献血デビュー

2009年02月08日 19時35分21秒 | Weblog
先日,献血に行ってきました。

いつも,行きたい,行きたいと思っていた。
出産時に大病をして,それ以来,献血って大切やな,と
思うようになっていた。

しかし,血中のヘモグロビン量が若干足りず,
いつも事前の血液検査でアウトになっていた。
そんなに心配するほどの少なさではないのだが,
献血するためには,有り余ってないとできないみたいである。

何度目かのトライの末,先日,ようやく血液検査にパスした。
献血デビューである。遅咲き。

問診もある。
病院勤務をリタイアされたと思われるおじいさん医師が
事前に私がコンピューターの質問に回答した用紙を見て,
問診してくる。
じじぃ医師は用紙に目を落すやいなや,激昂した。

「えーっと,ここ1年の海外渡航歴は・・・
 んッ!?アンタ,イタリアとオーストリアへ行ったんかッ!?
 何をそんなに贅沢なところを旅行しとるんやッ」

えーーーーーーーーーッ,
ここって,そういうこと怒られる場所なのーーーーーッ
て言うか,いったい何処なら贅沢じゃないのーーーーーッ

献血デビュー,いきなり暗雲が立ち込めてきた。

気を取り直し,実際に献血へ。
私は,成分献血にチャレンジ。
これは,血液全体ではなく,成分を取り出して献血するものである。
私は,血小板献血にした。
いったん,血液を取り出し,血小板以外をまた体内に戻すので
多少時間がかかる。

看護師さんが針を刺した。
結構,痛い。
よくよく見ると太いではないか!
看護師さんにおそるおそる尋ねてみた。
採血用と返血用の針がまとまっているので,2本分の太さなのだという・・・。

怖いので目の前のテレビを観ていた。
献血中に退屈しないよう,一人ずつ置いてあるのだ。
DVDプレイヤーもついていて,好きな映画を鑑賞できる。
私は,名前はわからないが,動物ものの番組を観ていた。

しばらく経っているのに,なぜかまだ,腕が痛い。
そして,看護師さんが何やら「あれッ?」などと言いながら
焦っている。
アンタ・・・何か失敗したね・・・

そうなのである!
針を刺すのを失敗して漏れてきちゃってるのである!
看護師さんは,まだ新米だったらしく,
先輩看護師さんを呼び,その人がやり直した。

きっと私の顔があまりにもムッとしていたのだと思う。
やり直したあと,その先輩看護師さんが,ツーッとそばに寄ってきて,
私と一緒にその動物番組を観はじめた。
そして,まるで,怒り心頭の私の心を逸らそうと,

「あらー,ニワトリにもこんなふうに調教ってできるんやねぇ!」
とか,
「まッ,このネコ,ネズミをちっとも捕らずに,一緒のお布団で寝てるわ!」

などと,ひとつひとつの場面に感嘆の声をあげ始めた。

・・・んなことぐらいじゃ,こちとら治まらないんだよッッッ


かくして,無事にとは言えないが,私の献血デビューは済んだ。
じじぃ医師と新米看護師さんには参ったが・・・
みなさんも,是非,行ってみましょう。
飲み物も,おやつも,DVDも,お土産もありますよ♪
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 孫可愛さ | トップ | やっぱりみどが好き »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿