雛人形を作っている江戸木目込人形職人  ~伝統工芸士 新井久夫~

人形のまち岩槻で、おひなさまや、贈答用の木目込人形をつくっている職人のブログです。

雛人形をお探しの方々

2009-01-31 21:02:43 | 節句人形 雛人形
さて、明日はもう2月です。雛人形をお探しの方々はそろそろ決める頃でしょうか?初節句のお雛様、あるいはマイドールとしてのご自分のお雛様、いずれにせよそこそこの金額であります。ぜひ良いもの、気に入ったセットをお求めください。

昨夜は人形業界の仲間たちと、情報交換会(飲み会ですが)があったのですが、世の中、不景気な話であふれていますが、そこそこ雛人形の販売、健闘されているようです。こんな時代だからこそ、お子様が健康で、健やかかに育ち、幸せな将来を迎えて欲しいという願いからからでしょうか?

特に今年の傾向は、こだわったもの、それぞれの飾る環境にあったもの、心底納得のいく商品でなければ売れないとの事です。

飾る環境にあったもの、ですが、マンションや洋風の部屋、つまり雛人形を飾るスペースがあまりとれないご家庭もおありだと思います。できれば雛人形の醍醐味、七段飾りのフルセットをお求め頂きたいところですが、現実はそうもいかないと思います。

どうでしょう、七段飾りの15人分のお金を、親王飾りの2人にかけたとしたら…。
理屈上、それは15人飾りの殿姫より、はるかに上等な殿姫になります。
決して誤解のないように、15人飾りを否定しているのではありません。物理的に可能であれば、ぜひ段飾りをご検討ください。
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購入すべき雛人形

2009-01-31 00:52:04 | 節句人形 雛人形
ただ今帰りました。
今日は、明日の土日を前に、大まかに仕事の目途をつけ、整理をし、やるべき事を確認しました

例によって、業界の仲間たちの誘いがありました。「仕事をそこそこに、飲みに出て来い」と。
楽しく歓談をしつつ、現況の報告などしながら、時は過ぎました。
みんな、いいやつです。

ところで、雛祭りを控えているご家庭では、そろそろ購入するお雛様を決めなければいけない頃ではないでしょうか?
この「雛人形を作っている江戸木目込人形職人」のブログにお越し頂く方々、ここにきておかげさまで、たいへん増えております。きっと熱心に購入すべき雛人形を探されているのでしょう。

想像ですが、まず、インターネットで予習(下調べ)をして、各、人形売り場で
現物を見、家に帰って復習(気になった商品や作者の確認)をされているのではないでしょうか?

こちら(人形業界)側の実際のお話をオープンにし過ぎてはいけないのかもしれませんが、正直な話、皆から聞いた話では、今年は来客数に対して、成約率が極端に低いそうです。
つまり、お客様は来店するけれども、すぐには買わない、よその店も見に行く、購入に対して慎重である、との感想です。

皆さん、本当にいいものを買ってくださいね。決して安い買い物ではないのですから。よろしかったら私の工房に並んでいる雛人形も候補の一つにしては頂けませんでしょうか?
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人形職人が「学校評議員会」に出席して参りました。

2009-01-29 22:14:41 | 節句人形 雛人形
平成21年も早、1ヶ月を過ぎようとしています。
雛人形業界は、まさに商戦真っ只中であります。今度の土日には、各人形店やデパートの雛人形売り場では、ひと山来そうな感があります。

そんな中ではありますが、私、とある県立高校の「学校評議員」なる大役を仰せつかっておりまして、本日午後は、スーツに着替え、「学校評議員会」に出席して参りました。

私のような者がお役に立てるのか恐縮ではありますが、江戸木目込人形という「伝統産業」に従事している地元の一員という立場で、外から見た学校や生徒に対する感想やら意見を申し上げて参りました。

校長先生をはじめ教職員の皆さん、とっても誠実で熱心であると思いました。一方、生徒たちはもっとも扱いにくい(?)思春期という、多感な時期を過ごしているわけで、本当に先生方には頭が下がります。

われわれ大人が、それぞれの立場や職場で、一生懸命生きている姿を見せる事、それが地域の大人の責任かもしれません。
私、新井久夫は明日も江戸木目込人形・雛人形作りに精を出します。
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人形のまち岩槻

2009-01-29 00:22:02 | 節句人形 雛人形
今、帰りました。
今日は、岩槻人形協同組合の木目込部会の新年会でした。

もう少し早く帰る予定でしたが、いろいろな情報交換やら、近況報告など、貴重な意見交換がありましたので…。

しかし、何とも、体と神経を酷使している今の時期、人形業界の仲間達、皆、元気でした。

やはり何といっても岩槻は人形のまちです。
人形店が多いのは当然ですが、まちの中全体に漂う雰囲気が、とってもいいのです。やさしい人達がたくさんいます。どうぞ、皆さん、一度、「人形のまち岩槻」へお越しください。
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雛人形をお求めになりにいらしゃる皆様

2009-01-27 23:06:44 | Weblog
岩槻でイタリアンを食するなら、「伊太利家」さんです。

今日は、あわただしい一日を送り、夕方、人形職人特有の職業病の治療で、接骨院で肩と首のリハビリを受け、「伊太利家」さんに女房と夕食をとりに行きました。

「伊太利家」さんのマスターと奥様には、日ごろより、大変お世話になっております。
どういうわけか、私の様な者が小学校・中学校のPTAの会長を受けざるを得ない状況のなか、「伊太利家」さんのマスターにも、無理をいってPTAの役員をお受けいただき、色々とご協力をいただいております。

やはり、岩槻でイタリアンを食するなら、「伊太利家」さんでしょう。

岩槻に雛人形をお求めになりにいらしゃる皆様、何を買っていいか迷ったら、「伊太利家」さんにお寄りになり、ご家族でピットインしてから仕切り直して雛人形探しをされてはいかがでしょう?

その際、木目込人形のお雛さまをお探しでしたら、どうぞ、私の工房、新井人形店にもお寄りください。
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人形業界の仲間たちと

2009-01-27 00:55:58 | 人形業界情報
日づけはもう、明日になってしまいました。
飲んで来ました。10人程でしたでしょうか、人生の宝物、大切な大切な、人形業界の仲間たちとの、息抜きの飲み会です。

皆、それぞれ忙しいんですが、がんばっています。
私もがんばりますよ!明日(もう今日ですね)も雛人形作ります。
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お雛様の製作実演

2009-01-25 22:12:01 | 節句人形 雛人形
本日の日曜日、大安吉日でありました。私、新井久夫は「横須賀さいか屋」で、木目込人形のお雛様の製作実演に行ってまいりました。

私どもの住んでいる「人形のまち岩槻」と違い、実際に作っているところを見る機会のないお客様は、珍しがって、熱心にご覧になっていらっしゃいました。

「木目込人形って本当に手間がかかるんだね」という感想が多かったです。直接いろいろな質問も頂き、私にとってもいい勉強になりました。

私の工房、新井人形店にお越しになった皆さん、ご来店ありがとうございました。私は留守にしまして、失礼いたしましたが、その様な訳でありまして…。
横須賀はやたら外国の方も多く、独特な街であります。

帰りに、横浜のデパートの人形売り場に表敬訪問(?)をしてから、我がまち「人形のまち岩槻」に帰りました。
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良い雛人形の選び方~頭(かしら)編

2009-01-24 23:13:40 | 節句人形 雛人形
「良い雛人形の選び方」について、少しずつお話を始めさせていただいています。

前回、頭(かしら)について触れましたが、頭そのものも素材は何だと思いますか?
現在の雛人形の頭、おそらく皆さんが人形売り場でご覧になる、そのほとんどが「石膏(せっこう)がしら」でしょう。

とりわけ衣裳(衣装)着の雛人形では、100パーセント近くが石膏頭です。
ひところでは、樹脂製(プラスチック)のものもありましたが、種類とロットを考慮すると、樹脂では型代等のコストがあいません。

歴史的に、もともと伝統的な手法・素材としては、桐塑(とうそ)すなわち桐の粉を正麩糊(しょうふのり)で練ったものでした。現在ではこの桐塑頭の技術・技法を受け継いでいる職人が少なくなっています。

石膏頭は型から抜いた生地に上塗り胡粉を塗ります。そのため、おおむね原型を作った人の意思がそのまま複製されます。若干、鋭利な部分や溝があまくはなります。

桐塑頭は胡粉を作りかえ、地塗り、中塗り、上塗りを何回も行い、途中、眼切りや胡粉による置き上げなど、多くの工程を経ます。本当の手作りと言えましょう。

古くから伝わる、もうひとつの手法・素材として、焼頭(やきがしら)つまり土を焼いたものがあります。焼き上げてから、紙やすりをかけ、やはり何度も胡粉がけをします。

現在、「伝統的工芸品」として認められている人形は、頭の素材は「桐塑頭」と「焼頭」に限られています。いわゆる伝産シールをはり、「伝統工芸士○○作」とうたえる人形の頭は「桐塑頭」と「焼頭」です。

ちなみに伝統的工芸品の江戸木目込人形はボディーも桐塑です。

明日、1月25日 12時より、私、新井久夫は横須賀さいか屋で江戸木目込人形の雛人形の制作実演を行います。
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良い雛人形の選び方

2009-01-23 23:25:52 | 節句人形 雛人形
良い雛人形の選び方についてお話します。

まず、雛人形の値段の違いがどこから来るのでしょう?
二大要素は、「かしら」と「衣装」です。

「かしら」とは頭、顔のことですが、面相の良し悪しは好みですので何とも言えませんが、頭職人の面相書きの差がでるのは、太くて濃い線ではなく、薄い細い線でどれだけ丁寧に書かれているか、というところです。

奥行のある、きめ細かい白い肌のような胡粉が丁寧に塗られている事も大切です。

髪の毛は、ナイロンと絹(本スガ)がありますが、ナイロンはやたら光っていますが、絹の本スガは細くて高級感のある艶消しの黒です。

次に「衣装」ですが、金襴には化学繊維を使ったものから、高級な正絹(絹糸)で織られたものまで、様々です。また織り方も値段の違いになります。
同じ面積を織るのにも、ザックリ織ったものと、細くて丈夫な糸で、しっかりと詰まって織られたものがあります。

とりわけ木目込人形の雛人形では、直接ボディーに金襴を木目込みますので、ほつれにくい、しっかりとした、比較的高級な布を使う事が多いと思います。

衣装着の雛人形の場合、金襴を裏打ち(布の裏に紙や、不織布を貼る)ので、ほつれは防げますが、比べると、違いがわかります。また裏打ちの仕方も高級和紙を使ったり、洋紙や不織布、古新聞紙を使ったり様々です。

頭、衣装の差以外にもその人形を作るのにどれだけ手間暇をかけたか、という事も
金額に係わる大きな要素です。
人形に対する手間暇のかけ方、こだわった雛人形の作り、またいずれお話いたします。

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江戸木目込人形の制作過程の一場面

2009-01-22 22:06:45 | 節句人形 雛人形
伝統的な工法としての江戸木目込人形の制作過程の一場面です。

三千本膠(にかわ)を水でふやかし、湯煎で煮たものです。

煮る前の膠です。

胡粉(ごふん)です。貝(堆積された牡蠣の殻)を粉末にしたものです。

少しずつ膠と胡粉を練り合わせます。

ダマが出来ない様に丁寧に練ります。

出来上がった「地塗り胡粉」です。

これを木目込人形のボディーの表面に塗って、人形のボディーを引き締め、木目込む着地の発色を良くします。また、筋彫りの溝があまくなるのを防ぎます。

市松人形のボディーに仕上がった胡粉を塗っているところです。

江戸木目込人形の伝統的な製作手法ですが、木目込人形すべてがこのような工程を踏んでいるとは限りません。最近は「発泡ウレタン」等の新素材を使用したものもあります。

「発泡ウレタン」等の新素材を使用した場合、ボディーの乾燥や修正・補正、胡粉かけ等の工程を省く事が出来ますが、「伝統的工芸品」とは認められません。
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