コンサート開催

2009年09月13日 17時45分39秒 | Weblog
コンサートを開き,演奏を聴いていただきました。

これは,ヤマハの企画で,
「先生のエレクトーンの生演奏を
 生徒と保護者のみなさんに聴いていただきましょう」
という趣旨のもと,全国展開がされているものである。

春にその企画がきたとき,正直言って,少し気が重かった。
そのことだけに関わっていられるのならいいけれど,
通常の仕事にプラスしてのコンサート,ということなので,
これは相当負担が大きいなぁ・・・,と感じたのである。

でも,やるからには楽しくやらないとね!
ということで,さっさと頭を切り替えて練習に励んだ。

もうひとつの趣旨は,子ども達が普段レッスンで学んでいる曲を
プロのアレンジャーさんたちがいろんなジャンルのスタイルに
かっこよくアレンジしたものを演奏し,聴いていただく,ということ。
こういう経験を通して,子ども達に「アレンジ」ということを
学んでもらうのだ。

コンサートは1名か2名で実施,との通達であった。
私は,同じ教室で稼働していてプライベートでも仲の良い
アッコちゃんとペアで行うことにした。

アッコちゃんとは,以前2歳児のレッスンでもコンビを組んでいたし,
歳も同じで(学年は違うが),気ごころが知れている。
何よりも,彼女は本当に気性がさっぱりとしているので,
何か決め事をする時でも,即,とんとんと決まってゆく。
この人も男前なのだ。

私も男前にかけては自身があるのだが,それとは裏腹に
ものすごく緊張するタチで,(なかなか信用してもらえないことが多いのだが)
今回も,尋常ではなくドキドキしていた。
不必要に手足が固くなり,耳がボーッとして自分の音が
よく聞こえなくなる。
先日も,仕事で緊張のあまりに失敗をやらかしたばかりだったので,
ちょっとしたトラウマになっていて,今回も心配だった。

しかし,あまり考え過ぎると,またそういう事態を自分で
引き寄せてしまうので,できるだけ,よいイメージを頭へ
植えつけるように努めて,ここ数日を過ごした。

開始の11時が近くなり,お客さんがどんどん集まってくる。
生徒のみんながお父さんやお母さんに手を引かれてやってくる。
みんな可愛いなあ。
そうだ,失敗など怖れず,かっこよく演奏して,子どもたちに
喜んでもらわなくちゃ!

演奏は全部で8曲。
そのうち,オープニングとエンディングを二人でアンサンブルし,
残りは3曲ずつソロで演奏することに決めていた。

オープニングの用意。
緊張で目の前がクラクラする。
でも,これをうまく弾ききれば,きっと今日はうまくいく。
きっと,きっと。

演奏が始まった。
手が震えそうになるが,弾きながら呼吸を整え,段々落ち着いてくる。
よし,ノーミスで弾ききった!

その後は不思議なほど落ち着いて,気持ち良く演奏できた。
曲と曲の間のMCもアッコちゃんと交代で担当したが,
和やかに,進めていけた。

アッコちゃんと同い年ということで,年齢に関する自虐トークも織り込みつつ。
例えば,クラブで流れているような曲にアレンジされた曲があったのだが,
その紹介の時にも,
「私たちの時には『クラブ』ではなく『ディスコ』って言ってたんですがね。」
とか,
「小さい楽譜が段々読みづらくなってきたんですよね。」
などと連発し,保護者の方々にはウケていました。
(失笑だったのか?)

全曲が終了した直後,小さな男の子と女の子がおずおずとステージに近づいてきた。
レッスンに来ている,カズマくんと,マイちゃんの兄妹だった。
その手には花束が握られていた。
「せんせい,これ。」
と小さな手で差し出してきて,私は感激して涙が出そうになりました。
(写真参照)

先生にお花を渡そうね,とお母さんが兄妹に話して,
買ってきてくださったのだろうなぁ。
その光景まで目に浮かぶようで,本当に心が温かくなった。

それを見ていた,トモちゃんという生徒。
小学3年生で,口から生まれたような女の子なのだが,
私が花束を抱えているのを見て
「先生,サプライズじゃなぁ。」
と言ってのけた。
は・・・はい。
あなたのおっしゃる通りです・・・。

そんなこんなで子ども達と記念撮影などをしてコンサートは終了し,
みなさん,笑顔で家路についていかれた。

当たり前のことなのだけれど,コンサートは聴いてくださる方々がいらして
初めて成立するわけです。
時々,傲慢になったり,横着になったりする自分の未熟な心に
いろんな気付きをもたらしてくれた,貴重な一日になりました。

そして,演奏することって本当に楽しい!
と心から感じることのできた,幸せな幸せな一日でした。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする