マイケル・ナイマンと言ったら映画音楽ですが、映画がナイマンを呼ぶのか、ナイマンが映画を呼ぶのか、彼のかかわる映画はどれも不器用で美しく、私の心の隙間にすーっと入り込んでほろほろと涙を誘います。
現代音楽なんて難解極まりなさそうなものはさっぱり分からないんですが、映像とくっついてしまいそうな程の緊密な彼の音楽が大好きで、久しぶりにどきどきしながら行ってまいりました。
ナイマン・バンドについての知識など全く持たないままに席に着いたんですが、真っ黒いステージに真っ黒い衣装のメンバーが11人、最後にナイマンさん。スキンヘッド(と言うか…)率が高いように感じたのはご愛嬌(笑)?
コンサートは「ひかりのまち」から始まりましたが、ロンドンの街に散らばった光たちの映像が浮かび上がり、鳥肌が立つようなあの複雑な感覚が蘇りました。光たちは会場に散らばってそのカケラが心に突き刺さる。身動きも出来ないような空気に捉えられて、なんだかぐったりするほど幸せでした。
第1部は「ことの終わり」「めぐり逢う大地」「プロスペローの本」と続きましたが、前方左手の私の席はサックスさんたちの目の前で、彼らの刻む音が真っ直ぐにぶつかってくるのが凄く楽しかった。特に「プロスペローの本」のあの機械的な音の行進(あの繰り返す音のうねりをミニマリズムと捉えていいんでしょうか?)がなんとも言えない高揚感を与えてくれてすっごい楽しかった。
音響についてはちょっと残念なところもあって(スピーカーと生音との乖離が酷くて、スピーカーが煩わしく感じた)、もっときちんとした音響のホールで聴けたらさらに凄いんだろうなと思いました。
で、第2部。
ピアノソロの「ピアノ・レッスン」は、ぶっきらぼうに思えるような弾き方だったけれど、それが殊更愛おしかった。うーん、どうしようもないほどの美しい曲、と再確認させられてしまう。そういえば、ナイマンさんのしわくちゃのスーツは裏地のブルーが鮮やかで、おしゃれだったんでした。
メンバーが戻って「バードワーク」。凄かった。CDの100倍くらい凄かったよ。バラバラに鳴る音はまるで交わらないようなのに、会場を圧巻する大きなひとつのうねりになっていく。クラシックとかロックとかいうジャンルを超えた凄まじく狂おしい音楽、でした。これが、正確に整然と音を作るナイマンさんから生まれる音楽なんだから、凄いとしか言いようがありません。
続いて「数に溺れて」。この映画、観ていないんですがこれはもう絶対に観なくちゃ。
最後は中川晃教さんが出てきて「エレンディラ」。蜷川幸雄演出の舞台の曲のようですが、ミュージカルとかに疎い私には正直よく分からなかった…。
最高に幸せなコンサートでした。
バンドのメンバーたちもすごいキュートで、彼らの醸し出す暖かいオーラが伝わってきて、極上の音楽と絡まってそれはそれは幸せなコンサートでした。
あ、アンコールもありました。ピアノソロで「ひかりのまち」が始まると、溢れ出す涙を止められませんでした。
ナイマンさん、ナイマン・バンドさん、素晴らしいコンサートをありがとうございました。
そして、コンサートを紹介してくださったSaさん、ほんとうにありがとうございました。
現代音楽なんて難解極まりなさそうなものはさっぱり分からないんですが、映像とくっついてしまいそうな程の緊密な彼の音楽が大好きで、久しぶりにどきどきしながら行ってまいりました。
ナイマン・バンドについての知識など全く持たないままに席に着いたんですが、真っ黒いステージに真っ黒い衣装のメンバーが11人、最後にナイマンさん。スキンヘッド(と言うか…)率が高いように感じたのはご愛嬌(笑)?
コンサートは「ひかりのまち」から始まりましたが、ロンドンの街に散らばった光たちの映像が浮かび上がり、鳥肌が立つようなあの複雑な感覚が蘇りました。光たちは会場に散らばってそのカケラが心に突き刺さる。身動きも出来ないような空気に捉えられて、なんだかぐったりするほど幸せでした。
第1部は「ことの終わり」「めぐり逢う大地」「プロスペローの本」と続きましたが、前方左手の私の席はサックスさんたちの目の前で、彼らの刻む音が真っ直ぐにぶつかってくるのが凄く楽しかった。特に「プロスペローの本」のあの機械的な音の行進(あの繰り返す音のうねりをミニマリズムと捉えていいんでしょうか?)がなんとも言えない高揚感を与えてくれてすっごい楽しかった。
音響についてはちょっと残念なところもあって(スピーカーと生音との乖離が酷くて、スピーカーが煩わしく感じた)、もっときちんとした音響のホールで聴けたらさらに凄いんだろうなと思いました。
で、第2部。
ピアノソロの「ピアノ・レッスン」は、ぶっきらぼうに思えるような弾き方だったけれど、それが殊更愛おしかった。うーん、どうしようもないほどの美しい曲、と再確認させられてしまう。そういえば、ナイマンさんのしわくちゃのスーツは裏地のブルーが鮮やかで、おしゃれだったんでした。
メンバーが戻って「バードワーク」。凄かった。CDの100倍くらい凄かったよ。バラバラに鳴る音はまるで交わらないようなのに、会場を圧巻する大きなひとつのうねりになっていく。クラシックとかロックとかいうジャンルを超えた凄まじく狂おしい音楽、でした。これが、正確に整然と音を作るナイマンさんから生まれる音楽なんだから、凄いとしか言いようがありません。
続いて「数に溺れて」。この映画、観ていないんですがこれはもう絶対に観なくちゃ。
最後は中川晃教さんが出てきて「エレンディラ」。蜷川幸雄演出の舞台の曲のようですが、ミュージカルとかに疎い私には正直よく分からなかった…。
最高に幸せなコンサートでした。
バンドのメンバーたちもすごいキュートで、彼らの醸し出す暖かいオーラが伝わってきて、極上の音楽と絡まってそれはそれは幸せなコンサートでした。
あ、アンコールもありました。ピアノソロで「ひかりのまち」が始まると、溢れ出す涙を止められませんでした。
ナイマンさん、ナイマン・バンドさん、素晴らしいコンサートをありがとうございました。
そして、コンサートを紹介してくださったSaさん、ほんとうにありがとうございました。