蝸牛の歩み

「お話」を作ってみたくなりました。理由はそれだけです。やってみたら結構面白く、「やりたいこと」の一つになっています。

漢和辞典の中の「毛」

2016-01-17 13:52:06 | 日記
 ある外国人のタレントが、「狩」と言う字を問題にしていた。「ケモノを守る」のに、「狩」。おかしい!改めて漢和辞典を引いてみたら、守の部分が、元は違う字になっていたことが分かって、私の中では一件落着した。しかし、これまでまったく疑問を持っていなかったので、違う文化とのふれあいには豊かな疑問が含まれることが分かって面白かった。
 さて、「むしる」と言う言葉がある。この漢字がすごい。「毟る」と言う字だ。「少ない」と「毛」との組み合わせ。
 「毟った」結果として毛が少なくなったのか、或いは、もともと「少なかった」「毛」をさらに引き抜いたのか?残酷度の高いのは後者の方であるように思う。
 波平さんの場合は、「抜く」でいいのだろう。「毟る」と言う単語を使うのには、少なくとも複数本の頭髪を必要とする。
 電子辞書はどうなっているかわからないのだが、漢和辞典では、「毟」は、「毛」の部分に出てくる。ひとわたり見てみると、「毳」という漢字が目に入った。「せい」と読み、「むくげ」「細くてやわらかい毛」と言う意味。
漢字は面白い。今年も漢和辞典を開いて、眼のウロコを取りたい。