島のまにまに~インドネシアの小径~

海洋国インドネシアのあちこちでで出会う、美しい村、美しいもの。自然とつながる暮らし。

日本軍の洞窟 スラウェシとフローレスで

2012-08-15 | 日本

インドネシアの田舎に行くと、必ず「日本軍」の話を聞く。
中でも、「日本軍の洞窟」のことをよく聞く。
太平洋戦争中、日本軍がねぐらにしていた洞窟のことである。

最初に聞いたのは、スラウェシ島のタナ・トラジャという山岳地帯。
(というか、ここが私が最初に訪れたインドネシアだった)
ガイドが「日本軍の洞窟が近くにあるよ」と言う。
私は驚いて、どこどこ? 行きたい、と言ったのだけど
彼もあまりよく知らないようだった。さほど重要だとも思っていない様子で
調べてくれさえしなかった。
あとで分かったけれど、日本軍の洞窟はそんなに珍しいものではないので
私が思うほどには気にされていないようなのだ。
けれどそのときの私にとっては、ものすごく重要な場所だった。

翌日、たまたま通りがかった家で、そこの人が招き入れてくれたので、中でコーヒーをいただいていたら、そこのおじいさんが、昔日本軍の食事係として働いていた、と言う。実際日本語も少し覚えておられた。
もちろん、洞窟が基地だった。そんな洞窟が何カ所かにあるという。
その人は、日本人はそう悪くなかった、いい仕事をさせてもらってた、という意味のことを言われた。本心かどうかは分からない。
が、隊によってすごく違いがあるらしいから、一概に日本軍は良かった悪かったと単純化することもできない。


次に聞いたのは、フローレス島。
この島では、田舎の家のあちこちで、ほんとうに判でおしたように日本軍の話を聞かされた。
島のおじいさんたちがみんな口にするのは「ジョートー」という言葉だった。
上等兵のことだろう。上等兵が何なんだろう?
そしてみんな、日本軍に過酷な労働をさせられた話をする。フローレスの道路の多くを、日本軍がインドネシア人を使って造ったという。日本軍にはとても悪い思いを持っておられた。一方で、いい道路ができた、なんてことも言っておられた。

洞窟もあった。急傾斜地の畑の間の草いっぱいの道をくぐり抜けて行くところ。要は、人のあまり寄り付かない斜面の洞窟ということ。雨季でもあり、道がどろどろにぬかるんで、しかも粘土質で滑る。転がり落ちそうなので、諦めた。私は良くても、人に迷惑がかかる。かつて日本軍が迷惑をかけ、70年後それを見に来た日本人のオバサンが迷惑をかけていては、みっともなさすぎる。
地元の40代の人は、ちゃんと整備すれば観光客にも来てもらえるんだけど、と残念そうだった。

フローレス島のバジャワの街の中には、日本兵の生き残りだという人がいた。
家の玄関の横のベンチに座って、涼んでいた。
息子さんやお嫁さん?や家族の人たちが私にうれしそうに声をかけてきたのだ。
日本語で「こんにちは」と話しかけてみたが、全く返事ができなかった。日本語は全部忘れたのだという。
日本軍で働いていたインドネシア人が日本語を覚えているのに、20代まで日本語をしゃべっていたはずの人が、すべて忘れているということは何を意味しているのだろう。
本当に日本人だったとすれば、忘れたかったのだろうか。

20年以上前、バリ島でも、日本兵の生き残りという人に会ったことがある。
その人は日本語が上手で、明るい感じだった。


1945年の今日、日本は敗戦し、インドネシアは日本の支配から解放された。

長くなってしまったので、続きは、後日。写真はジャワ島。


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ヤシの樹液を焚き火で煮詰める

2012-08-14 | 村の暮らしと仕事

ヤシ砂糖はヤシの木の花の根元から採った樹液を煮詰めて作る。ヤシ酒と原料は同じだ。この村では、家々の横にある大きなかまどで、ヤシの殻や木を燃料にして液を煮詰めていた。多くの家は、裏庭にヤシ殻を積み上げたり、壁に燃料の木を立てかけて干したりしていた。




写真/ジャワ島中ジャワ州(2008年)

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ヤシ砂糖の村

2012-08-13 | 村の暮らしと仕事

ジョグジャカルタから車で1時間ぐらい、海に近いところに、緑におおわれた美しい村があった。
空に向かってぐんと伸びるヤシの木。その下に果樹や有用樹、下草などが茂る。家々は適度な間隔をもってこじんまりと建ち、小さな庭はよく手入れされている。軒先には決まって3つ、4つの鳥籠があって、時折思い出したようにグルグルグル、ピピピピピと、鳩やらもっと小さな小鳥やらがさえずる。

この美しい村が、ヤシ砂糖づくりの村だった。
男たちは家々のあいまにあるヤシの木にあっというまに素足でよじ登り、てっぺんにあるバケツを取って下りてくるのだった。



写真/ジャワ島中ジャワ州(2008年)

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ボゴールの食材・発酵干物

2012-08-12 | 食べもの


ボゴールの市場には魚屋さんが多い。生の魚もあるが、乾物屋さんにも目を引かれる。
市場の強いにおいの発生源はここである。つんとしたにおいが遠くまで流れてくる。

魚の干物はにおうものだけれど、よく見ると、どの乾物も細かい粉のようなカビに覆われている。白いカビ、黄色いカビ、水色のカビ。魚の種類によってカビもさまざま。と、最初、カビが生えちゃってる、と思ったけれど、これは食品を腐らせるカビではなくて、発酵の証である菌類なのである(と思う)。だからにおいが強いのだ。
日本では魚の発酵食品は鰹節や鮒寿司(なれ寿司)、クサヤぐらいしか思いつかないけれど、ボゴールのこの種類の多さ。鰹節が東南アジアから伝わってきたというのも納得できる。ボゴールは魚の発酵食品王国らしい。以降、ほかのいくつかの町のパサールにも行ったが、こんなにカビを大事にしているところはなかった。
インドネシアの宿には普通自炊設備がないので、買って試すことができないのが残念だった。どんなふうに使われているのか知りたい。

ボゴールの市場は、足元はひどいぬかるみ、あまり清潔っぽくないけど、ワイルドで、売っている人たちの勢いの良さや、品物には「生きている」力強さと生々しさを感じた。






写真/ジャワ島ボゴール(2008年)

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ピンクと緑のカレー

2012-08-11 | まちむら探訪

昨日に続き、色鮮やかシリーズ。

忘れもしないこの店。ボゴールの朝の路上の屋台。
ナシチャンプルーというのか、カレーというのか。
(きっとどちらでもない正式名称があるんだろう)

ご飯の上に茶色っぽいおかずを乗せて、緑色のカレースープ的なものをかける。
緑色は何かの葉っぱをグヅグヅに煮たためだろう。

見たとき、一瞬、「ちょっとまずい(やばい)かも」と思った。
しかし、旅人なのだから、何事も経験、と思いチャレンジしたのである。
そして、激しくおなかを壊し、次に訪問地バンドゥンまで苦しんだ。

ボゴールではもちろんほかのものも食べているけれど、私はこのお店でおなかをこわしたと信じている。
そして、インドネシア数回の旅で、おなかを壊したのはこのときただ1回きり。
わたしのおなかも素晴らしいが、ボゴールもすごい。


ボゴールは、私が知る中で、最も汚い街である。
ごめんなさい、ボゴールの人。でも本当にそう思ったので書きます。
オランダ植民地時代に栄えた避暑地の町、といえば聞こえはいいが、
老朽化してボロボロの道路、町並み、そこにゴミがいっぱい落ちている。
(2008年の話。今は知らない)
パサールのぬかるみとにおいはすごい。
街中を流れる川に、下水が垂れ流しになっている。

結果、私の印象は、ボゴール=汚い=おなか壊した
となっている。


そして、カレーにどうしてピンクのおせんべいをぶっかけるのか。
というか、どうしておせんべいをピンクに染めるのか?
どうしてって、理由聞いちゃだめでしょう。
きれいなものに、理由は要らない。

この発想も、私にはありません。
エライ! ボゴール人。
色彩感覚、尋常ではない?


それにしても今写真を見て気付いたけど、
このお店の女の人、すばらしくきれいな服を着ています。
汚れたら取れないのに。服使い捨てなの?




写真/ジャワ島ボゴール(2008年)

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ボゴールの竹笠

2012-08-10 | 籠・編んだもの

シェルブールの雨傘という映画があったけど。

ボゴールでは竹笠。雨にも晴れにも使える、晴雨兼用笠。
笠の下の顔がかなり暗くなっているところを見ると
遮光性抜群のよう。

ジャワやバリの田んぼを描いた絵の中の人たちは、この形の笠をかぶっている。
日本にも同じような笠があるけど、若干大きさと深さが違う。安藤広重の東海道五十三次に出てくる人たちがかぶっている。

日本で作られていたのは……
桧笠(ひがさ)。ヒノキの材を細くへいで細い帯状にして編む。木曽地方で一般的。色の違う竹を使って模様を出したりしている。
竹笠もある。
本当の山奥の日常使いでは、タケノコの皮で作るのもある。椎葉村ではバッチョウ笠という。これは家々でおじいちゃんなんかが作って子どもの雨の日の通学にかぶらせていた。
菅笠(すげがさ)。これはカヤツリグサ科の草の葉で作る。その草の名をカサスゲという。ため池のほとりや山の湿地帯でよく見かける大型の草で、見れば「この草で何か作れないかしら」と思うのは必然的なような草。
全国各地に、もっといろいろな材料のものがあるだろう。
今時の帽子よりも頭が蒸れなくていいと、今も農作業をする人には好評である。


で、ボゴールの竹笠。思わず写真を撮ったのは、色がスゴかったから。
まず、竹笠に色を塗ろうという発想がスゴいし、
その色づかいがまたスゴい。
到底私には思いつくことができない。

生まれた土地で培われる発想というのは大したものだ。
それと、街の中でもこんな笠が健在というのがいい。


写真/ジャワ島ボゴール(2008年)

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小さなサボテンの群れ

2012-08-09 | 美しいもの

こんなサボテンを2株、持っている。たまたまホームセンターでかわいい寄せ植えになっているのを見つけて衝動買いした。
でも、特に興味があるわけでもなかった。

それが、こんなふうに並んでいると、あっと驚く。
なんとも、かわいい。

日本では今、若い女性の間で多肉植物がちょっとしたブームらしい。
昔はサボテンってちょっとグロテスクなイメージがあったけど、今はそうではない。
花が咲いていなくても十分かわいいし、花もまたかわいいだろう。

ジャワ島の避暑地、バトゥのブミアジ。
ジャワ島東部マランから車で30分ほどのところ。
バトゥ、ブミアジについては以前にいろいろ書いている。
園芸が盛んで、町中の人が庭先でポットの苗木を栽培している。
その中には、ボンサイと呼ばれる鉢植えの木もある。

バトゥではリンゴやイチゴ、ミカンといった果物や、ニンジン、ジャガイモなどの高原野菜の生産も盛ん。花ではランのほか、日本の菊やアジサイなどがあって、そんな異国情緒が余計にジャワ人を惹きつけているのだろう。

日本で売られているサボテンもここから来ているものがあるかもしれないと思った。


写真/ジャワ島バトゥ(2012年)

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長野の乾燥糸こんにゃく

2012-08-08 | 食べもの

長野県の梓川サービスエリアで見つけました。
乾燥糸こんにゃく。

前に書いた「ぷるんぷあん」と多分同じです。
インドネシアからの輸入なので。

1袋630円でした。結構高いという印象です。
インドネシアでもこれ食べられているのでしょうか。
スラバヤのナシチャンプルーのおかず、やっぱりこれだったのではないでしょうか。

販売者がお菓子やさんというのも気になる。




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町じゅう籠だらけ

2012-08-07 | 籠・編んだもの

バリ島クニガンの日。町の中は夫婦でこんな風にお出かけする人ばかり。行き先は寺院なのか、それとも寺院の帰りなのか。だんなさんも奥さんも正装している。
バリの道路は車とバイクがぎっしり走っていて、怖い。ヒヤリとすることが何度もある。こんな横すわりで籠を持って、何も起こらなければいいけど、起こったときは大事になりそう。そういえば、ヘルメットもしていない。この日は特別許されるんだろうか。

それにしても、お供えの籠だけではなく、大きな籠、小さな籠、さまざまな籠が使われているのだ。籠がなければバリの祭りの光景は一変するだろう。

バイクはヤシの若葉で作った「しめ飾り」を付けている。これもまたさまざまなデザインがある。
バリは籠王国でもあるけど、デザイン王国でもあるかもしれない。




写真/2012年 バリ島

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クニガンの籠のデザイン

2012-08-06 | 籠・編んだもの

バリ島のクニガン(ヒンドゥー教の大祭)の日。女たちに運ばれてきた籠は、寺院に供えられる。
この籠の意匠はどのように生み出されたものだろう。いつから続いているものだろう。古くは自然染料で染めるしかなかったと思うが、その色はどのように付けていたのだろう。
とにかく、無数にある意匠に目を奪われる。
クニガンの日は、籠展覧会だ。

    *たまたまクニガンの日にこの儀式が重なっただけだったようです(後日記)






写真/バリ島(2012年)

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平らな籠と祭りの準備 バリ島

2012-08-05 | 籠・編んだもの

バリ島の2月、ヒンドゥーの大祭の日のベモ(街を走る乗り合い自動車)で。
一人の女性が持っていた大きな平らな籠は何に使うものなのだろう。中には神様にお供えする品々が入っている。これからお祭りの準備に行くのだろうか。頭には、籠を載せるときの下敷き?らしきものを載せている。祭りの舞台裏を見た感じ。

ビニール袋、それも特に持ち手付きのスーパーの袋は、ほんとに美しくない。私の大嫌いなものだが、便利なのは事実だ。しかし、せっかくの籠の景色が台無しになる。人に鑑賞されるために街を歩いているわけではないから、仕方ない。





写真/バリ島ギャニャール(2012年)

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バリ島の買い物籠

2012-08-04 | 籠・編んだもの

バリ島の2月、ヒンドゥーの大祭の日。ベモ(街を走る乗り合い自動車)に乗ると、みんな手に手に籠を持っていた。
ちょっとした買い物にも、籠は活躍している。自然素材から、今ではプラスティックの荷造りテープで作ってあるものも多くなっている。それは日本と同じだ。けれど、日本のものより、色やデザインにこだわりが見られる。
お供えの籠が本当に凝ったものなので、普段使いの買い物籠にもセンスが現れるのだろう。



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フローレス島 キャッサバを摘みに

2012-08-03 | 籠・編んだもの

この村では、みんなこの籠を使っていた。農作物の収穫用の籠だという。コーヒーを摘んだり、野菜を摘んだり。この女性は、キャッサバの葉を収穫した帰り。
降り出した雨に、バナナの葉の笠。こんな当たり前の所作も、現代のわれわれの中からは消えている。買ってきた傘なんて、本来必要ないのだ。

籠にはひもが付けてあって、頭にかけるようになっている。このひもだけは、ビニールで編んだものだった。

キャッサバの葉はフローレスでは毎日食べられていると思う。町の中でも、少し裏庭のある家なら必ずキャッサバが植えてあるし、ナシ・チャンプルーの店に行くと、キャッサバの葉は必ず乗せられる。はっきり言って、おいしいものではない。すじすじしていて、味がなくて、リョウブの葉を思い出す。
リョウブというのは日本の山村でご飯の嵩を増すために入れられた木の葉。リョウブ飯を知る古老のほとんどは、まずいという。しかしキャッサバはリョウブよりはましだと思うし、現地の人たちにとってはおいしいソウルフードなのだろう。

家族6、7人としても、これだけあれば2日分ぐらいあるのではないか。やがてどしゃ降りになるから、外の仕事はもう終わりだろう。雨季のこの時期、毎日毎日雨が降っている。

家の中ではお米を入れるのにも使っているこのかご。暮らしに密着して重要な役割を果たしている。


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フローレスの山里の籠

2012-08-02 | 籠・編んだもの

スコールが来た。
毎日雨が降っていた。高原だから、雨に濡れると寒い。

雨がひどいので、家に入れてもらった。軒先を貸してもらうだけでいいと思っていても、誰もが家の中に招いてコーヒーを出してくれる。みんなやさしい。特に外人は珍しいから歓迎してくれる。
薄暗い家の中に、いくつもの籠があって、みんな模様が違っていた。日用品にも美と遊びがある。私はこのデザインを美しいと思うけど、彼らはどう感じているのだろう。日本でも、農山村に暮らす人には都会の人にはない美意識があり、それが農的仕事や住まい、田畑のあちこちに現れていることが多い。

籠の素材は、竹。日本の竹よりうんとしなやかで、押しても割れたりしない。黒っぽい色は今はコールタールで着色しているそうだ。
この籠はお店では売っていなくて、近くの村で作っているので、そこのパサールで買ってくるのだという。

別の家に行ったら、道端の草が入れてあった。この草はフローレス島の山里のどこにでも生えている。小さな白い花を霞のようにつけていてかわいい。籠に入っていたので驚いて、聞いたら、食べられるのだという。

この籠は、現地の人にとってもべらぼうに高い値段ではない。日用品として気軽にこういったものが使えるということ、素敵だと思う。




写真/フローレス島マンガライ県(2012年)

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バリの供物の籠

2012-08-01 | 籠・編んだもの



インドネシアは籠の国。
ジャワ島も、バリ島も、籠でいっぱい。
バリのお祭りの日には、籠を頭に載せた女性たちが町に繰り出す。

クニガンの日。チャンディダサの近く。
この籠の中にお供えを入れて寺院まで、いとも簡単に頭の上に載せていく。
籠にはそれぞれ見事な編み込みの模様がほどこされている。全部並べて鑑賞したくなる。
中にはビニール紐を少し使っているものもあるが、やはりこれは伝統的なものじゃないと格好がつかないようだ。
生活は近代化されても、儀式の中に伝統は残りやすい。
見事な籠の行列だった。








写真/バリ島・チャンディダサ近郊(2012年)


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世界のかご文化図鑑



 

  

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