


お雛様を飾らなくなって久しい。
確か、娘の結婚と同時に飾らなくなったと思います。
お雛様を出すのは父親の役目でした

木目込みのお雛様で飾り付けは簡単。
娘はお友だちが持っている七段飾りが欲しかったそうです。
親に物をおねだりしない子供でしたので、そのことを知ったのは娘が成人してから。
じっと我慢していたのでしょう。
お節句が終わってもいつまでもお雛様をだしているので、
「早く仕舞わないと娘がお嫁に行けないわよ」と、私が冗談を言うと
「そうよ、私が結婚できないのはお父さんのせいよ」 と、娘。
これには私たち、開いた口がふさがりませんでした

お見合い話に耳を貸さず、自分の意志で結婚を嫌がっているとばかり思って
いましたから。
それとも、誰かいい人がいるのかな~と

もっとも、父親は娘に彼氏が出来ても気に入らなくて邪魔をしたことも・・・
お婿さんとは8年という長いお付き合いの末に結婚しました

最高のパートナーですのに、結婚生活8年で娘は逝ってしまいました。
今年は、お雛様を出してみようかと悩んでいましたが、結局、出す勇気が
有りません。
あまりにも思い出が多すぎますもの。
そこで、本日、本棚に置いてあったペコちゃんをピアノの上に飾りました。
桃の花と雛あられもお供えしました。
娘はペコちゃんが好きだったようで、娘の部屋にたくさんあります。



