アマプラ
日本のいちばん長い日 予告篇95秒
これからは老人の出る幕ではないな、「二度までも聖断を仰ぎまことに面目ない」と、側付の者に案文をたのみ総辞職を決断した鈴木貫太郎(内閣総理大臣) - 山﨑努。
昭和天皇-(本木雅弘)は、のちに「終戦は、私と肝胆相照らした鈴木であったからこそ、できたのだと思っている」と。
鈴木は226事件の時の侍従長。妻タカも昭和天皇の幼少時代の養育係だった。
そういうこともあって天皇の鈴木にたいする信任はあつい。
そうした人間関係を熟知した阿南惟幾(陸軍大臣 - 役所広司)の「本心」と行動のずれも描かれている。1967年版との大きな違いだろう。
終戦にむけて鈴木と阿南の心裡の連携がみどころの一つ。鈴木はどこかあの西郷を思わせる風貌と懐の深さ。
ポツダム宣言受諾を狂信的拒否する畑中健二(陸軍少佐、軍務課員- 松坂桃李、1967年版では黒沢年男)については、二人とも名演なのだが目立つわりには人物の深層については新旧両作ともにあまり描かれていない気がする。
新作はカラーということもあって凝ったシーンもあって映像の美しさでは圧倒的。コントラスト効いた暗めの画面。カット割りはリズミカルで全編にわたって時々刻々の緊迫感を表現している。それだけで楽しめるほどだ。ま、作品全評価としては新旧作、甲乙つけがたい。
半藤一利の『日本のいちばん長い日 決定版』が原作
旧作も見たくなったのだが、現在Netflix アマプラ でも探せない。
wikipedia 宮城事件(きゅうじょうじけん)は、1945年(昭和20年)8月14日の深夜から15日(日本時間)にかけて、宮城(皇居)で一部の陸軍省勤務の将校と近衛師団参謀が中心となって起こしたクーデター未遂事件である。終戦反対事件(しゅうせんはんたいじけん)、あるいは八・一五事件(はちいちごじけん)とも呼ばれる。
Wikipedia
日本のいちばん長い日
THE EMPEROR IN AUGUST
監督 原田眞人
脚本 原田眞人
原作 半藤一利
『日本のいちばん長い日 決定版』
2015年(平成27年)、原田眞人監督により48年ぶりに再び映画化された。
主要人物
阿南惟幾(陸軍大臣) - 役所広司
昭和天皇 - 本木雅弘
鈴木貫太郎(内閣総理大臣) - 山﨑努
迫水久常(内閣書記官長) - 堤真一
畑中健二(陸軍少佐、軍務課員) - 松坂桃李
鈴木一(首相秘書官、鈴木首相の長男) - 小松和重
また、大東亜戦争(太平洋戦争)を扱った映画の中で、昭和天皇の姿を明確に描いた最初の日本映画とされる
日本のいちばん長い日 1967年(昭和42年)に公開された日本映画。製作・配給は東宝。白黒、シネマスコープ。
監督 岡本喜八
脚本 橋本忍
原作 大宅壮一(大宅壮一編)
『日本のいちばん長い日』
昭和天皇 - 八代目松本幸四郎 遠景と手や後姿、および声などで出演しており、その表情が画面上に映し出されることはない。
内閣
鈴木貫太郎男爵(内閣総理大臣) - 笠智衆
東郷茂徳(外務大臣) - 宮口精二
阿南惟幾(陸軍大臣) - 三船敏郎
鈴木一(総理秘書官) - 笠徹 笠智衆の実子で東宝社員。なお、扮した鈴木一も鈴木貫太郎の実子である。
迫水久常(内閣書記官長) - 加藤武
畑中健二少佐(軍事課員) - 黒沢年男