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茨城に住む私にとって、子どもの頃のお出かけ先は1.大洗水族館 2.小山遊園地 3.常磐ハワイアンセンターでした。
私が生まれたときにはもうハワイアンは存在していて、子どもの私にはそれが特に不思議なこととも思われずに、ウォーターシュートやダンスショーを楽しみました。
ハワイアンの中はぽかぽかと暖かくて、見慣れない熱帯の樹、ハワイのダンスショーと非日常の空間だった筈ですが、幼く何も分からない私はハワイアンとはこういうものだ、と本当のハワイの存在も知らずに水着で駆け回っていました。
物心付く頃には、「なんで福島でハワイなんだ?訳分からん」と単純に、東北に存在した常夏の島・ハワイという異空間を皮肉るようにせせら笑っていたこともありました。今にして思えば「バカにしてごめんなさいハワイアン」なんですが、それは私に限らず多くの人が抱いている常磐ハワイアンセンター(今は「スパ・リゾート・ハワイアンズ」ですね)のイメージだと思います。
映画『フラガール』の試写に行きました。
常磐ハワイアンセンターに対するイメージ同様に、田舎を舞台にしたちょっと気恥ずかしいコメディなんだろうとタカを括っていた私は、またもや「バカにしてごめんなさいフラガール」と頭を下げて涙を拭きました。
いわき市はかつて、炭鉱の町だったそうです。日本には800以上の炭鉱があったそうですが、現在は石炭技術を海外に移転する研修事業を目的とする釧路コールマイン(株)のみが稼動しているようです。800の炭鉱において、閉山に伴う800のドラマ(カタカナ3文字で表すことなんて出来ない数限りない人の人生、ですね。)があったんでしょう。炭鉱閉山を背景にした映画はイギリスの『ブラス!』や『フル・モンティ』が有名ですが、日本においても大きな社会問題だったことでしょうね。
この映画はいわき市の炭鉱で実際に起こった閉山に伴うお話を描いていますが、その炭鉱を経営していた常磐炭礦株式会社のユニークなところは炭鉱にとってマイナス要因であった温泉を、「温泉施設」というプラスに転換する発想です。しかも、目指すはハワイ!閉山という暗く希望を失いそうな中で、なんて能天気で可愛い考え方でしょう!!
今となっては可愛いなんてふざけたことを言えるけど、炭鉱夫たちにとっては最悪の代替案だったでしょうね。行き先の見えない中で突然ハワイなんて言い出した経営陣に対して、怒りしか生み出せなかったでしょう。炭鉱で働くことが全てで、それは暗く厳しい肉体労働なんですから。第三次産業なんて、彼らの意識の中にはないんですね。だから、「一山一家」といいひとつの家族のような絆で結ばれていた炭鉱の中で、家族の中で悲しい亀裂が生じてしまう。
さてさて、映画『フラガール』。
常磐ハワイアンセンターという日本発のテーマパークの呼び物の一つがハワイやポリネシアの島々の民族舞踊。そのために『常磐音楽舞踊学院』が設立され、講師として東京のSKDから呼ばれたまどか先生(松雪泰子)と生徒たちの交流を柱に、友情、家族、炭鉱を描いた映画です。
『常磐音楽舞踊学院』の生徒で炭鉱の娘たちが、蒼井優、しずちゃん、池津祥子、徳永えり。
蒼井優という女優さんは、『タイガー&ドラゴン』の頃から不思議な存在感で気になっていたんですが、本当に天才なのかもしれません!福島弁を操り(茨城県民の耳には、彼女の福島弁がいちばん上手かったと思いました。福島県の方にはどう聞こえるのかな?)、小さな体に炭鉱の娘としてのプライドとダンスへの情熱を纏った演技。そして何よりも生きることがとても楽しいと思わせてくれるような屈託の無いスクリーンを突き抜けてくる笑顔。ちょっと、トリコになってしまいましたよ(笑)。
そして、蒼井優演じる紀美子の母親に富司純子。炭鉱に生きる女の強さを存在感たっぷりに表現していて、この二人の親子が凄く凄くよかった。息子役のトヨエツが翳んで見えてしまいましたよ。
紀美子の仲間・南海キャンディーズのしずちゃんがまたすっごく可愛いの。でっかくって。あのテレビで見せているキャラクターが生きていて、ふふふっと笑ってしまう。で、泣かされてしまうの、しずちゃんに。
「一山一家」というのは炭鉱の言葉なんだろうけど、その精神がフラガールたちにも芽生えてきてね、ぽかぽかと温かくなってきます。まどか先生とフラガールたちの情熱が客席にも舞い降りてきて、ラストでは思わず体が動きそうになってしまう。ま、根が単純なんで。
9月23日から公開されるようですが、ご覧になられる方はぜひ最後まで席を立たないでください。きっと、福島のハワイに行きたくなりますよ♪
『フラガール』オフィシャルサイト
ヒストリー特集|スパリゾートハワイアンズ
私が生まれたときにはもうハワイアンは存在していて、子どもの私にはそれが特に不思議なこととも思われずに、ウォーターシュートやダンスショーを楽しみました。
ハワイアンの中はぽかぽかと暖かくて、見慣れない熱帯の樹、ハワイのダンスショーと非日常の空間だった筈ですが、幼く何も分からない私はハワイアンとはこういうものだ、と本当のハワイの存在も知らずに水着で駆け回っていました。
物心付く頃には、「なんで福島でハワイなんだ?訳分からん」と単純に、東北に存在した常夏の島・ハワイという異空間を皮肉るようにせせら笑っていたこともありました。今にして思えば「バカにしてごめんなさいハワイアン」なんですが、それは私に限らず多くの人が抱いている常磐ハワイアンセンター(今は「スパ・リゾート・ハワイアンズ」ですね)のイメージだと思います。
映画『フラガール』の試写に行きました。
常磐ハワイアンセンターに対するイメージ同様に、田舎を舞台にしたちょっと気恥ずかしいコメディなんだろうとタカを括っていた私は、またもや「バカにしてごめんなさいフラガール」と頭を下げて涙を拭きました。
いわき市はかつて、炭鉱の町だったそうです。日本には800以上の炭鉱があったそうですが、現在は石炭技術を海外に移転する研修事業を目的とする釧路コールマイン(株)のみが稼動しているようです。800の炭鉱において、閉山に伴う800のドラマ(カタカナ3文字で表すことなんて出来ない数限りない人の人生、ですね。)があったんでしょう。炭鉱閉山を背景にした映画はイギリスの『ブラス!』や『フル・モンティ』が有名ですが、日本においても大きな社会問題だったことでしょうね。
この映画はいわき市の炭鉱で実際に起こった閉山に伴うお話を描いていますが、その炭鉱を経営していた常磐炭礦株式会社のユニークなところは炭鉱にとってマイナス要因であった温泉を、「温泉施設」というプラスに転換する発想です。しかも、目指すはハワイ!閉山という暗く希望を失いそうな中で、なんて能天気で可愛い考え方でしょう!!
今となっては可愛いなんてふざけたことを言えるけど、炭鉱夫たちにとっては最悪の代替案だったでしょうね。行き先の見えない中で突然ハワイなんて言い出した経営陣に対して、怒りしか生み出せなかったでしょう。炭鉱で働くことが全てで、それは暗く厳しい肉体労働なんですから。第三次産業なんて、彼らの意識の中にはないんですね。だから、「一山一家」といいひとつの家族のような絆で結ばれていた炭鉱の中で、家族の中で悲しい亀裂が生じてしまう。
さてさて、映画『フラガール』。
常磐ハワイアンセンターという日本発のテーマパークの呼び物の一つがハワイやポリネシアの島々の民族舞踊。そのために『常磐音楽舞踊学院』が設立され、講師として東京のSKDから呼ばれたまどか先生(松雪泰子)と生徒たちの交流を柱に、友情、家族、炭鉱を描いた映画です。
『常磐音楽舞踊学院』の生徒で炭鉱の娘たちが、蒼井優、しずちゃん、池津祥子、徳永えり。
蒼井優という女優さんは、『タイガー&ドラゴン』の頃から不思議な存在感で気になっていたんですが、本当に天才なのかもしれません!福島弁を操り(茨城県民の耳には、彼女の福島弁がいちばん上手かったと思いました。福島県の方にはどう聞こえるのかな?)、小さな体に炭鉱の娘としてのプライドとダンスへの情熱を纏った演技。そして何よりも生きることがとても楽しいと思わせてくれるような屈託の無いスクリーンを突き抜けてくる笑顔。ちょっと、トリコになってしまいましたよ(笑)。
そして、蒼井優演じる紀美子の母親に富司純子。炭鉱に生きる女の強さを存在感たっぷりに表現していて、この二人の親子が凄く凄くよかった。息子役のトヨエツが翳んで見えてしまいましたよ。
紀美子の仲間・南海キャンディーズのしずちゃんがまたすっごく可愛いの。でっかくって。あのテレビで見せているキャラクターが生きていて、ふふふっと笑ってしまう。で、泣かされてしまうの、しずちゃんに。
「一山一家」というのは炭鉱の言葉なんだろうけど、その精神がフラガールたちにも芽生えてきてね、ぽかぽかと温かくなってきます。まどか先生とフラガールたちの情熱が客席にも舞い降りてきて、ラストでは思わず体が動きそうになってしまう。ま、根が単純なんで。
9月23日から公開されるようですが、ご覧になられる方はぜひ最後まで席を立たないでください。きっと、福島のハワイに行きたくなりますよ♪
『フラガール』オフィシャルサイト
ヒストリー特集|スパリゾートハワイアンズ
結構広いよね。。。ステージや外のプールもあるしね。
最近もいわきにはよく行くけど、勿論
なんか想像以上に素敵そうな映画なんですね。ハワイアンズが身近に感じるゆえ却って「映画を見るまでもなく」に近い気持ちで宣伝を素通りしてしまっていましたが、これは見たいな。となりました。
最後まで席を立っちゃいけないんですね
どもども、お久しぶりです。
子供のころは常磐ハワイアンセンターへ、大人になってからもスパリゾートハワイアンズへ行ってます♪直近では3年くらい前かなぁ。
江戸情話「与市」の蒸し風呂がオススメっす
*Saさん*
いいなぁ、フラダンス人形。昨日「フラガール」で画像検索したら、ハワイのお人形がたくさん出てきてなんだか欲しくなってしまいました。
私も素通りするところだったんですが、友人に誘われて行って来ました。まったく期待していなかったんですが(すみません…)とても良かったです
エンドロールの前に素敵なお知らせがあって、きゅっ!じぃぃぃんとなりました
最近、60過ぎた母が急にフラダンスを始めました。フラに夢中になる母は幸せそうです。
よし、フラガール、見にいこっと!
フラダンスを始めたお母さん、カッコイイですね~
今日知ったんですが、アカデミー賞の外国語部門に、「フラガール」が選ばれたらしいです!またまた嬉しくなりました
ハワイアンセンターは初めて知りましたが、その背景には炭坑閉山という重い歴史があるんですね。
映画を見たら、ハワイアンセンターへ行ってみようかしら?
常磐ハワイアンセンターは今は「スパリゾートハワイアンズ」になってますが、フラやタヒチのダンスショーは変わらず毎日上演されています
常磐ハワイアンセンターにもいろいろな人間ドラマがあるんだなーと思って感動しました。
映画は、さまざまな出来事を通して少しずつ変わっていく登場人物の心理描写がよく描かれていて、内容が濃かったです。
「フラガール」、私も泣いてしまいました。人間を感動させるのは、やっぱり人間なんだなぁと温かく優しい涙でした。