ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

仏国寺さんの奥庭にて

2020-05-06 18:44:01 | 人とお庭の間には
 連休中は、古刹へ。



シャガさんのお花が、お出迎え。
こちらは、お隣の城里町。
塩子の里の奥つ方、仏国寺さんの森の中。



外出自粛中ですが、通常でも、人の気配は少ない山道。
近くに来る用もあり、このくらいなら勘弁願いたいと。
同行三名で、寄らせて頂きました。



同行の二人は、初めてだったようです。
ブログ主も、この奥に分け入るのは、三年前が初めてでした。
あの時も、この岩に見入った記憶がございますが(→こちら)。



よく晴れた午前、オオルリさんの美声に酔いましたが。
この日は風も無く、静まり返った曇天の午後。



それでも、あの時と同じく。
岩戸を開く、ヤブツバキさんに見入る。



ほとんど栄養が無い岩場にて。
渾身の一輪を、今ぞと咲き切る。



その一心の花びらの紅は。
げにも有り難く。



しばし見入って、さらにその奥。
三昧洞へと辿りました。



静かです。
三人居ても、男子ゆえに。
岩にしみ入る沓音のみ。



そこにも一本、ヤブツバキさん立つ。
かそけき音に聴き入れば。



色は匂へどちりぬるを。



相も変わらず無言にて。
息を潜めた三昧洞さんでしたが。



岩肌を這う、はかなげな植生たちも。



巨岩そのものの威厳にも。
ただ息をのむ衆生の三名なのでした。
(続く)



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