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明日の葉っぱ(8×8)=69

思いつくまま 気のむくまま書いてます。

金曜日の朝 よしだたくろう

2019-04-06 19:00:24 | 僕の音楽日記
両面ともアルバム未収録曲。
B面は「子供に」作詞岡本おさみさん
A面「金曜日の朝」
作詞は安井かずみさん
 
歌謡曲に対抗できる曲を意識して
作ったとか
とてもお洒落な歌詞で
フランス パリの何処かを意識しながらの
日本のどこか
小洒落たところでの男女の恋愛を
描いた
ストーリー性のある歌詞
そして、拓郎さんも
結構うまい曲の付け方をしてる。
アレンジも含めて
お洒落な仕上がりになっている。
 
効果的に女性コーラスが追っかけるように
歌われたり、
ストリングスが後ろで情景を引き立てる
様に入っていたり、
 
拓郎さんが歌ってもいいけれど
沢田研二さんあたりにこれを歌って欲しかったなぁ
と思ってみたり、
拓郎さんは沢田研二さんの向こうを張って
自分も安井かずみさんの作品で
実力を試すようなことをされたのだろうが
フォークの貴公子が
サウンド志向に流れ、いやむしろ
歌謡界にその存在を知らしめるかの
ごとく……
 
 
シングルをみると、前作の「伽草子」
はやはり、フォークの匂いが幾分していたし、それから
次のシングルとして発売された
「金曜日の朝」
はおおよそ前作から180度違う世界観
同じ女性作家に歌詞を依頼したとしても
色々な表現者を用いて
その歌の世界を広げていった
吉田拓郎。
73年という年は
3年から5年分の濃い年になっていたに
違いないと思う。
11月には中野サンプラザで
伝説のライブ
「よしだたくろう リサイクル」
アルバム ライブ'73
を発売したり、
本来のやりたいところへ
手の届くところへ
急速に進んでいってた
吉田拓郎さん。
 
時代は吉田拓郎を体験した。
 
というアルバムのキャッチコピー
がある。
 
まさしく
その時代。
吉田拓郎を体験すべく時代の寵児としての
勢いは
更に加速していった。
 
この歌も
75年以降 歌われたことがない。
75つま恋で最後。
その前にもライブ73の中野サンプラザ
そして同時にツアーをしていた
新六文銭で演奏して歌っていただけ
だったのだ。