愛猫・メル

2011年02月12日 17時24分04秒 | Weblog
怒涛の5日間を終え,昨夜無事に戻って参りました。

本来は土曜日は朝から晩までずっとレッスンなのだけれど,
いつもつま恋の宿泊研修から帰ると「時差ボケ」のようになって
しばらくふらふら,ユラユラするので,
今回はずっと前から
「2月12日はお休みです。」
と生徒たちに言っておいた。

ハイ,正解でした。
普段遅くとも日付が変わる前には寝て,朝は5時に起きる,
というリズムの毎日を送っている中,
夜の2~3時に寝て7時に起きる,という生活に変わると,
体内時計がずれる。
昨夜はその反動で11時間も眠ってしまった!
起きてびっくりした。

5日間,濃厚な毎日だった。
講師の卵ちゃんたちが日々成長する姿を間近に見ながら,
その姿に感動した。
あの子たちは,今,一番伸びしろがある時なのだなぁ。
どの子も皆,素直でポジティブな子ばかりで,
むしろこちらが助けられたし,
必死に課題を克服しようとしている彼女達を見ていると,
まだまだ負けてられぬ!
と,物凄くこちらが刺激を受けた。

さて,実はこの5日の間に,悲しい出来事がありました。
我が家の飼い猫のメルちゃんが天国へ行ってしまいました。

私が出かける時は全然そのような兆候はなかったのでびっくりした。
メルはもうなんと20歳で,人間で言えば100歳近かった。
でも,動作は緩慢だが元気だったし,ご飯もよく食べていた。
ここ2週間ほどから,夜だけはオムツをしてあげないといけない状況だったが,
昼間は全然問題なかった。

火曜日あたりから,急にご飯を食べなくなったらしい。
水曜日の早朝5時くらいからどこかへ行ってしまい,
家族みんなで捜して心配していたそうだ。
ほら,よく猫って死ぬ時はどこかへそっと行ってしまうって言うでしょう?
(実際,私が実家で以前飼っていた猫のマリはそのようにして亡くなった。)

心配したが,水曜日の夜遅くに戻ってきたらしい。
しかし,それからはもう殆ど動けなくなって,コタツでずっと寝ていたようだ。
水を自分で飲みに行けないくらいだったので,義母が水をタオルに含ませて
少しずつあげたりすると,ぴちゃぴちゃと飲んでいたそうだ。

そして,すこしずつ命の灯が消えていくように,メルは弱っていき,
金曜日の朝夫が起きると,まだ少し温かさを残したまま亡くなっていたそうだ。

私はその頃,研修最終日だった。
一番最後のコマで,ステージ上で少しお話をすることを任されていて,
その内容の最終チェックをしていた。

通常,研修中はメールチェックする時間など昼間はほぼ皆無なのだが,
その時は虫が知らせたのか何なのか,少し間があき,
何気なく,携帯を見ると,受信を知らせる光が点滅していた。
息子から
「今朝メルちゃんが逝ってしまいました。
これから火葬場へ行きます」
とのメールだった。

そのタイミングでメールを見た事を正直言って悔やんだ。
ものすごく気持ちが落ち込んでしまい,
ステージに上がり人前で話すテンションになれる自信が無くなりかけた。

しかし,ここは踏ん張らなくてはいけない。
この何日間も
「プロとは!!」
ということを,若者に叩き込んできた者が,ぐんにゃりした姿を見せてる場合か!

そう思った瞬間,霧が晴れるように気持ちが整理され,
また背中がピンとまっすぐになった。

今,思うとテンションが下がりかけた私をどこかでメルが見ていて
「あさひさん,悲しんでくれるのは嬉しいけど,プロとしてもうひと踏ん張りよ!!」
と,
「闘魂注入」
してくれたのかなぁ,と思う。
自分でもびっくりするほど,気持ちを切り替えることができたのだ。

そうこうして,無事にお仕事を終えることができた。
メル,ありがとうねー。

メルが亡くなったのは悲しいけれど,
彼女の臨終に際し,息子が,いろいろ頑張ってたちまわっていた,
というのを夫から聞き,優しい子に育ってくれたことに感謝した。
思えば,メルは私がお嫁に来た時にはもうすでにこの家に居て,
息子はメルに遊んでもらったりして育ててもらったようなところもあるもんなぁ。
試験勉強の期間などは,メルは息子のかたわらで寝そべり,
その喉を彼が撫でていた。
「疲れててもメルを撫でてると癒されるわ~」
と彼はよく言っていたものだ。
息子とメルが寝ている姿はこれ。


愛犬みどにも
「あんた,メルちゃんはもういないよ。
 よくあんたが,せわしくわっほわっほとするから,
 腹を立てたメルちゃんから猫パンチくらってたけど,
 もうそういうこともこれからはないんだよ。」
と話しかけた。
みどが,
「あさひさん,これからもメルさんの思い出を大事にしていきましょう」
と言って私の鼻をぺろり,と舐めた。

メルちゃん,天国で安らかに。
合掌。
コメント (6)
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