ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

伝統の木構造に桜さん咲けば

2012-04-12 06:46:03 | 庭の仕事誌
 雨の中、向こうの方で、ソメイヨシノさんが満開です。
ここは、笠間の南隣、石岡市。
山ひとつ越えるだけで、一足早くお花にお会いできるという幸せ。
二階のベランダ、高いところから眺める桜さんは、また格別。



増改築中の、木造住宅のベランダに立っております。
青葉の出番は、まだ先の話ですが、現場だけは早めに見ておくようにとのお話でした。
ベランダも含め、日本古来の、伝統の木構造による住宅工事。
右手の板張りの壁面の塗装は、自然素材・柿渋の二度塗り仕上げが。



金属のボルトによる固定は行わず、すべてが、伝統の木組みの技法です。
補強の定番・筋交いさんも、こちらではご無用です。
京都の清水寺の舞台構造のように、縦と横のゆるがぬ匠の技で、しっかりと支えます。



この増改築を担当しているのは、 「伝統木構造の会」で活動しているメンバーです。
石岡市内では、既に震災前に、新築住宅を手がけています。
白壁も屋根も、亀裂や破損を免れ、耐震性の確かさを確認できました。



金属ボルトは、実は最強ではないようです。
世界最古の木造建築とともに生きた、宮大工棟梁・西岡常一翁の数々の名言を思い出します。
木材の良いところは、最適に組めば、最強であるとともに、美しいということ。
是非、後世に伝えたいものです。



床の素材、クリさんの板です。
サクラさんや、スギさんの板も、適材適所で仕上げに御奉仕します。
森林に支えられている日本の自然と暮らしが、幸せに持続するために。
専門家も、お施主さんも、一層の研究と対話に励みたいもの。



明治時代の主要部分の構造は、保存されます。
未来の暮らしを見つめた丹念な設計と施工で、ひとつひとつ、意味のある部屋が生まれます。
日本の風土と心に最適な住まいのあるべき姿とは。



取り急ぎ、外部の緑地の基本構想など、まず感じた点などをご提案させていただきました。
住宅の心にふさわしい、皆さんに喜んでいただける空間が生まれれば幸いです。
ユキヤナギさんともに、天地自然の理に思いを馳せる青葉でございます。
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