不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Dolore muscolare

2004-11-11 23:45:31 | 日記・エッセイ・コラム
前のエントリの続き。

そして、雨の降る水曜日。
私の購入した家具たちは配達された。
運んでくるお兄さんの苦しげな顔が印象的だ…。
一人で結局三往復して運び込んでくれた。ご苦労様。
イタリア人ではなかった。
少し話を聞いたらアルバニア人だった。
なんだかそこはかとないせつなさを感じてしまった。
肉体労働だ。給料ちゃんともらってね。

配達が完了するや否や、早速組み立てに。
しかし、簡単なはずの本棚ひとつ
ろくに組み立てられない自分に気づく。
「話を聞かない男、地図が読めない女」という
有名な著書がある。
私は実際、「地図が読めない」女脳ではあるけれど
それと同時に
「パズルができない。」「図解が読めない。」
典型的な文系脳でもある。

そんな私が一人で家具を組み立てる、無謀である。
一つ目はねじ位置を間違えて
ちょっと触ると崩れ落ちるという
どうしようもない本棚が完成。
(実際にちょっと触ったら崩壊したのでビックリした。
これは近日中に釘を買ってきて
何箇所か止めれば何とかなると思うけど)
それを教訓に二つ目は無事に完成。
そしていよいよ机。
これはひとつしかないし、失敗は許されない。
慎重に説明書をよぉくみながら
何とか完成させた。所要時間4時間。
図解の読めない私が一人で作っているとはいえ
時間かかりすぎである…。

あまりに疲れ果ててしまった。
ちょうどその日の夕飯は友人宅に
お呼ばれになっていたので助かった。

友人宅で楽しいひと時を過ごして
家に帰ってから、もうひと騒動。
この新しい完成したばかりの机を置くために
部屋のほかの家具を移動させる必要がでてきた。
動かす家具は二つだけだけれど、
そこには電化製品が詰め込まれており
それらのコードを整理して再び繋ぎ直す必要もある。
こうした一連の作業を完了したときには
翌日の朝4時になっていた。

何とか定位置に置かれた机の上は
とりあえず、PCの作業をするだけの
スペースを確保するのが精一杯で
後はまだ片付かない小物がごちゃりと乗せてある。
いつ片付くのだろう…。

この一連の作業、思ったよりも肉体労働だった。
普段持ちなれないドライバーを使ったせいで
右手のひらに鈍痛。
そしてねじ回すときにも変な力が入っていたのと
色々重いものを移動させたのとで
腰から背中、そして肩、二の腕と
上半身の筋肉がみしみしと痛む…。


Contro Ciccino

2004-11-11 23:27:39 | 日記・エッセイ・コラム
先日友人たちと連れ立って
フィレンツェ郊外にあるIKEAに出かけた。

以前から愛用してきた机に
なんの不満があったわけでもないのだけれど
チッチーノの攻撃を防ぐために
何か工夫しなければということで
新しい机を購入したいと思っていた。

以前使っていたPCは
チッチーノさんの攻撃(お茶かけ)によって再起不能、
現在使っているPCも彼の攻撃(押しつぶし)によって
入院生活を強いられていた。

ビリーは机の上には上ってこない。
さすがにそういうとこは
きちんと躾ができている犬なのだ。
しかし、チッチーノはそうはいかない。
猫に躾けるのは至難の技と聞いていたけれど…。
躾なんて単語は
チッチーノの辞書には載っていない模様。
私がPCの前に座り込むと、
喜び勇んでやってきて
キーボードの上を悠々と歩いたり
プリンターのスイッチを勝手に入れたり…。
手に負えない。
でも猫だけに彼をしかりつけても「暖簾に腕押し」…。

ということで、
少なくとも私が留守にしている間の
「PCの上でお昼寝攻撃」(重量的にかなり負荷あり)を
防ぐことを前提に机を探すことに。
色々検討した結果、
キーボード用のスライド板のついたタイプを購入することに。
PCを使うときは机の上に、
使わないときはスライド板の上に入れて格納。
これでチッチーノが上に乗って
嬉しげに暴れまわることだけは避けられそうだ。

実は一緒に買い物に行った友人たちも
IKEAのこの机を使っている。
99,00ユーロでお買い得なのだもの。

この机以外に小さめの本棚を二棹購入。
かなり重量的に重くなったし、
車には積めない大きさだったので搬送を頼むことにした。
ちなみにこの搬送料は55,50ユーロ。
まぁ、うちは
「エレベーターのない4階(日本風にいうと5階)」なので
自分で運ぶ手間と労力を考えたら
55,50ユーロは安いと思っている。