愛犬みどのご乱心

2011年08月29日 20時20分15秒 | Weblog
1カ月以上前の話になるのだが,いろいろネタが他にあったので,
今回このことを書きます。

長い読者のかたは,愛犬みどの予防注射の話を
毎年のように読んでくださっていると思う。
(よかったら,2008.6.26「愛犬の予防注射」および
 2010.6.28「愛犬みどの成長」を先に読んでくださると話が早いです)
今年もやっぱり例年のごとく,
よそのご家庭よりはかなり遅めの7月に行って参りました。

これも例年の通りなのだが,待合室はみどを除いて雑種率ゼロ。
今年も肩身の狭い思いで縮こまりつつ待つ。
しかも今日は小型犬ばっかり来てるから,
中途半端にでっかいみどはまぁ,嵩高いこと嵩高いこと。

これまた例年のごとく,長い舌をだらりとたらし,
「ハッハッハッハッハッハッ
 ハッハッハッハッハッハッ
 ハッハッハッハッハッハッ」
と喘いでいる。

しかし,私は今年は学習している。
毎年みどが待合室でハッハッとやっては,
床をヨダレの洪水にしてしまうので,
今回は何枚もの雑巾を持参してきた。

みどがハッハッと喘いでヨダレをボタボタとこぼす度に,
私はサッと床を拭く。
見事な連携プレー。
ハッハッ→ボタボタ→サッ
ハッハッ→ボタボタ→サッ
ハッハッ→ボタボタ→サッ
どうよ,このコンビネーション。

あと,お水とそれを飲ませる為の容器も持ってきていた。
自分の用意周到さに惚れ惚れした。
普段使っているきったない容器はあまりにも恥ずかしいので,
スヌーピーの絵の真っ赤な可愛い容器を
このために持ってきた。
「みど,喉が渇いたねー。お水あげようねー。」
と,聞えよがしに言う私。
スヌーピーにペットボトルから水を注ぐ。
しかし!みどは一瞬嬉しそうに顔を近づけたものの,
訝しげに臭いを嗅ぎ,口をつけようとしないのだ!
新しい容器に何やら警戒心をあらわにしている。

えーーーーーー
いつもの柄の取れボコボコにへこんだ雪平鍋が良かったんですかーーーーーー

いらんお節介をしてしまったようだ。
みどは喉がたいそう渇いているであろうにもかかわらず,
一口も水を飲むことなく耐え忍んだ。
すまんのう・・・
私がええかっこしたばっかりに・・・

みどのハッハッは加速していった。
その日は,間に急患でも入っていたのか,
予約時間よりずいぶん過ぎても名前を呼ばれず,
「ハッハッハッハッハッハッ
 ハッハッハッハッハッハッ
 ハッハッハッハッハッハッ」
と,
「ハッハッ→ボタボタ→サッ
 ハッハッ→ボタボタ→サッ
 ハッハッ→ボタボタ→サッ」
で,悪目立ちしてしまっていることがいたたまれなくなってきた。

気持ちを逸らすため,壁に貼ってあるいろんなポスターなどを観る。
中に,犬の年齢を人間の年齢に換算した場合の早見表が貼ってあった。
単純に1年で何歳,というものでもないらしい。
えーっと,みどは5歳だから・・・
と表を目で追うと
「36歳」
と書いてあった。

そこそこオッサンですやん…

私がいつも
「みど~~~~~」
と言いながら鼻と鼻をつき合わせて抱擁していたのは,
36歳のオッサンだったのか!

軽いショックを受けている頃,やっと
「みどちゃーん,診察室へどうぞー」
と呼ばれた。
やっぱりみどはビビリのヘタレ犬なので,
今回もビクビクしていた。
いや,昨年は少しマシだったのだが,
今年はどうも尋常じゃなくそわそわしている。
診察台へも金輪際乗ろうとせず,仕方なく
上半身を私が,
下半身を看護師さんが
抱えてようやく乗せた。
(なんせデッカイので)

そして,事件は起こった。
体温を測る時のこと。
お尻に体温計を入れて測るのだが,
毎年は特にどうということはないのに,
今年は何が気に入らなかったのか,
先生が体温計をぷすっと入れた途端,
「ウーーーーッガルルルルルルルルッ」
と今まで聞いたことのないような唸り声を出し,
みどの上半身を押さえていた私のアゴをがぶりと噛んだのだ!!!!!

先生,看護師さん,一同緊張が走った。
私はアゴに痛みを感じて手をやると,つーっと血が出ていた。

ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーー
噛まれたーーーーーーー

そんなに大きな傷ではなかったが,さくっと切れている。
みどはハッと我に返ったような顔で
「あ,あ,あさ,あさ,あさひさーーーーーーんッ
 オレ,オレ,何があったんすかねーーーーーー」
と言わんばかりに,おどおどしている。
その目はとんでもないことをやらかしてしまった,
という自戒の念でいっぱいだった。
しょうがない,ここはこらえることにしよう。

傷は小さいもののハッキリと残ってしまい,
鏡を見るたびにあーあ,と思ってしまうのだが,
こういうことも含めて,犬を飼うっていうことを覚悟しなくてはならない,
と,自分に言い聞かせる。
まぁ,嫁入り前でなくて良かった,ってことで。

それにしても,みど,アンタ,お尻に何か入れられたのがイ相当ヤだったんだね・・・
まぁ,お尻に何か入れられて喜ぶような犬は,もっとイヤだけどね・・・
コメント (2)
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