ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

お祭りすんで日が暮れて

2011-07-18 04:17:33 | 里山に捧ぐ
 太鼓とともに、祭りの熱い一日が終わりました。笠間の水源が元気になれば
幸いです。やがてはひょっとこ復活もあるか。祭りにも未来志向があります。

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 お陰さまで、村の夏祭りが無事終わりました。
ヒグラシが鳴いています。
祭りが終わる時節になると、夕方が少しづつ早くなる感じがしますね。
村を彩る田んぼでは、稲が穂をを出す準備を始める頃です。

画像の二つの太鼓は、今日のお役目を終えて家に帰ったところです。
神社の太鼓は本格的で伝統的なケヤキ製ですが、こちらは代用のタモの木や集成材で胴をつくってます。
3年前に、いわゆるマイ太鼓として仕入れ、個人的に時々稽古をしています。

 太鼓というものは、誰でも打てば音が出るという、シンプルな打楽器ですが、まことに奥が深いです。
無駄な力が抜けて、はじめて力強い響きが生まれます。
最近の太鼓の世界では、女性の達人も増えてきました。
呼吸とか全身のバランスも大事ですから、健康にも良いと感じます。

昨日は暑くて空気が乾燥していましたから、皮が張り、音色は高めでした。
お神輿出発から3時間、飯田の里の隅々を伴奏して回りました。
お神輿のお囃子「通り囃子」は、大太鼓と小太鼓を交互に打ちます。
ですから、まだ初心者の私でも、少し忙しいですが、一人二役で演奏できます。
テンテ、テンテン、
ドドドン、
テン、
ドドドン、
テテ、
ドド、
テン、
ドドドン、
テン、
ドドドン、
テテ、
ドド、
テン、
ドドドンドン、ドドドン。

 お神輿は、集落を抜けて、飯田ダムに向かいます。
ダムまでの道のりは長いです。
人家は無く、田んぼがあるだけ。
でも、気合を抜くわけにはいきませんね。
田んぼさんがありますから。
お神輿のてっぺん、鳳凰がくわえる初穂も躍動しています。

そして、飯田ダム。
ここは笠間の水瓶、そして水源の森が控えていますから、尚一層気合が入ります。
水道水にも、農業用水にも、元気な水になって、皆さんにお届けしたいものです。
芸というものは、たった一人のお客様であっても、常に最善の演技が求められるものです。
そこが肝心ですから、無駄な力を抜いて、キモチをこめまして、ただひたすら打っております。
太鼓の音には、どこか生命の原初の響きが宿ります。
鼓動・・・生まれる前に胎内で初めて聞く、お母さんの心臓の音に通じるという人もいます。

 ここまで書いていると、ナデシコ同点のニュース入りました。

 休憩地点には、里の皆さんがお待ちでした。
子供達には、お神輿から、花火をプレゼントします。
この夏も元気に楽しく過ごせますようにと。
太鼓はひょっとこ囃子に切り替わります。

お陰さまで、若者メンバーも、少しづつ太鼓を打ち始めています。
これからは、太鼓は若い人たちに任せ、次は休憩地点でのひょっとこ踊りの再生に専念できれば幸いです。
ひょっとこさんが出てくれば、この里もさらに明るくなるでしょう。
新たな目標が見え出した、祭りの宵でありました。



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2 コメント

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おひさしぶりです (とう・しろ)
2011-07-18 08:53:53
時々ブログで紹介される飯田ダム、
きれいな景色ですね。
お祭りは賑やかだったことでしょう。
日本の夏ならではの村の夏祭り、
拝見したかったです。
笠間ではいつも工芸の丘、ギャラリー、
笠間稲荷周辺しか行かないので次回は
車を走らせてダム方面へ行ってみようと
思います。
里山笠間のお勧めスポットなどありましたら
ぜひ紹介してください。
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折々お伝えしてまいります (青葉)
2011-07-19 04:09:38
とう・しろさま
コメントありがとうございます。

飯田ダムと水源の森は、山桜の季節が最高ですが、今は下流の田んぼの緑と遠景の山々がなかなか良いです。

里の夏祭りは地味なもので、のどかな田園に太鼓が響いて、時がゆったり流れています。
それでも、子供たちが自転車で太鼓に伴走したり、人の動きにも輝きがあるようです。

里山の見どころにつきましては、これから少しづつ発信して参ります。
季節、旬のスポットに出会うことがとても大切だと思います。

また、本日もお伝えしますが、少しづつ再生しながら、心ある人と育て楽しんで頂くことが大事な時と感じております。
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