
今日は東京の最高気温は11℃で南から南西の風が吹き、少し春の予感を感じさせる日でした。三寒四温というようにこれから寒の戻りがありつつも、徐々に張るが近づいてくるような気がします。
春が近づいてくると一時期の冬の寒さを忘れがちになってしまいがちかもしれませんが、油断大敵です。インフルエンザなどの風邪対策でも室温を20℃程度に保ち免疫力を高めることが大事です。
室温を保ちながら、電気・ガスなどのエネルギー消費を減らすには建物の保温性を高める断熱と、隙間風を無くす気密が大事です。最近の家であればどれでも断熱と気密には配慮されていると思われるかもしれませんがそうとは限りません。写真は数年前に建てられたハウスメーカー系の住宅ですが壁と軒先の換気口から熱が沢山漏れていて断熱と気密が不十分なことが伺えます。
住み心地の確保や光熱費を抑え、低炭素化を図るためには断熱が必要ですが、現在は断熱を全くしていなくても法律違反ではありません。2020年にようやく法律で一定の断熱性能が義務付けられます。また、2030年には2020年に義務付けられる基準の1.74倍高い断熱性能が義務付けされると言われています。
もしこれから住宅を新築するのであれば最低限2030年に義務付けられる断熱基準をクリアしていないと12年後には法律の基準をクリアしていない住宅となってしまいます。住宅は建ててから少なくとも30年、場合によっては60年かさらにもっと長い間住み続けられます。折角建てるのであれば将来的に時代遅れの性能の誰からも欲しがられない住宅をつくるのではなく、将来にわたって欲しがる人が絶えない暖かく、安全な住宅を作りましょう。将来子供が住まなかったとしても、子どもにとって負担となる負動産となることを避けられます。