Daily Bubble

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曽我部恵一『ブルー』

2007-09-02 22:44:16 | music
ソカベさん、お名前だけは知っていました。いつも、ロックインジャパンのレイクステージのトリがソカベさんでしたからね。でも、いつもいつもいつもいつも素通りしていました。ごめんなさい。
なにやら、髪の長いギターで歌う人なんだなぁと、ほんとにそれだけしか知りませんでした。ごめんなさい。
だから、サニーデイ・サービスの人だったってことも知らなかったし、そもそもサニーデイを聴いたこともありませんでした。ごめんなさい。

たまたまCD屋さんの試聴コーナーにあるソカベさんの『ブルー』を聴いて、胸をグッと掴まれて以来、このアルバムばっかり聴いています。
すごくストレートに青春ロックンロールな楽曲が並び、ちょっと忘れてしまっていた青春の恥ずかしさとか忙しさとか酸っぱさとか苦さとか甘さとか切なさなんかが、シンプルな音楽たちからびりびりと伝わってきます。
1曲目の「朝日のあたる街」から、
  ♪海が見たい とても悲しい
   恋がしたい あなたが欲しい♪
ですよ!
実は、試聴しながらあんまり素直に青春ど真ん中な感じが恥ずかしすぎるかも、なんて思ったんですが、クセになります、これ。
3曲目「スウィング時代」(そう、「時代」なんですよ。そのときは気付かないけど、もう二度とやってこないあの「時代」よ。)のドライブ感もとてもとても素敵だし、4曲目「夕立通り」の甘く切ない感覚は大滝詠一なんじゃないかしら、なんて感じてしまう。
7曲目の「LOVE SONG」では透明な季節と情景を切なく歌ってくれるし、8曲目は「センチメンタルな夏」そのものよ。そう、「夏」そのもののアルバムなんですよ、しかも「センチメンタル」な!
もうね、恥ずかしいとか切ないとか、言葉にしたら陳腐過ぎる心象を真正面からざくっと切り取って、惜しげもなく見せつけてくれている。あー、なんて素敵なんだろう。
9曲目「ぼくたちの昨日」なんて、ずるいくらいに青春ですよ。タンバリンの音は青春の音!
ラストの「ブルー」がまたうっとりしてしまうくらいに切なく流れます。天使はいつだって平等に私たちの上空を横切るんだわ。
  ♪「明日晴れたら どこへ行こう?」
   「明日晴れたら 海へ行こう」♪

夏の終わりに、とても素敵な音楽に出会えました。
ソカベさん、来年はぜひひたちなかで逢いましょう!!

曽我部恵一HP

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