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今回は、「炎と怒り」の「大統領選当日」p28-p43を紹介します。
この章ではトランプと陣営の不可解な行動、大統領選出馬の理由が暴露されています。
種明かしを聞いてしまえば、彼らの破れかぶれの言動が理解できます。
< 2. 醜聞の末路、フェイクニュースの虚実 >
上の写真: トランプ米大統領の元個人弁護士、マイケル・コーエン氏。
8月21日、トランプ氏の愛人だったとされる女性への口止め料を支払ったことに関連し、選挙資金法違反などの罪を認めた。
下の写真: 右端が米大統領選でトランプの選挙対策本部長を2カ月間務めたマナフォート被告。
彼も8月21日、脱税や銀行詐欺容疑で有罪判決を受けた。
* 大統領選当日のトランプ陣営の憂鬱
トランプは大方の予想を次々に覆し、選挙選を勝ち抜き、遂には勝利した。
なぜトランプは勝てたのだろうか?
右翼や保守のニュースサイトが全面的にトランプを支援したからか。
格差拡大で不満を募らせた中間層(白人労働者)が、右翼が煽る「分断された社会」(ヘイトスピーチ)に乗せられ、単純明快な排除論に解決を求めたからか。
はたまた保守を自認する人々が共和党の隆盛を願ってか。
かくも激しい熱情に支えられた選挙選だったが、当のトランプ陣営は激しく敵を罵るわりには冷めていた感があった。
トランプには数多くのセックススキャンダル―ロシアでの放尿プレイ、「スターなら女性に何でもできる」のビデオ公表、数多くの女性からのセクハラ訴え、がありながら結局は乗り越えて来た。
またトランプとクシュナーは親子代々の不動産業で数々の醜聞と悪行を重ねており、叩けば埃が出る素性で、とても大統領選を清廉潔白で逃げ切ることが出来なかったはずだが、これも切り抜けた。
しかも彼は選挙戦への自己資金注入を抑え、納付税の公表も逃げ切った。
正に、これは捨て身の戦法!
絶対に勝利するための立候補と言うよりも、僅差で負けたと言う名誉を得ることこそ選挙戦の価値があったのだろう。
したがって、どうせ負けるなら後々の被害(出費、情報開示)を抑えるべきだと。
< 3. 相関図 >
次回に続きます。
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