ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

雪ニモマケズ小幡城探訪の③

2018-02-08 07:25:05 | わが里の飯田城址ほか中世城館の記
 昨日の続きですが、まずは、城内の解説版に感謝しつつ。
(※上図の黒マジックの矢印は、ただ今画像に加筆した昨日の撮影順路、〇印が後年の掘削切通しです)



昨日のラスト画像、杉の大木さんを通りスギたところから。
雪中辿った堀底道を、心静かに振り返りましたが。



再び前を向けば、こんな感じで。
にわかに、堀底にも起伏が施されたエリアに突入します。
城に攻め込んだ往時のもののふさん達には、このあたりから新手の緊張を強いられる感。



幸い、雪はあれども平時につき、一気に突破できましたが。
その右手の土塁上に櫓台が見え、迷わず登りました。
階段はもちろん、現在の保存会の皆様による労作でしょう。



大スダジイさんが、かくも雄々しくそびえるこの高みこそは、小幡城の櫓台跡です。
太くて荒々しい幹の周りには、得も言われぬ空気が漂い。
その背景の郭も、なかなか広い。



こんな感じで広々と、おそらくは戦後に植林された杉人工林と目されますが。
視界の奥には、律義に続く土塁が盛り上がり。
案内板によりますと、その先は急斜面を降りて、もう一本の堀が巡っているはず。



さて、同じ位置から振り返ったところですが。
思わずのけぞりそうな、大規模な凹部が口を開けておりました。
研究家さんの見立てによりますと、これは櫓台下の枡形らしいです。



カメラを右に回すと、こんな感じで。
土橋のような細い尾根が窪んだあたりから、先ほどの階段が取り付けられております。
もう少し戻って見ましょうか。



こんなふうに、手摺の杭を辿って降りますと。
はじめの画像を撮った堀底に至りますが、その前に。



案内板を拡大して確認しますと、中央付近に見えます、オレンジ色の卵型のところが現在地。
その卵の左下の縁を、ウロチョロしているところでしたが。
さらに時計回りに、茶色の尾根筋、武者走りを辿りました。



このあたりは、先ほどの図の卵、それを時計に見立てれば、9の数字に当たる位置ですが。
西隣の急で深い堀底を、足元に見下ろせます。



さらにこちらは、同様に時計の数字では1のあたりから、同じく西の堀底を覗いたところ。
比高も十分に大きく、10メートルくらいあるでしょうか。
さらにその奥には、小幡城を特徴づける二重武者走りになっております。



画像では見えにくいですが、肉眼では尾根の芯に沿って凹部が掘られて続いております。
武者隠しとして機能し、両面の堀底を急襲する拠点になったかもと想像しつつ。
しばらくヤブを徘徊の後、階段下の堀底まで戻りました。



 さて。
いろいろありました櫓台界隈でしたが、主郭はまだ見えず。
両側の土塁は、壁のようにそそり立ち、堀底もまた延々とうねり。



かなり集中して探訪いたしました結果、今日も長文となりましたが。
ようやく、最奥部へ近づいた感覚を味わいました。



それにしても静かで。
竹の葉擦れと、野鳥さんの静かな囁きの中を、慎みつつ進みましたが。
ふと見ると、正面に土橋が。



ついに、主郭へあと一歩の地点へ迫りました(続く)。
※関連記事→雪ニモマケズ小幡城探訪の序
小幡城址関連サイト↓
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