実家の猫・レオ

2009年08月17日 21時29分22秒 | Weblog
お盆休みに実家へ帰省してきました。

たいていお正月とお盆,また,場合によってはGWに実家へ帰省する。
普段は遠くにいて家族に会えないので,毎回楽しみ。
息子も従姉妹たちに会えるのが楽しみで,中学生になった今も,
喜んでついてくる。

実家に居た頃,猫を飼っていた。
先代の猫,マリは私が友人からもらってきた雑種のキジ猫で
家族の同意を得ないまま,なし崩しに飼ってしまった。
私の祖母は嫌そうだったが,マリが来てからネズミ被害がぱったりとなくなり,
それからは賛成してくれた。

マリは,私が嫁いでからも,そうやってたまに帰省すると
ものすごく喜んで出迎えてくれた。
私の声が玄関ですると,奥の方からニャーニャー言いながら
出てきて,しばらくは私の足元から離れようとしなかった。
「犬は3日飼えば恩を忘れない。
 猫は3年飼っても恩を忘れる。」
などと言うが,そんなことは全くない。

そのマリも数年前に忽然と姿を消してしまった。
よく猫は自分の死期を予感して,死に姿を見せないために
そっと出ていく,などと言うが,本当にスッと居なくなった。
その知らせを聞き,大変寂しかった。
もう帰省しても,マリが出迎えてくれないのかと思うと,
泣けてきた。

実家には姪が3人いて,その3番目の姪が私が嫁いでからは
マリを可愛がっていてくれていた。
姪はしょげかえり,あちこち探し回ってみたり,
何の本を読んでみつけてきたのか,
「出て行った猫が帰ってくるおまじない」
とやらを,筆で書いてトイレの壁に貼りつけたりしていた。
(わけのわからぬ呪文だった)

そのおまじないも効果はなく(当たり前だっつーの),
マリは一向に帰ってこず,そうこうするうちに
みんなの心の中からマリは少しずつ風化していった。

それでも姪はやはり寂しいのか,1~2年経つと今度は
新しい猫を飼いたい,と言い出した。
彼女は親を説得し(というか,義姉も猫好きで実のところ
欲しかったようだ),お誕生日に買ってもらうことになった。

最初は捨て猫を探していたが,
拾おうと思ってもそう都合よくは捨てられてはいなくて,
とうとう,ペットショップで買うことになったらしい。
アメリカンショートヘアのオス猫,名前はレオだ。
マリは雑種のもらい猫だったのでそういうことに疎かったが,
アメショーって高いんですねッ!!
12万とか,13万とか,そんな感じ!!
ひゃー,ビックリした。

レオはきれいな模様をしている(写真参照)。
初めて見たとき,ロールシャッハテストみたいだな,と思った。
ロールシャッハテストとは,性格検査で左右対称のインクの染みが
何の模様に見えるかで性格を診断する心理検査である。
私は蝶々,そして向かい合うペンギンに見えた。
ブログにちょくちょくご登場の私のピアノの師匠は
「クロハギが2匹向かい合ってる」
とおっしゃっていたが・・・。

さて,このきれいな模様のアメショーのレオ。
小さいうちは外へ出さないように気をつけていたらしい。
外は人の往来がはげしいし,近所のデカイ猫たちにやっつけられ
てしまっては大変だからである。

ある日,私が昨年のGWに帰省しているときに,
お客さんがしめ忘れた戸の隙間から,レオが
ちゃーッと走り出して行ってしまった。
「あーッ!!!」
家族のみんなが声を上げた。
姪は「レオーッ!!!」と叫んでいる。
家族が口々に叫び声を上げる中,私の母が叫んだ言葉は

「12万もしたのにもったいないーッ」

あの・・・生々しすぎるんですけど・・・。
コメント (6)
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