愛犬みどの成長

2010年06月28日 13時45分10秒 | Weblog
初めにおことわりを。
もしお時間がお有りなら,
'08.6.26の記事「愛犬の予防注射」を先に読んでいただくと
よりわかりやすいでしょう。

年に一度の予防注射とフィラリア検査が今年もやってきた。
本当はもう少し早く行くべきなのだけれど,
この時期はピアノもエレクトーンもコンクール続きで忙殺され
ついつい愛犬みどのことが後回しに。
許せ,みど。

昨年はなかなか獣医へ連れて行かない私に義父母が業を煮やし,
彼ら二人で連れて行ってくれた。
なので,私が行くのは2年ぶり。
また,みどは雑種のためか,やたらと頑強で病気ひとつしないので,
予防注射以外で受診することはない。
だから,余計に「久しぶりやなぁ・・・」
と感慨もひとしお。

何度となくブログで書いているように,みどは本当にヘタレ犬なので,
車にも乗りたがらない,病院では挙動不審,とこちらがヘトヘトになる。
義母が「車の中で不安がって暴れたら運転が危ないだろうから。」
と,今日は送って行ってくれることになり,
義父の畑仕事用の軽バンを出してくれた。

私は相当覚悟していたのだが,予想に反し,みどは車へささーっと乗り込んだ。
おおッ,どうしたんだー!?
車中で尻尾まで振っちゃって,上機嫌この上ない。
車が走り出してもきちんと座っている。
不気味なくらいいい子だ。
赤信号で停まった時に若干キョロキョロと外を見まわすくらいで
実にお利口なまま,病院へと着いた。

中へ入る。
まぁ,予想はしていたけれど,
診察を待っているのはお上品そうな犬ばかりで,
雑種はうちのみどだけ。
今年もやっぱりそうなのね・・・。
きょうび,雑種を飼う家庭というのは激減しているのだろうか?
しかし,私は顔を上げ,胸を張り,
「血統書つきがなんぼのもんじゃいッ」
と,亀田興毅ばりに毒づき(←心の中で),悠々と腰かける。(←空元気)

みどはこれまた予想に反し,病院の中でもウロウロすることなく,
私の傍らにきちんと座り,またまた尻尾をぶんぶん振っている。
何がそんなに嬉しいのか?

しかし,安堵感はそう長くは続かなかった。
今日は梅雨の晴れ間で,朝からお日様がさんさんと照りつけ,
気温もぐんぐん上昇していたため,ここへ来るまでの間で
みどは相当暑い思いをしてきた。
外で飼っていることもあるし,義父の軽バンの冷房があまり効かないし。

みどは,その裂けたような口からびろーんとした長い舌をだらりと出し
「ハッハッハッハッハッハッハッハッ」
と喘ぎ出した。
運の悪いことに,待合室で待っているよその動物たちがまぁ,物静かで
しーんとした待合室に,みどのやたらデカイ
「ハッハッハッハッハッハッハッハッ」
が,鳴り響く。
私は身が縮こまる思いがした。
さりげなーく他の飼い主さん達の様子を窺うと,
こちらをチラ見しながら,皆さん一様に苦笑いを顔に浮かべている。

あぁ・・・みど・・・やめてぇ・・・
と心で叫ぶ私の気持ちなど知るはずもなく,みどは相変わらず
「ハッハッハッハッハッハッハッハッ」
「ハッハッハッハッハッハッハッハッ」
「ハッハッハッハッハッハッハッハッ」
とずーっと喘ぎっぱなし。

それだけならまだしも,その長~い舌の先からはよだれがボトボトと滴り落ち,
床はあれよあれよという間に水浸しに。
他の飼い主さん達の苦笑いも3割増しになってきた。

「ハッハッハッハッハッハッハッハッ」
「ハッハッハッハッハッハッハッハッ」
「ハッハッハッハッハッハッハッハッ」
「ハッハッハッハッハッハッハッハッ」
「ハッハッハッハッハッハッハッハッ」

あーーーーーーーーッ やかましーーーーーーーーいッ

耐えること10分。
ようやく「みどちゃーん,診察室へどうぞーー」
とお声がかかり,そそくさと逃げるように入って行った。

ここでもみどは成長を見せた。
診察台へ上がるのもあまり嫌がらず,
診察台が電動でグイーーーンと上がっても前の時のように飛び降りたりせず,
尻尾を振る余裕さえ見せていた。

看護士さんもにっこりとほほ笑んでみどを見守る。
どうでもいいけど,この看護士さん,
お一人は松金よね子似,
お一人はハリセンボンのはるか似(死神みたいな方)
であった。
さらに付け加えると,先生は俳優の小日向文世似,
というかソラマメ似であった。
私は
「ソラマメ先生は仕事のパートナーが松金よね子と死神では張り合いが出ないだろうなー」
などと,超失礼,かつ,超いらんことを考えながらその3人をじっと見ていた。

みどは,以前と同様,予防注射の針を首に刺されても,
血液検査の針を足首に刺されても,
微動だにすることなく,つつがなく診察を終えた。
針が刺さったら多少びくん,となるのではないだろうか?
あまりの鈍感さに逆に心配になる。

まぁ,そんなこんなで今年度の予防注射も無事終了した。
それにしても,みどの成長ぶりには目をみはるものがあった。
あのワナワナしていたみどはどこにもいなかった。
お行儀よく,(「ハッハッハッ」には参ったけど)
お利口に育ってくれたものだ,と,胸がアツくなる(←大袈裟)。

また義母の運転する軽バンに乗り込み,帰途へつく。
みどは今度はさらに余裕をかまし,床でなく座席の上に座り
悠々とあたりを眺めまわしている。

「みどー,急ブレーキがかかったら危ないから,床へおりなさいってばー」
と,引っ張って下ろそうとしたが,座席からの眺めが気に入ったのか
びくとも動こうとしない。
まぁ,そう遠い距離でもないからいいか・・・
と思い,そのままにして出発。

しかし,悲劇は起こった。
急な割り込みの車があり,義母が急ブレーキをかけた途端,
みどはドサーーーーーーーッと床へ転がり落ちた。
言わんこっちゃないっちゅうの・・・
目を白黒させキョロキョロとあたりを見渡すみど。
彼は「慣性の法則」を身をもって体験したのであった。
やっぱり,あまり成長はしていないのかしらね・・・
コメント (2)
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