路傍のプログラマ

只のプログラマが綴る愚痴と備忘録

SunがJavaをオープンソースにしない理由

2006-03-31 03:46:07 | プログラミング
記事より。

個人的には、今更オープンソースにしてもなあ、といった感じ。

VMについていえば、CLRと比較すればよくわかるけど、JVMのバイトコードはJavaに特化しすぎていて、汎用型のサポートもぎこちない。
言語仕様についていえば、ガーベッジコレクタはメモリについては確かに管理の自動化に役立つけど、それ以外の、初期化と後始末が必要な資源については無力。後始末のためにdispose()とかやり出すと、C++のコンストラクタ・デストラクタと比べてめんどくさい。
ライブラリについていえば、以前は簡単なライブラリだったけど、現在はファイルI/Oも以前からのものとNIOの2本立てになってたりするし、特にわかりやすいとは思えない。サードパーティのライブラリを使うことも一般的だし、hello worldレベルならともかく、まともな機能・性能が必要なら、それなりに習熟が必要。

確かに、AWT/SWINGはわかりやすくて好きだけど、ネットワーク対応やらXULやXAMLの登場やらでUIのモデル自体が変わりつつあるし、ハードウェアアクセラレーションの取り込みが進めば、オープンソース化するとしても採用できるライセンスの形態は限られてくるだろうし。

曲がり角というか、ちょっと難しい時期にさしかかってると思うんだけどなあ。

(追記2006/03/31)
タイムリー?に、SunSSHの件でオープンソース陣営からSunが批判されてます。記事。あいかわらず宣伝下手だなあ。