悪いからか、剥がしてしまう方も結構いらっしゃるんですよね。
こういうこともありますし、大事な情報が記録されていますから、今張っているストリングについてのシールはできれば剥がさないでほしいです。


なお知り合いとか個人に張ってもらったのが間違っていた場合は…

その人との交渉次第でしょう。


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