過ぎゆく時の中で・・・

自分を見つめ、一歩前に進みたくて始めたブログです。

泣き笑い・・・

2011年05月08日 | 家族のこと

ゴールデンウィークに主人の姉のお見舞いに

静岡まで行って来ました。

静岡県といっても長野県との境に近い所で

佐久間ダムのある山の中の田舎町です。

義姉は認知症になってから4年経ちます。

 

義姉の家の前には清らかな川が流れ

夏には川をせき止めて魚を放流し賑やかです。

家の縁側から見える景色・・・

お茶畑があり のんびりした穏やかな町です。

義姉は 毎日縁側に腰を掛け 何を見て何を考えていたのかな ?

 

主人の母も認知症でした。

とても優しくて思いやりがあり 我慢強い所も義母とそっくりでした。

貧血で倒れて10日ばかり入院との事で病院に顔を出しました。

名古屋に住む義姉と豊田市に住む義妹夫婦と私達夫婦・・・

名古屋の義姉が一人一人の名前を言ってくれました。

「みっちゃん、まーちゃん、とも君、あき君・・・私はかっちゃんだけど分かる ?」

「うん、分かる・・・まーちゃん、みっちゃん・・・」

小さな声で 私達の名前を呼びました。

 

分かる時とぼんやりする時と・・・段々に病気は進んで行ってます。

何かいい方法はないんだろうか・・・

 

娘の典ちゃんの子供が小学校に上がると同時期に

お姑さんの家の隣に新築し 

仕事に出るようになった為

頻繁に実家に帰る事ができなくなり

そして長男が九州へ転勤になってしまい・・・

色々な事が重なって 義姉はぽっかり心に穴が空いてしまったのかな ?

 

 

最後にみんなが「また来るからね、お大事に・・・」と言ったら

「また来てね」と一言だけ・・・そして一筋の涙を流しました。

義妹が突然泣き出し 廊下に出て私達も泣きました。

 

遠く離れた所に住む義姉を看てあげられない歯がゆさと

義母と重なる切なさが 皆の胸を締め付けました。

これから先の 一番いい方法が見つかるといいな。

 

帰り道、一番面倒を見ている 典ちゃんの家に寄り 彼女を励まして来ました。

一人で苦労しているのに 明るく接してくれて・・・

介護のお仕事をしている彼女は とっても 頑張り屋さんなんです。

 

彼女のお姑さんが飼っているワンコ・・・嵐です。

まだ子供なので 遊ぼうって・・・

お腹を出したり カメラの紐を咥えて

私にじゃれて可愛くて いつまでも遊んでいたい気分でした。

 

その足で豊田市の義妹の新居へお邪魔したら

またまたワンコですよ~

マロンちゃん15歳・・・

もうおばあちゃんですが とっても元気です。

ポメラリアンにしたら ちょっと太り過ぎ(笑)

マッサージをしてあげていた手を止めると

もっとやって~と振り向くんですよ。

 

私の大好物だと知っていた義妹がご馳走してくれた物は

愛知県の知立市の1号線にある 藤田屋の「大あんまき」

美味しいんですよ~これは。

久々に逢う お婿さんや 姪の子供ちゃん達と

すっかり仲良しになった主人も楽しそうでした。

 

もう5時半を回ってから 名古屋の義姉の家へ・・・

 

茅野市から静岡まで 4時間弱・・・

豊田の義妹の家まで 約3時間・・・

名古屋まで30分・・・

一日7時間以上運転した主人は その夜 爆睡でした。

 

私には血の繋がった家族はいませんが

主人の家族は私の家族・・・みんな仲良くて幸せです。

だから義姉の事も みんなで考えて 何とかしたいです。

 

今年のゴールデンウィークは泣いたり笑ったり

人生色々・・・

それでも前を向いて・・・

 


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
泣き笑いでも愛がいっぱい・・ (koumama)
2011-05-09 09:33:07
遠いところいつも逢えないご主人のお姉さまや妹さんのところに 長距離の運転ご主人もお疲れ様でした。でも逢えてみんな嬉しかったでしょうね。
お義姉さんがどんどん色んなことを忘れて行っても昔の遠い記憶は残ってるから 弟のご主人が来てくれてすごく嬉しかったと思います。
おだやかにこれからも過ごしていけたらもう
ほんとにありがたいことですよね。
離れているからとても別れ際が切なかったと思います。
私もお母ちゃんが認知だったから気持ちがよくわかるんだ・・
昔のぬり絵とかひらがな帳とか 認知の進行が遅くなるので今度お土産に持って行ってあげるのはどうですか・・?

みんなが心寄せあって 想いが一つになって
泣きながら笑いながら
今元気で生きていることに感謝ですね。

GW終わっちゃったね。みんながいい方向に向かいますように。
私もだけどね(笑)
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素敵な家族 (bluetear@お昼休み)
2011-05-09 13:48:17
長距離のお出掛けお疲れ様でしたm(__)m
旦那様はおひとりで運転されたみたいで、本当にお疲れでしょう。
我が家の場合なら、直ぐに疲れたら私にタッチですからぁ
羨ましいです

お義姉さま、まだお若いんですよね。
認知症を遅らせるお薬はもう既に飲んでいらっしゃるでしょうし、難しい病気ですね
でも、とても幸せだと思いますよ。
ご家族・御親戚の皆さん、全て優しくて思いやりがあって、本当に素晴らしいご家族だと思います。
こんな素敵な方々に見守られて、本当に嬉しくて涙も出るし、また少しの間会えなくなる寂しさで涙は出るし、まだまだちゃんと感情を素直に表現してくれて、嬉しいやら、切ないやら、本当にお互い複雑ですね
でも、本当に素敵な家族に囲まれて幸せだと思いますよ。
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Unknown (長崎沙織)
2011-05-09 21:15:48
お義姉さんの流された一筋の涙。
感謝と思い出ともどかしさと・・
いろんな思いが
いっぱい詰まった涙だったんでしょうね。

みんなで集まってよかったね~。
お義姉さんが そんな機会を
作ってくれたのかもしれませんね。
ベルママさんがご主人の姉妹さん達の中に
ふわ~っと溶け込んでいるのが
とっても嬉しくて
読んでいて感激しました。

嵐くん 気に入りました(笑)


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koumamaさんへ (ベルママ)
2011-05-09 21:38:34
koumamaのお母ちゃんもそうだったね。
最後までお父ちゃんやkoumamaの事を
分かっていたから幸せだったかな ?

昔の記憶は確かに残っているよね。
笑顔で暮らしていた頃を思い出してくれたらいいなぁ~。

お料理もすご~く上手だったよ。
法事がある時には必ずおはぎを作ってくれた。
竹の子のお料理もすごく美味しかった。
多分・・・もうお料理は出来ないけど仕方ないね。

今度行く時にぬり絵を持って行ってみるね。
良い事を教えてくれてありがとう~。
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bluetearさんへ (ベルママ)
2011-05-09 23:12:27
わぁ~~bluetearさんはご主人に信頼されているんだ~。
私が運転しようかと言っても遠出の時には絶対に交代しません(笑)
慣れない道の私の運転は怖いみたいですよ


認知症のお薬を飲んでいますが少し遅すぎたかも。
義姉の旦那さんが認知症を認めたくなかったみたいで
病院へ行ったのは昨年の事だったんです。

医療が進んでいるとはいえ、中々難しい病気ですね。


病気にならない為に今からストレスを溜めないように
毎日の生活を楽しむ事も大切ですね。

そこに行くとbluetearさんは思い切りエンジョイしているから大丈夫ですね
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沙織さんへ (ベルママ)
2011-05-09 23:52:19
名古屋の義姉がね、家に帰ってから息子に涙の話をして
「認知症になっても感情ってあるのかな」と聞いたら
介護のお仕事をしている息子が「あるよ、あるに決まってるじゃん」と・・・

悲しい感情はもちろんあるけれど、きっと楽しい感情もあるんですよね。
そう思えると少しホッとします。


名古屋の義姉が私の事を可愛がってくれるお陰で
当たり前な顔をして本当の姉妹みたいにしてます(笑)
沙織さん、嬉しく思ってくれてありがとう~。


嵐君、超がつく程可愛かったですよ~
口の中に手を入れたら甘噛みをしてくれました(笑)
連れて帰りたかったです~
二匹のワンコに思い切り触って久々にベルの感触を思い出しました。
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Unknown (madame-viola)
2011-05-10 17:42:19
フルスケジュールで大変な一日のようでしたが
ご主人のお身内と心通わせていらしゃるベルママさんの様子が
手に取るように伝わりました。

認知症になりたくてなる人はいない・・・
人生って自分の思うように進まないよね。

「大あんまき」以前から気になっていたのですが
まだ頂いた事がありません。
普通の「あんまき」より大きいのかな?
私、高校生の時「あんまき」を毎日食べていました。
学校近くのお店のおばちゃんが
「あんたが卒業したらもう仕入れなくていいね」って
笑って言われたのを思い出しました。
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violaさんへ (ベルママ)
2011-05-10 21:20:57
violaさん、こんばんは~。

義母も認知症だったので義姉が同じ状態になった時に
みんな凄いショックを受けました。
主人がね、「何で良い人ばかりなるんだろう」って。
我慢強く人に気を使う人に限って認知症になるのでしょうか。
義姉の娘の典ちゃんが言ってました。
「叔母さん達も我慢ばかりしないで自分の好きな事いっぱいしてね」って。

奇跡が起きるといいなぁ~と思うばかりです。


大あん巻きの事、知ってましたか ?
violaさんもあん巻きをいっぱい食べたんですね。
美味しいよね~私も大好きです。

あん巻きって信州には無いんですよ。
こちらでは今川焼きとか大判焼きとか言います。
円形をしていて中身はあん巻きと同じです。


母が亡くなって静岡から信州に帰ってから
父は何度もあん巻きを作ってくれました。
だから義妹から始めてあん巻きを頂いた時
懐かしくて思わず泣き出してしまいました(笑)

今川焼きと違って皮がふっくらしているのが好きです。
あ、また食べたくなってしまったわぁ~(笑)
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辛い現実ですね (kam☆kam)
2011-05-10 23:09:10
祖母が認知症でした。
亡くなるまでずーっと同じ部屋で寝起きを共にしてました。
最後まで家で看ましたが、大変なことで…。
認知症は本人も家族も辛い現実ですね。
ベルママさんのブログに出会った初めの頃に「典ちゃん」が頑張っているお話を
読んだ事を思い出し、この方のことなんだなって、繋がりました。
経験者なのに、何のアドバイスも出来ず残念です。
それでも、今の時代は「認知症」という言葉が社会的な地位を持って来ました。
様々な機関のヘルプを沢山利用して欲しいと思います。
祖母の頃は『呆けちゃって気の毒ね~』しかありませんでしたから。

可愛いワンコ達に、一杯慰められましたね
そして、ベルママさんは、ご主人の身内の方々に愛されているんですね。
いいご姉妹に恵まれて、羨ましいです。
兄弟・姉妹で仲良しの話、とんと聞きません。
自分もそうですし。
東京のせい…なんでしょうかねぇ
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kam☆kamさんへ (ベルママ)
2011-05-11 00:22:45
kam☆kamさんの所もお婆様が ?
亡くなるまで自宅介護は大変だったでしょうね。
認知症って本当に多いですよね。

本当に呆けてしまえば本人は苦しまないでしょうけど
義姉は、まだまだ自分を持っています。
だから余計に可哀そうなんですよね。


様々な機関を利用できればいいのですが・・・
実は義姉の旦那様が人の目を気にしているんです。
田舎も田舎・・・相当な田舎なもので
世間の目という厄介なものがあるみたいです。

典ちゃんが以前から何度も父親に話しをして
デイサービスの利用や施設の入居も勧めていますが
自分が看ると言い張って中々「うん」と言いません。

義姉の為にも義兄の為にも子供達の為にも
早く良い方法が見つかる事を願っています。



東京のせいじゃないですよ(笑)
たまたま巡り合った家族にお人好しが多かっただけです(笑)
面倒見の良い名古屋の義姉のお陰です。
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