雛人形を作っている江戸木目込人形職人  ~伝統工芸士 新井久夫~

人形のまち岩槻で、おひなさまや、贈答用の木目込人形をつくっている職人のブログです。

「人形のまち」は暖かな秋の一日

2010-11-28 23:30:33 | 人形のまち 岩槻
       穏やかで、暖かな秋の一日でした。
       ここ、「人形のまち」さいたま市岩槻区、我が家の庭もすっかり秋色の趣となってきました。

ドウダンツツジの葉とピラカンサの実、赤色がかなり濃くなってきました。



実は今日、母の法事がありました。

よく、父と母で仲良く、喧嘩しいし、庭いじりをしていました。当時が懐かしいです。


時間をつくり、少々手入れをしなければ…。





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ゲゲゲの女房の「変わり雛」

2010-11-25 23:42:53 | 人形業界情報
毎年、このころの話題となるのが、人形業界的には「変わり雛」です。

東京の真多呂人形さんでの今年話題になった人々や事件をモチーフとした変わり雛が発表されました。

テレビのニュースでも流れたようです。
明日の朝刊にも載るのではないかと思います。


予想通り、NHKの連続テレビ小説で人気となった「ゲゲゲの女房雛」は、さすがに有りました。

その他、東京スカイツリーやサッカー・ワールドカップなども。
あまり暗い話題は使用しないとのことです。


今年の話題となった出来ごとを人形にした真多呂人形さんの「変わり雛」は台東区の真多呂人形会館に飾られるそうです。

私も機会があれば、拝見させていただこうと思っています。

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本日の新井人形店、木目込人形の製作現場

2010-11-25 12:04:38 | 木目込人形職人
       生地補正=キジごしらえを終えた人形のボディーの最終仕上げです。

       木目込人形の雛人形の「殿」に胡粉(ごふん)を塗っているところです。





ご覧のように、桐塑(とうそ)を使用した「木目込人形」は
衣裳を木目込む前の準備というものが、とても手間がかかります。

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木目込人形の内職のお願い♪

2010-11-24 13:27:00 | 木目込人形職人
       慌ただしくなってきました。
       何とか早めに雛人形を納品したいと思っています。


木目込人形の木目込みの部分の内職をしませんか?

趣味で木目込人形の手芸をされている方もいらっしゃると思いますが、
私の工房のお手伝いを、ご自宅でして頂きたいのです…。




ご相談の上、条件があえば、是非ともお願いしたいと思います。



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さいたまシティ-マラソン

2010-11-24 13:09:46 | 人形のまち 岩槻
       昨日、さいたまシティ-マラソンが開催されました。
       開催地は岩槻文化公園です。


私ども、岩槻人形協同組合では、岩槻人形を賞品提供させていただきました。




各、人形組合加盟事業所のご厚意により、たくさんの人形が集まりました。




年齢や距離など、18種目あります。
それぞれの種目の1位入賞者に「岩槻の人形」が特別に福賞として渡されました。




私ども、新井人形店より提供の「立雛ケース入り」はこの男の子のもとへ。



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人形仲間との情報交換会

2010-11-23 23:55:10 | 人形のまち 岩槻
       人形業界の仲間達で、時々開催される情報交換会?
       今回は、毎年恒例の「カキ大会」


大量の「生ガキ」を様々な料理にアレンジ。

勝手知ったる、なじみのお店、調理場の板さんは、仲間の人形屋さんです。


貝の殻をむくのも手慣れたものです。



お安い会費ですっかりご馳走になりました。

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岩槻北稜高校・30周年記念式典

2010-11-21 23:16:43 | 人形のまち 岩槻
       人形のまち・岩槻はさいたま市の10番目の区ですが、
       城下町として栄え、歴史ある「まち」です。


文教的には藩校「遷喬館」が有名ですが、現在、公立の小学校・中学校が計、22校あります。

高等学校は県立3校、私立1校ありますが、
最も若い歴史の公立高校「岩槻北稜高校」が本年、めでたく30周年を向かえました。


岩槻北稜高校の30周年を祝う式典が先日「岩槻市民会館」でとり行われました。

私もご案内を頂きましたので、出席させていただきました。


下の画像は式典の後書道部のパフォーマンスです。
その他、和太鼓や音楽クラブの演奏など、若い、生きいきとした姿を見させていただきました。



やはりお祝い事には「紅白饅頭」が付き物。
おみやげに頂きました。
紅白饅頭が出るようなお祝い事は久しぶりです。



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「おはやし公園」

2010-11-18 23:43:32 | 人形のまち 岩槻
      我われ岩槻っ子が子供のころから「おはやし公園」という愛称で呼んでいた、
      「岩槻城址公園」です。


すっかり秋めいてきました。

先日、11月3日に「人形供養祭」がこの公園内にある「人形塚」周辺で行われました。




画像の奥の方に赤く見えるのが「八橋」です。
この八橋がかかる「ひょうたん池」で4月29日には、「流し雛」が行われます。



はたして、これからやってくる冬は寒いのでしょうか?
雪など降るのでしょうか?

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雛人形の製作現場「木目込人形のボディ補正」

2010-11-16 22:29:00 | 人形業界情報
       上の画像は桐の粉を糊で練った桐塑(とうそ)「コクソ」とも言います。
       本日も江戸木目込人形の雛人形の製作現場の報告です。


この「コクソ」で木目込人形のボディ補正をします。

型から抜き、乾燥後、ヤスリがけをした後の、木目込のお雛様の殿を補正しているところです。
「生地ごしらえ」とも言います。




糊の水分で濡れたボディが乾く間に、このボディは全体的に縮むと共に、微妙に変形したり、ひびが入ったりします。
それを一体、一体丁寧に、心を込めて「生地ごしらえ」をするのです。

私はまさにこの工程が、木目込人形に魂が入って行く過程であると思っています。



現在では型から原型通り、そのままズバリ抜ける素材、たとえば発砲ウレタンなどもありますが、私はこの桐塑が100年以上もの歴史が有る素材であり、より職人の思いが込められる素材だと思います。

木目込人形をお求めになる時、是非、人形売り場の店員さんに、素材(桐塑かウレタンか)をお尋ねになってください。

極めて安価な木目込の雛人形、「発砲ウレタン」である可能性、大です。


もっとも何から出来ているか、商品知識のない販売員も最近は多いようですが…。

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