獲ったどー!!!!!

2009年07月13日 16時37分59秒 | Weblog
ふー,またもやあんみつを食べてテンション上げたところですー。

もう1か月以上前になるが,
町内の川掃除があり,我が家からはダンナが参加した。
梅雨に入る前に掃除しておかないと,大雨で溢れたら危険だからである。
たいてい,どこの地域でも,梅雨前にあるのでは?

始まって3~40分しか経ってないのに,ダンナが息咳き切って帰って来た。
どうしたのだろう,もう終わったのか?
それとも,トイレにでも行きたくなったのか?

ダンナの顔はめちゃ嬉しそうで鼻の穴が大きくなり,興奮している様子。
そして,彼は,よゐこの濱口優のごとく,拳を突き上げ
「獲ったどー!!!」
と叫んでいるではないか。
何事だ!?

彼の手を見ると,そこには小さな小さなミドリガメが!
川の泥をすくいあげたら,中から出てきたので,思わず持って帰ってきてしまった,
というのだ。

ダンナは子どもの頃から,やたらと動物を拾って帰ってきていたらしい。
のび太くんのような人だ。
ただ,のび太家と違うところは,
のび太のママのように,ダンナのお母さんは
「すぐに元にいたところに捨ててらっしゃいッ!!!!!」
などとは決して言わず,
一緒に喜んで飼ってしまう,というところである。

そんなわけで,彼は何かっちゅうと小動物を拾って帰る子どもだったのである。
ダンナが中学生の時などは,すごいことがあったらしい。
なんと!
トンビを拾って帰ったというのだ!!

あんなもん,そんなやすやすと落ちてるのか?
と思うが,事の顛末はこういうわけで・・・

中学生だったダンナが自転車で走っていると,トンビが地上でじっとしていたらしい。
やんちゃ心を起こした彼は,自転車でぎりぎりまで近寄って脅かしてやろう,
と思ったらしいが,どんなにそばまで近寄っても,
トンビは飛び立とうとしないのだ。

おや?と思いダンナがそのトンビに近寄り,じっくり見てみると,
どうも羽根を怪我したらしく,元気もない。
ダンナは,そのトンビをなんと,自転車の前かごにのせて
連れて帰ってきてしまった。
思ったより大きくて,前かごを覆い隠すくらい,バサーッと乗っかっていたらしい。

連れて帰って,さすがの姑も驚いたらしいが,
手負いのトンビを見るやいなや,すぐに介抱し始めた。
(そのあたりがスゴイ・・・)

怪我したところに薬をぬってやり,鶏のササミをちぎって与えると,
トンビは少しずつ,少しずつ食べ始めた。

数日経ち,トンビはずいぶん元気になった。
どうやって飼ったらいいか,よくわからないので,
市の動物園に電話して尋ねたところ,
職員の人に
「猛禽類を勝手に飼ってはいけません。」
との回答が。
あちゃー,そういうことなのねー。
そんなわけで,そのトンビは動物園が引き取ってくださった。

話はミドリガメへ戻ります。
で,ダンナはとりあえずミドリガメを家へ持って帰ってきたが,
川掃除の作業はまだまだ終わらないので,ミドリガメを愛犬みどの水入れの予備に
水を張って入れ,
「帰ったら,水槽買ってきてそいつを飼うから。」
と言い残し,また作業へと戻った。

まだ赤ちゃんとおぼしき,本当に小さな小さなミドリガメだったので,
愛犬みどの水入れでじゅうぶんな大きさだった。
そいつはその中ですいすいと可愛らしく泳いでいた。

2時間ほどしてダンナが作業を終え帰って来た。
「あれーーーーーーーーッ」
ダンナの叫び声が外から。
駆けつけてみると,な,な,なんとミドリガメの姿が忽然と居なくなっているのだ!!!

・・・油断していた・・・
あんなに小さいんだから,水入れの高さは乗り越えられないだろう,と
家族誰もが思っていたのだ。

ミドリガメを飼うのを楽しみに帰ってきたダンナは
小さな目を皿のようにして,あたりを探しまくった。
しかし,どこにもいない。
挙句の果てにダンナは,愛猫メルに詰めより
「おいッお前が喰うたんかーッ」
と大声で詰問した。

私は,
「あんな超年寄りの猫のアゴじゃムリムリ」
と言いそうになったが,ダンナのあまりの真剣さに
何も言えなかった。

ダンナは
「縁がなかったのかな・・・」
と肩をがっくりと落としたのでした・・・。

こう思うと,トンビの恩返しも,ミドリガメの恩返しも何もやってきてない。
まぁ,いきなり来られて機を織られたり,竜宮城に連れて行かれても困るけど。

みんなが仲良く元気に暮らせていることが,一番のご利益ということかしら。
コメント (2)
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