一点の悔いなし

2012年02月23日 11時36分49秒 | Weblog
すんごいご無沙汰をしておりました。
もしかしてご心配くださったかた、あさひは生きております。

私は生きておりますが、実は同居の義父が亡くなりまして、
そんなこんなもありまして、ブログ更新をしないまま放置プレイでした。
まぁ、すきま時間で書けるTwitterのほうをもっぱら使っていた、
というのもあるんですけど。
家のほうもずいぶん落ち着き、
今は四十九日の準備を進めているところです。

それにしても、今回はいろいろ勉強させてもらいましたわ。
実家と宗派が違うこともだし、
遠くから嫁いできているので
いろんな習慣の違いなどにも驚くことがいっぱいあった。

私の実家の両親も参列しに来てくれていたのだが、
そういった習慣の違いにいろいろマゴマゴしたらしい。
マゴマゴするだけならまだしも、
好奇心旺盛な父は興味に思ったことを
いちいち質問してくるので閉口した(笑)。
今、お葬式の最中だってば、
というのに小声で話しかけてくるので、
こっそり手の甲をつねってやった(笑)。
私の好奇心が旺盛なのは父譲りだということを
義父の葬儀を通して確認することになるとは
夢にも思わんかった。

さて、皆さんが
「お義母さんが落ち込んでらっしゃるでしょう。」
と口々に心配してくださるのですが、
あのー、えーっと、全くそんな気配がない(笑)。
で、そう言うと、皆さん、
「それはね、まだ気が張ってらっしゃるのよ。」
と優しく言ってくださるのだが、
あのー、えーっと、どうもそれも違うらしくて(笑)。

ただ、これは義母の名誉のために言っておくが、
決して、せいせいしただの、
さっぱりしただの、
そういう話ではないのだ。
義母は、言った。
「全く悔いがない、って言い切れるくらい
 やってあげられることは全部できた。」
と。

私は感動した。
本当に義母の献身ぶりはすごかった。
どこの病院でどんな先生にかかるかを勉強すること。
義父の食べたいものをどうすれば手に入れられるか、と心を砕くこと。
病気のしんどさのせいで義父が義母にあたっても、うまく流すこと。
枚挙に暇がないが、ひとつひとつ、義母は全力投球していた。
そして、お医者様から余命を告げられたときから、
そうやって尽くしながら心の整理をつけていっていたのだろう。

そこまで
「一点の悔いもなし」
と思えるほど尽くすことができて、本当に良かったと思うし、
変な言い方かもしれないが羨ましくもある。
手本にしたいとも思う。

私は夫がそうなった時に
悔いなし、と言い切れるほどに尽くせるかな。
などと夫に話すと、また
「なんでワシが先に死ぬ設定やねん。」
とツッこまれたのですが。

と、まぁ、殊勝なことを言う嫁ぶりをアピールしておりますが、
いつの日か義母を送る時がくるだろうし
その時にマゴマゴしないために、
実は今回の葬儀を終えるまでの流れを
一通りノートにこっそりまとめたあさひなのでした。

このことはお義母さんには内緒ってことで
ひとつよろしくお願いします(笑)。

コメント (2)
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