雛人形を作っている江戸木目込人形職人  ~伝統工芸士 新井久夫~

人形のまち岩槻で、おひなさまや、贈答用の木目込人形をつくっている職人のブログです。

小豆粥

2009-01-15 17:18:20 | 文化

今日、1月15日は小正月です。わが家では、この日には小豆粥(あずきがゆ)を食べる風習があります。
これはわが家だけではなく、平安時代から続く、日本の初春のならわしであります。

小豆粥は無病息災の縁起物ですが、小豆の赤は邪気を払い、これを食べるとその年、万病をせず、健やかな一年を迎えられる、と言われています。

日本の古き良き、伝統文化のいいものは取り入れて、継承していきたいと思います。日本人として。

文化とは面倒くさいものではなく、楽しく、みんなが幸せになれる、素晴らしいものだと思います。

ひな祭りもその一つで、私も人形職人として、ある部分、日本の伝統文化を担っている者のひとりとして、しっかりとした木目込人形を作っていきたいと思います。
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雛人形の選び方ですが

2009-01-15 00:08:09 | 人形業界情報
あっという間に時間が過ぎていきます。
腰も痛くなってなってきたので、今日はこの辺で、人形作り、終了にします。

きっと、今頃、まだまだ仕事をしている人形職人達、多いと思います。

さて、雛人形の選び方ですが、普通、一般的にはざっと人形売り場を見て、どんな種類があるのか下調べをし、予算と飾るスペースとの兼ね合いで購入すべき雛人形を決めていくのではないでしょうか。

行く店、行く店ごとに様々な説明をされるので、きっと迷ってしまうでしょう。

私は、まず人形のいいものを選んでほしいと思います。台や屏風は人形を引き立てる舞台装置であると思います。
実際、台・屏風で雛人形セットの雰囲気が変わります。たくさんの雛人形が飾られていると迷ってしまいますが、とにかく人形が主役です。

いい人形とは…?

その前に、雛人形には衣裳着(いしょうぎ)人形と木目込(きめこみ)人形がある事を知っていただきたいと思います。
衣裳着人形とは縫った衣装をボディに着せ、針金で出来た腕を曲げ振りをつけた人形です。

一方、木目込人形とは糊で練った桐の粉を型から抜き、硬く乾かした胴を補正して細いすじを彫り、そこに布の端を挿し込んで作っていきます。(いずれまたの日に詳しく説明いたします)

このように大きく二種類の雛人形があることをおさえておいてください。

そこで「いい人形とは?」ですが、次回のこのブログで、ということで…。
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