9月12日・・・今日は十五夜。
雲の合間から時々見えるお月様・・・
一眼ではないからこんな程度ですが・・・さっき撮りました。
月の光は心と体を浄化すると言われています。
こんな写真でも月の光の輝きを感じます・・・私だけ ? (笑)
こんな月を見ていると遠い昔を思い出します。
先週の金曜日と土曜日・・・二夜連続で「砂の器」をテレビでやっていました。
私は「砂の器」は一度も観た事はありません。
実は・・・私の父は「砂の器」を観に行った映画館で倒れて
病院に運ばれたその夜、突然亡くなりました。
その日は、三週間後に結婚が決まっていた私の為に
荷物の目録を知り合いに書いてもらい
それを持って映画館に向かったようです。
葬儀が終わり、会社に出た私に隣の職場の男性から声を掛けられました。
「お前の親父さん、映画館で死んだんだって ?
エロ映画でも観て興奮して死んじゃったずら」・・・・・・・
日頃から誰に対しても口が悪い男性の一言が
悲しみの中の私の心に突き刺さる。
当時26歳だった私は返す言葉も見つからず
ただその人を睨む事しか出来ませんでした。
父を侮辱された気がして腹立たしくて堪りませんでした。
何か言い返そうとした時に 父の言っていた言葉を思い出し
何も言わずにじっと我慢しました。
父の言った言葉・・・「喧嘩の相手になれば自分も同等の人間なんだぞ」
私はその男性と同等にはなりたくなかった。
お世話になった映画館に挨拶に行った時
何の映画だったのか見て来たら「砂の器」でした。
厭らしい映画でしょうか ?
父が41歳の時、10歳下の妻を亡くし
幼い女の子の手を引いて故郷に帰り
再婚もせず お酒も飲まず・・・必死で生きて来た父の
一番の楽しみは大好きな映画を観る事だった。
この歳になれば例え厭らしい映画を観に行ったとしても
私は父を厭らしい人間だとは思わない。
ただ26歳の、葬儀が終わったばかりの一言が
私の心に突き刺さって その人の言葉を忘れる事ができない。
私にとって「砂の器」=父への侮辱の言葉。
決して厭らしいとは思わない「砂の器」だけれど
なぜか観る勇気が・・・変なこだわり ?
なのに今回は二夜連続で録画してあります。
近いいつか・・・父の観たかった「砂の器」を観てみようか。
父はどこまで観たのだろうか・・・
父の代わりに私が続きを観てあげよう。
こんにちは。遊びに来ました。
その男性にとって、映画というのはポルノという意味だったんですね。
「教養がない」ということは悲しいことです。
学歴とか頭の良さということではなく
凛とした人間としての品性の問題ですね。
彼が松本清張の映画を見てもわからないでしょう。
ベルママさんの心の足枷になっていたんですね。
砂の器が。
うちはもう少し現実的で切ない。
妻の最後の晩餐がマルちゃんのカレーうどんでした。
くも膜下出血って嘔吐があるんです。
職場から直接、救急に駆け付け
深夜、二時ころ家に帰って来ました。
吐いた跡がありました。
考えたら、妙に切なくてね。
夫の帰りを待ちながら
カレーうどん食ってたんか――。
しばらくマルちゃんの即席めん、食べられませんでした。
いまは平気で食べていますけど。
砂の器をご覧になると
もしかしたら子煩悩なだけの父でない
別の男の顔を見られるかもしれませんね。
また、時々お邪魔します。
映画「砂の器」は
日本映画の最高傑作です。
実は いろんな映画の中で
私はこの映画がずば抜けて好きなのです。
映画館でも見たしビデオも借りて見ました。
お父さんがこの映画を見に行かれた気持ち
物凄くわかります。
何度見ても涙があふれます。
主人公が作曲家なので
素晴らしい音楽が流れて切なくて
涙・涙の映画です。
決して明るい映画ではないけれど
人生のいろんなメッセージが含まれてます。
是非 テレビドラマより映画をお勧めします。
お父さんは もしかしたら松本清張さんの
原作本を読まれてたのかもしれませんね。
お父さんは日本最高の映画を見てらした。
自慢できるよ。お父さんのこと。
ベルママの気持ちが痛いほどよく伝わって
せつなかっただろうなと 自分のことのように悲しい思いがしました。
でもね この砂の器は沙織さんが言うように私もすごく感動した作品です。
お父様がご覧になった砂の器の映画は確か加藤剛さんがピアニストだったですよね?違ったかな・・
あの海のそばを親子で歩くシーン(昔の回想シーンだよ)私 ほんと好きですごく覚えてるの。
だからお父様もきっと同じように感動されて見に行かれてたんだなってわかるし
そんなこといわれたかと思うと作品も冒とくしてるしほんと悔しい思いをしたと思います。
ベルママ、みんなが言ってるように お父さんは日本の最高の映画を見てらしたんだからね。
年下の私がこんな力説して可笑しいですけど(笑)
昨日の満月・・浄化の力があるんだそうですね。
見つめてるだけで いろんな気持ちがそぎ落とされるんだそうです。
満月を見つめて お父様への想いだけ届いて
悲しかった想い出はみんな浄化されたらいいね。映画・・おすすめです。ぜひ、見てください(笑)
SevenFiftyです。
切なくて涙が出てきます。
わたしの父のことを思い出します。
本当はコメントの下書きでたくさん書いたのですがベルママさんにこれ以上つらい記憶を想い出せるようなことになるのでやめますね。
>父の代わりに私が続きを観てあげよう
そうしてあげてください。
ご霊前で映画の続きを伝えてください。
お父様、これを読んだだけで、とっても素敵な方だったんだろうなーって伝わってきます。本当に是非是非、古い映画の方を観てください。いいものは、古くってもいいー
うちの父も去年、亡くなりましたが『松本清張』さん大好きでした。原作をたくさん読んでいて勧められた事を思い出しました。
原作もいいですよー(あああ~松本清張さんファンに語るのには、読んでなさ過ぎて怒られそうですが…)
先日は根岸さんの記事を読んで泣きました。
多少の病気をしてもずっと平和に生きて生涯を閉じられる方と
人一倍元気だったのに突然に消えてしまう方がいるんですよね。
根岸さんの奥様はこれに該当はしないでしょうが
残された者には、やはり何処かで魂が揺さぶられる時があります。
私の父も、くも膜下出血で嘔吐していたようです。
映画館は病院に近かった場所ですが
映画館の人が動かしたのが致命的ではないかと言う人もいました。
でも父はそういう運命だったと思います。
これから親孝行を・・・との矢先の出来事で
結局苦労だけさせて最後のお礼も言えないままでした。
根岸さんは、今でもちゃんと奥様と向き合っていらっしゃるんですね。
きっと天国で元気に陸上をやって記録に挑戦しているかもしれませんね。
元気だった頃の笑顔を忘れないで上げて下さいね。
砂の器、観る事ができそうです。
ありがとうございました。
砂の器、そんなに良い映画だったんですね。
音楽もよかったんですね。
父は無類の音楽好きで、映画音楽からクラシック、タンゴも・・・
私のフォークソングのレコードまで聴いていました。
日曜日の朝は、よくラヴェルのボレロを聴いていました。
あの曲を聴くと父を思い出します。
そんな父だったからきっと音楽にも酔いながら砂の器を観ていたのでしょうか。
沙織さん、色々教えて頂いてありがとう。
きっと観ます・・・ありがとう~。
そしていつも優しいコメント、ありがとう~。
それから、今日はお誕生日おめでとう~。
お誕生日に悲しい記事読ませちゃってごめんね。
加藤剛さんがピアニストだったんだね。
そんな事も知らずに・・・
何も知ろうとしなかった事、後悔してます。
加藤剛さんは若い頃大好きな俳優さんでした。
出来たら私も父と一緒に観たかったな~。
私が観る時、父も傍で観てくれるような気がします。
月の光・・・
今日は十六宵(いざよい)・・・ためらいとか躊躇するという意味らしいです。
昨夜の十五夜で、しっかり月の光を浴びて浄化したから
もうためらう事はしません、躊躇はしませ~ん。
きっと観るからね、ありがとう~。
記事を読んで涙を流してくれてありがとう~。
SevenFiftyさんも辛い想いをなさったんですね。
普段は明るいブログでも皆さんの心の中には
送った者しか分からない心の奥にある悲しみがあるんですね。
私の心の奥にある悲しみを分かって頂き
こうして優しいコメントを頂けただけで嬉しいです。
SevenFiftyさん、ありがとう~。
父に続きを話してあげます。
そうですね、多分言った人はとっくに忘れていると思います。
将棋を知らない母さんや、他の皆さんに暖かいコメントを頂いて
ずっと引っ掛かっていた事が何か吹っ切れた気がします。
将棋を知らない母さんのお父様、去年亡くなられたんですね。
まだ一年・・・辛い気持が残っていますよね。お父様も松本清張が好きだったんですね。
沢山の本を読んで沢山の優しさや愛情を注いで下さったと想像します。
録画した砂の器を観た後で
レンタル借りて古い昔の砂の器を観たくなりました。
優しいコメント、ありがとう~。