雛人形を作っている江戸木目込人形職人  ~伝統工芸士 新井久夫~

人形のまち岩槻で、おひなさまや、贈答用の木目込人形をつくっている職人のブログです。

江戸木目込人形の製作 生地(きじ)ごしらえ

2008-10-31 19:40:02 | Weblog

江戸木目込人形の伝統的な製法の一部をご紹介します。

これは立雛の殿ですが、桐塑(とうそ)と正麩糊で練ったものを型から抜き、乾燥させたものです。これを修正していきます。

ヤスリでバリやいらない部分を削りま

                         す。

 

           桐の粉末と糊でねったコクソで丁寧に修正します。

 

            竹ベラを使い、凹凸をしっかりと表現します。

 


2008年は源氏物語1000年紀です

2008-10-25 19:57:02 | 文化
今年、2008年は紫式部が源氏物語を執筆してからちょうど1000年に当たるそうです。
写真は青貝波の舞ですが、これを人形にするにあたり、冠の製作を依頼されました。(あくまで私が作るのは冠だけです)
結構手間が掛かり、大変でした。
こんなもんでいかがでしょう?


雛人形の製作は忙しくなります。

2008-10-18 19:08:56 | 節句人形 雛人形
秋が深まって来るごとに、雛人形の製作は忙しくなります。
木目込の人形は、例えば、おひなさまの1組作るのにも、大変手間がかかります。
頭(かしら)の取り付けは、最終的な工程なので、最も気を使います。

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                      伝統工芸士  新井久夫

岩槻人形供養祭 お世話になった人形の供養について

2008-10-16 10:34:17 | 文化
毎年、人形のまち岩槻で行われます人形供養祭ですが、11月3日の文化の日、今年も例年どおり開催されます。

場所は、さいたま市岩槻区の城址公園にあります人形塚、及び黒門周辺です。
供養品の受付は、午前10時から午後2時までです。なお、11時から式典が始まり、岩槻仏教会の多くの僧侶の皆さんによる読経が行われ、来場者の皆さんは焼香をします。午後1時からも同様に読経が行われます。

供養したい人形をお持ちの方は、どうぞ当日会場にお持ちください。
なお、供養料は受付にて3000円より、お預かり致します。

       主催:岩槻人形協同組合

高円宮妃久子さまが、人形のまち岩槻にお越しになられました。

2008-10-12 11:20:31 | 文化

地域伝統芸能活用センターの名誉総裁を務めていらしゃる高円宮妃久子さまが11日、さいたま市を訪問されました。
咲いたまつり2008に出席されるためのご訪問でしたが、あわせて久子さまは人形のまち岩槻にお立ち寄りになられました。


私達、岩槻人形協同組合では、高円宮妃久子さまのご訪問に際し、人形の展示等の準備をし、産地岩槻の人形をご覧頂きました。
また、あわせて職人による人形の製作実演も行いました。
私も、木目込人形の雛人形を展示させて頂くと共に、木目込人形の製作実演をやらせて頂きました。
久子さまは人形作りに深いご関心を寄せられているご様子で、いろいろと質問をされていらっしゃいました。

木目込人形の製作体験から1週間たちました。

2008-10-11 12:06:36 | Weblog
先週、大久保東小学校で木目込人形の製作体験の講師としてうかがいましたが、それぞれ子供達は、家に持ち帰り、ご家族にお披露目したでしょうか。どうか、自分で作った木目込人形を大事にしていただきたいと思います。

またこれを機会に日本の伝統産業や和の文化に興味をもってほしいと思います。

小学校で木目込人形の製作体験の指導をして来ました

2008-10-03 18:46:55 | 人形業界情報

さいたま市の大久保東小学校の6年生が、岩槻の江戸木目込人形の伝統工芸士の指導を受け、木目込人形の製作体験をしました。
私、新井久夫も講師のひとりとしてうかがい、楽しく児童達と過ごして来ました。

実は、本日の教材として使用した「わらべ人形」は私ども新井人形店の材料であります。小学生用に道具や材料を準備するのは、本当に手間が掛かるのですが、元気で明るい子供達のかわいい顔を見ると、準備の苦労は吹き飛びます。

昼食には久しぶりの学校給食をいただきました。